キレる人は、キレられてきた人。(家庭は社会の原型・悩みとは何か?・戦争の影響は今も連鎖している) | The pulse of life

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前回の続きです。

(↓読んでからの方がわかりやすいです指差し




なぜわたしたちは、実利のない攻撃を当たり前のように仕掛けてしまうのか?


 

それは・・・

幼少の頃からそう教わってきたから。


 

え?教わっていない?


 

たしかに。


 

「何かあったら、ブチギレて相手をぶちのめすんだよ」

なんて言葉で教わることはそうそうありません。

(いや、なくはないか)


 

たいていは、


 

“自分の気持ちは暴力じゃなくて、落ち着いて言葉で伝えるんだよ”


 

“相手の話もよく聞いて、相手の立場になって考えるんだよ”


 

“お互い協力し合って、話し合いで解決するんだよ”


 

と教わりますね。


 

・・・言葉では。


 

でも、真に重要なのは、かつてあなたのそばにいたおとなたちは、発する言葉通りの世界観を自ら体現していましたか?ということなんです。


 

 

家庭の世界観は子どもにとって社会の原型。


わたしたちはおぎゃーと産まれ出たその瞬間から(本当は胎児の頃から)、近くにいるおとな、


 

つまり両親(養育者)、その他の家族、教育者、メディアなどの影響を受け、


 

物事の考え方、感じ方、行動の仕方、ことの善悪といった価値観をまるでスポンジのように吸収していきます。


 

しかも、言葉での教育より、おとなが実際に体現している世界観を無意識に吸収します。


 

たとえば、「ありがとうが言える子になってほしい」と子どもには言いつつ、

おとなたちの間で、感謝のやりとりが自然に行われていなければ・・・ね。



そちらのほうが真実ですから。


 

子どもは親の背中を見て育つとはよく言ったもの。

(だから家族は似ます。遺伝的要因もあるけれど、環境的要因も大きい)


 

家庭の世界観は、子どもにとって社会の原型です。


 

そこで学んだ、生き延びるため、愛されるため、認められるため、傷つかないための行動パターンを土台として、やがて家庭の外の世界に出ていきます。

(初期OS)


 

まだまだ合理的思考の働かない子どもが、しかも家庭という小さな箱庭の中で、直感的に身につけた行動パターンは、あまりにも未熟です。


 

だからこそ、家庭の外に出ると、様々な壁にぶつかる。


 

でもそれは、本当はとてもよいことで、そのときどきで、養育者の助けや、様々な人との出会い、経験を通して、


 

うまくいかない行動パターンを修正し、物事への対応力を身につけていく。


 

成長するにつれ、自分ひとりでもそれができるようになっていく。


 

これが成熟したおとなになることだと、わたしは思っています。


 

だけど、人生の中で何を経験するか・・・


 

どんな時代に、どんな気質をもって生まれ、どんな家族のもと、どんな環境で過ごすか、どういう出来事に遭遇するか、誰に出会うかって、


 

森羅万象、世の中のすべての現象は縁起によるものなので、わたしたちはコントロールできないんですよね。


 

だから、人によって経験値の差、物事への対応力の差があるのは当然で、


 

中には、「いい歳をして・・・」なんて自己否定をする方もいますが、そんなの全然オッケー。


 

何も恥じることはありません。

当たり前だから。


 

仕事、お金、健康、パートナーシップ、親子関係、家事、育児、人との交流、社会貢献・・・


 

グラフみたいなものにすると、誰しも、一つや二つ、凹んでいる部分があると思うんです。


 

わたしにもありますもん。


 

苦手意識が強かったり、なんだかいつもうまくいかないなと感じること。


 

行き詰まりを感じていること。

悩みやコンプレックスとなっていることが。


 

 

悩みやコンプレックスとは何か?


 

悩みやコンプレックスとは、経験値が少ないために、


 

対応力=「その事柄に対する考え方、感じ方、行動のパターン」が未成熟のまま止まっている部分だと、わたしは考えるようにしています。


 

・これまで経験する機会がなかった(未知)


・未成熟のまま無理くりなんとかしてきた

(思い込みによる視野狭窄。結構なパワープレイになるので周囲との衝突が生まれやすい)


・「面倒なこと、怖いこと、難しいこと」として避け続けてきた(劣等感による回避)


 

などの理由で、対応力がアップデートされていない部分ですね。


 

だから、解決方法は

「やる」そして「経験を積む」なんですが、


 

まずはその前に、今の行動のパターンを


 

「それ、だいぶオールドだな指差し

(つぶやきシロー)


 

と自覚する必要があるんですね。


 

じゃないと、せっかく勇気を出して頑張っても、オールドループにハマり、うまくいかなくて、余計に苦手意識が強くなってしまうから。


 

でも、難儀なことに、自分だけじゃオールドだって気づけないの。

あまりにも当たり前過ぎて。


 

わたしたちは全人類、自分と同じように考え、同じように感じ、同じように行動すると思っているから。


 

え?みんなそうでしょ?違うの?わたしだけ?

みたいな。


 

こういうのをスコトーマ(盲点)といって、鍛錬すれば、ある程度は自覚することができるようになりますが、


 

最初のうちは、「それ、だいぶオールドだな」と指摘してくれる人がいると早いかなとは思います。


 

こういう情報に触れ続けるというのも一手ですね。


 

 

というわけで、


 

Aさんのケースでいうと、彼女がキレてしまうのは、性格というよりは、おそらく、


 

子どものときに学習した行動パターンが未成熟のままアップデートされていないんだろうなと、おおよその見当がつくわけです。


 

特に、このあたりですね。


 

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・わたしは夫に手をあげ、人格否定の言葉をぶつけ、彼の自由になるお金をなくした。


・罰と叱責。痛く、怖い思いをしなければ人は変わらない。


・それが彼を「更生」させる唯一の方法だと思った。


・彼には再教育が必要であり、再教育をするのは妻であるわたしの務めだ。


・彼が事の重大さを理解するまで、本当に変わったとわたしが納得して安心するまで、監視し続けなければならない。


 

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これね、もしかしたら、「え?何が悪いの?」という方もいるかもしれませんが、


 

一方、こういう世界観にいない人たちからすると、「昭和か?」というよりも、もはや「軍事教育か?」なんですよね。


 

 

戦争の影響は今も連鎖している。


 

でもこれってあながち冗談でもなく、本当に戦争の影響って甚大で、四世代に渡って続くという学者もいます。


 

それはそうですよね。

戦時中の価値観・・・というかトラウマの影響は、育児を通して親から子、親から子へ連鎖していきますから。

(コロナの影響もどうなっていくんだろうね)


 

わたしは遅くにできた子どもで、両親は戦中生まれでした。

あの混乱と貧困と絶望を生き抜いた人たちです。


 

だから、体験的にもわかるんですが、価値観、全然違いますよ。


 

同じ世界にいながら、まったく違うものが見え、聞こえている。

別世界を生きているといってもいい。


 

いい悪いではなく、そりゃそうだよねということです。


 

わかりあえなくても、尊重することはできる。

それで十分なのではないでしょうか。

(これからの時代、身内で分断している場合ではないよ)


 

そういえば、戦争世代や、その子ども世代の人って、いきなり大声でキレたり、暴力を振るう人、多かったですよね。


 

特に男性。

お父さんとかおじいちゃん。


 

雷おやじなんて言ったものですが、あれって、戦争によるトラウマ、PTSDの影響を受けていた人も多かったんじゃないかな。


 

学校もそうだったよねー。

今思うと、半分軍事教育、半分労働力量産みたいな場所だった。

(あれはあれで必要だったの。誰も何も悪くありません)


 

こんなふうに、わたしたちは今もなお戦争の影響を受けている。

昭和、平成、令和と、何らかの形で。


 

(今の若い世代は価値観が反転している感じがしますよね。

わたしたちおとなから中庸を目指しましょ指差し


 

だから、このAさんの世界観は、もちろん親から子へ連鎖したものではあるんですが、もっと視点を上げると、


 

日本全体のトラウマであるとも言える。


 

・・・と、ちょっと話が大きくなりましたが、一つの視点としてもっておくと役に立つこともあるかなと思って書いてみました。


 

 

キレる人は、キレられてきた人。


 

話を戻すと、

Aさんのこの世界観や行動パターンはおそらく、子ども頃、繰り返し学習したものであり、


 

十中八九、家庭内でAさん自身がされてきたか、何らかの形で体験してきたことなんだろうと見当がつくわけです。


 

だから、こう聞いてみます。

「キレる人は、キレられてきた人なんですよ。子どもの頃の家庭の中で、何か心当たりはありませんか?」と。


 

すると、Aさんは涙を流しながら、

「母からいつも叱責されたり、叩かれていました」と教えてくれました。


 

つづく・・・ 


 

心理セラピスト石橋亜紀





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