モーマルトルの一日券 -6ページ目

不思議な出来事 1

腫瘤は、心臓から肺へ向かう肺動脈にある

サイズは4センチ


血栓溶解で数値は変わるけど、サイズの変化が見られない

朝、義姉と甥に見送られて兄は手術室に入った。不安なのか、義姉の手を握ると、そのまま振り向くことなく手術室に入って行った

当初、血管の出来物が腫瘍であっても数時間、午後2時には終わる手術だと聞いていた

携帯に義姉から連絡が来たのは、午後7時

オペ室から出てきたドクターは、手術開始直後に心臓が止まりまして、、、それは問題なかったのですが


あの日まで僕は何をしたんだ?

神様にお祈りした

血栓であって、無事取れましたの言葉を待っていた


兄が心配で毎日泣いてた

通勤の車の中でも泣いていた


先に亡くなった母にもお願いした

お兄ちゃんを守って


友達が教えてくれたがん封じのお寺もお参りした






血管の出来物は、がんでした

手術で左肺全てと心臓弁の置換をした

病理診査の結果を待つことになった


”2021年10月14日…幸運は「ほんの偶然」からやってくる!”

ほんの偶然

その偶然が連続して、思わぬ速度感をもって解決の道を開く時、偶然は必然なのかも知れないと感じた。

不思議な出来事 プロローグ

母が亡くなって数ヶ月


兄の具合が悪くなった


最初の頃は、お母さんの置き土産だねと笑っていたけれど、長く続く咳や息切れは普通ではないと思い、受診を進めた


心臓に数センチの腫瘤が見つかった

血栓である可能性と、腫瘍である可能性

縋れるものがあれば何にでも縋りたかった


どうか血栓であってほしいと願った