野良犬 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~

監督:黒澤明
村上刑事:三船敏郎
加藤刑事:志村喬
並木ハルミ:淡路恵子
遊佐新ニ郎:木村功
桶屋の主人:東野英二郎
捜査第一課の新任刑事・村上がぎゅうぎゅう詰めのバスで、7発弾が入っていたコルト式小型拳銃を盗まれたことに気づきました。
周囲の怪しい若者が降りたのですかさず後を追いましたが残念ながら姿を見失ってしまいました。
中島警部「俺ならまずスリ係に相談するね」
スリ係の市川「鑑識課でカードを調べてごらん。バスの中に他にうさんくさい奴はいなかったか」
村上はお銀の写真を見て「こいつです。どこにいるんですか。とにかく会わしてください」
お銀の通う店(どじょう屋)で、村上は市川と待っていました。
やがて、お銀がやって来ました。
村上「ピストル返してください」
お銀「何のことだい? 知らないよ」
市川「助けてやれよ」
お銀「知らないったら、くどいね」
市川「何ともならんな、君。出入り口の2つある建物に注意しろ」
村上は市川と分かれて、尾行を始めました。
お銀は走って逃げました。
村上は一日中、電車でも追いかけました。
夜の11時半になり、飲み屋でお銀が村上にビールを差し入れ「おまえさんにゃ負けたね。でも、ヒントだけだよ。ピストル屋探してごらん。出物が流れていくところがあるんだよ。このくらいで勘弁しておくれ。殺しの刑事に一日中追いかけ回されたの初めてだよ」
翌日から、村上刑事はボロ服の復員兵姿で飲み屋街を歩き回り、そのピストル屋が姿を現すのを待ちました。
何日も何日も。
にわか雨も降ってきました。
村上が噴水の近く寝そべっていたら、若者が近くに石を投げたので、しぶきが村上に当たりました。
若者「パチンコいらねえかい。ハジキいらねえのかって聞いてるんだよ」
村上「いくらだ」
若者「オケラのフリして無理するねえ。米の通帳持ってきな」
村上「配給のか」
若者「それもねえなら話にならねえが・・・」
村上「ある」
若者「9時に鈴蘭通りのコンガって喫茶店に来な。白い花を頭に刺したスケが待ってらあ」
頭に白い花を刺した女性に近づきました。
村上「警視庁のもんだ。最近コルトを取り扱ったことないか」
白い花の女「昨日貸したやつさ。あんたとの後、取引することになっていたんだよ。もうみんな逃げてるよ」
翌日、署で市川が「ピストル屋のたくさんの拳銃をあげた方が、君にとっては良かったんじゃないか? 女をあげたのは、不味かったなあ」
淀橋でコルトでの犯罪がありました。
中島「随分痩せたな。だいぶ歩いたろ。辞令だ。3ヶ月間半額減俸だ」
村上は、淀橋の事件のコルトの特徴を確認しに鑑識課に来ました。
鑑識課員「打ち損なった線条痕(弾の指紋)がわかれば・・・」
そう聞いて、先日の射撃練習場で、自分が撃った弾を探しました。
鑑識課員「おめでとう(お手柄ですね)同じコルトの弾ですよ」
村上は辞職願を中島に出しました。
中島「責任を取るというのかね」
村上「申し訳ありません」
中島は届を破きました。
「心の持ち方次第で君の不運は、君のチャンスだ。なぜこの事件を担当させてくれと言わないんだい。こちらから阿部警部が担当主任として行ってる。淀橋には佐藤という第一課出身の名うてのデカ長がいる。一緒になれるように電話しておいてやる。それから、君があげたピストル屋の紐の女、行く前にもう一度洗ってみたらどうだ? いい土産になるかもしれん」
村上「はっ、行って参ります」
ピストル屋の白い花の女は、ちょうど佐藤が面会していました。
アイスを一緒に食べてました。
白い花の女「通帳持っているのは、本多だよ」
闇のピストル屋が、洗えるかもしれません。
佐藤「本多の(前科の?)カード探してきてくれ」
村上「僕のコルトなんですよ。僕さえヘマしなきゃ。何だかもっと嫌なことが起きるような気がするんです、僕は」
聞き込みから、野球好きの本多が後楽園球場にちょくちょく現れるといいます。
さっそく後楽園球場へ。
巨人の川上選手の現役時代の姿が映されました。
手配写真を球場関係者に配布しました。
村上「気になることが一つあるんです」
佐藤「本多を捕まえることに全力を尽くすんだよ」
キャンディー屋がサングラスの男を見つけ、連絡が入りました。
佐藤「本多は凶器を持っている。考えるんだね。試合はまだ5回残っている」
球場内に「迷子のお知らせ」の放送が流れました。
「上野の本多さん、お友達がお待ちしています」
本多は動きませんでした。
佐藤「今度は本名でやってみるんだな」
「上野の立花さん、お友達がお待ちしています」
本多が歩き出しました。
逮捕された本多は、仲間の遊佐新ニ郎が拳銃を持っていると白状しました。
遊佐の自宅を訪ねました。
新二郎の義理の兄が桶屋です。
「ヤクザが1人時々訪ねてきます。清さんって、言ってます」
桶屋が自分で建てた家。
家を出る日は1人で泣いていた。
せいさんの働くホテルでセイサンと会えました。
佐藤が「あいつと一緒にいて特になることは何だ」
セイサン「ブルーバード座の楽屋に入れるんですよ。
顔パスで入れるんですよ。並木ハルミっていうラインダンスの踊り子と幼馴染です」
ブルーバード座の楽屋では、汗かいた踊り子が雑魚寝。
誰も話しません。
並木に佐藤が面会。
「遊佐って男を知ってるね。最後に会ったのはいつだね」
並木「私、何にも悪いことしてないのに」
佐藤「署には報告しておいたよ。もう一軒付き合ってもらおうかな」
佐藤の自宅でした。
佐藤「突然で何もないんだ。かぼちゃで辛抱してくれんか。配給のビールがあったな」
乾杯してから佐藤「世の中には悪人はいない。悪い環境があるだけだ」
村上「遊佐って男も可哀想なもんですね」
佐藤「犯人の心理分析なんて小説家に任せておくんだな」
次の日、ピストル強盗が発生。
主人は出張中で、留守番の妻が殺されました。
村上「佐藤さん、また僕のコルトじゃないでしょうか」
佐藤「君のコルトだったらどうしたというのかね」
村上「佐藤さん、僕の想像では・・・」
佐藤「想像は捜査を混乱させるばかりだ。事実しか頼りにならん」
村上「僕の弾なんですね。やっぱり」
佐藤「いや、遊佐の弾だ。行こう、考えていてもしょうがないんだ。遊佐のところにはまだ5発残っているんだ」
さらに佐藤「僕はここが勝負どころだと思ってる。人を殺した、あいつは狂犬になっているね。あいつはきっとハルミのところ、やってくるよ」
ハルミは仕事を休んでいるそうでした。
文芸部の上司「ハルミはおとなしい子でしたのに、おとなしい子ほど強情なもんです」
佐藤「今日は何かあったんですか」
文芸部の上司「毎月のあれですよ。いつもその間は手を焼かせるんでですよ」
佐藤「住所わかりますか?」
文芸部の上司「たしか高円寺だったはずですが」
2人は並木ハルミの自宅へ。
口を聞かないハルミ。
佐藤「ちょっとマッチを拝借」
並木「私だって黙っている権利はあるもんね」
佐藤「相手が強盗犯人だとしてもかね」
母が警察に協力するように言いましたが、強情でした。
村上「遊佐はここにいたようです。このマッチは遊佐が持ってきたものなんですね」
ハルミ「知らないったら、知らないわよ」
お膳にあったマッチ箱を手にした佐藤「僕はこのマッチを頼りにホテルに行ってみる。君はこの部屋にもう少し粘っていろ」
ハルミは村上に「これ持って帰ってちょうだい」
遊佐から洋服をプレゼントされていました。
ハルミ「あの人がくれたのよ。あの人、私のために悪いことしたんだわ。みんな世の中が悪い。復員軍人のリュックを盗むような人が」
服を着てハルミは舞いました「楽しいわ」
母親はビンタして、服を脱がしました。
「お母さん」
大雨が降ってきました。
村上「僕のピストルで2人も撃たれたんだ。今夜は何か起こりそうな予感がするんです」
宿泊帳を見た佐藤「本名書く奴はいないからね。並木ハル夫。いるじゃないか」
聞いたところ、2晩泊まって、電車通りの平和タクシーで出かけたようです。
神田の弥生ホテル。
佐藤「並木春男という男が泊まっているだろ」
フロント「2階の6号室です」
ホテルのスタッフは妻にグチ「たまに金回りのいい客が来れば警察沙汰だな」
佐藤は電話し「至急非常手配願います」
スタッフの妻が赤ちゃんに「あの人警察だって」
階段を降りて来た白いスーツの男に聞かれてしまいました。
佐藤は村上のいるハルミのアパートに電話し、管理人から呼んでもらいました。
管理人は「ハルミさんに電話だよ」
村上は、遊佐からの電話だと想像しました。
電話の向こうで銃声。
佐藤が撃たれてしまいました。
病院の待合室で村上「またコルトの弾が出たんですか? 言ってください。佐藤さん、死なないでくれ」
村上の輸血のおかげで一命をとりとめましたが、興奮した村上はつまみ出されました。
看護士「もう危険な状態は過ぎたんですよ」
朝になりました。
ハルミから話しかけられ「刑事さん」
ハルミ「6時に遊佐が大原駅で待っています。さっき電話で言われました」
村上「私も行きます」
まだ3発残っています。
大原駅に村上が到着。
男性が数人います。
<どれが遊佐だ? 落ち着くんだ。28歳ぐらいの男・・・、泥だらけの靴、泥だらけのズボン>
見つかりました。
遊佐は目が合って逃げて行きました。
銃を向けて来て、一発は村上の腕に、あと二発は樹木に流れました。
遊佐は弾が切れた銃を草むらに投げてしまいました。
村上は右手のみで、遊佐の両手に手錠をかけました。
近くの子供たちが歌っています。
「ちょうちょ、ちょうちょ、菜の花とまれ・・・」
遊佐は泣き出しました。
村上は、佐藤の病院へ。
佐藤「ものは考えようだよ。最初に捕まえた犯人って忘れられないんだ。何人も捕まえたら、そんな感情は忘れるよ。遊佐のことなんか、忘れるんだな。いや、その腕が治ったら自然に忘れるよ」
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最後まで楽しめました。
村上氏と佐藤デカ長の執念で、事件は解決し、コルト銃は戻りました。
暑い夏、ゲリラ豪雨・・・。
今の気候と一緒ですが、昭和のエアコンのない時代。
「淀橋」という地名がピンと来なかったので「大阪?」
新宿のことだと分かったのは、しばらくしてからでした。
「大原駅」は、実在の駅ではないようです。
『悪い奴ほどよく眠る』の記事はこちら(2026年2月15日)
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