砂の器 | ザ・外食記録 ~今日も閲覧ありがとう~
AI画像生成によるイメージ画像です

BS-NHKにて放送されました。
昭和49年 松竹映画
原作:松本清張
捜査一課・今西:丹波哲郎
吉村:森田健作
捜査一係長:稲葉義男
和賀英良:加藤剛
三木謙一:緒形拳
高木理恵子:島田陽子
田所佐和子:山口果林
田所父:佐分利信
ひかり座支配人:渥美清
新聞記者 松崎:穂積隆信
巡査:浜村純
監督:野村芳太郎
昭和46年5月24日に蒲田操車場殺人事件が起こりました。
被害者は60〜65歳で身元不明、石で殴られて死亡していました。
所持品はありませんでしたが、唯一トリスバー・ロンのマッチを持っていました。
刑事がバー・ロンで聞き込み。
当日、ある2人が店に入ってきたそうです。
言葉の調子がズーズー弁だったので、店員も覚えていました。
話があるから向こうへ行ってくれと言われて、店員は離れていました。
2度目の水割りを持って行った時に「カメダはどうした」「カメダは変わらない」と言っていたそうです。
2人の共通の言葉はカメダ。
もう1人の若い男は、白いスポーツシャツを着ていました。
手がかりはこれだけで、捜査は難航。
今西は、土地の名前に置き換えました。
地図を見たところ、秋田県の土地がクローズアップされました。
今西と吉村は羽後亀田駅で降りました。
すぐに見つかった食堂から、田んぼを歩きました。
(タクシーは使わないのでしょうか)
2人は亀田警察を訪ね、「東北弁のカメダ」ということ以外に何も手掛かりがないのです。
ある男は、朝日屋に泊まったり、不思議な行動をして、町中で目立っていました。
今西は「無駄足だから帰ろう」
「のこのこ手ぶらだなんて、そんなわけには行きませんよ」
亀田に2泊しましたが、何の手掛かりも得られませんでした。
今西「隣が食堂車だから、ビールでも飲もう。ぜいたくな旅行をさせてもらったよ」
和賀英良という音楽家が同じ急行に乗っていました。
中央線山梨県塩山付近で、女の子が紙を破って捨てていました。
新聞のコラムで 「紙吹雪の女」として話題になりました。
吉村はその記事を書いた松崎記者に電話。
松崎はその女性にばったり会っていたそうで、仕事場もわかりました。
吉村は、布切れじゃないかと思っています。
高級バーに高木理恵子を訪ねました。
待っていると、作曲家の和賀も店に入って来ました。
田所佐知子という令嬢が同席しています。
「警察」「紙切れ」のワードに危険を察したか、理恵子は店を出て戻って来ませんでした。
8月9日、岡山県から三木が上京し、遺体の確認をしました。
警察「間違いなくお父さんですね」
三木「はい。お伊勢参り行く言うて帰って来なかったんです。名前は謙一、65歳。雑貨商をやっておりました。私は養子なんです。琴平、伊勢から絵葉書が届きました。どうして父が東京へ来たのか、わからないんです」
カメダについては、三木もわからなかった。
三木は東北とは縁がないようです。
謙一は、誰からも後ろ指刺されるようなことはないと言ってます。
今西「えらいことになったな。何もかも振り出しだ」
今西は、国立国語研究所を訪ねました。
東北弁が東北以外の地域で使われていないか確認しました。
教授「音韻が類似している地域はあります。出雲地方は同じ音韻になっているようです」
地形図を買い、喫茶店で町名を調べました。
亀嵩という地域があり、「カメダ」に聞こえます。
島根県で巡査をやっていたというので、今西は1人で山陰へ調べに行くことになりました。
地元の新聞にも和賀の記事が載っていました。
いずも三成駅に到着。
署員の中に、すでに三木謙一さんを知っている者はいません。
窃盗で捕まった人でさえも三木さんが就職の世話をしていたというのです。
怨恨ならば、警察官時代にないようです。
ジープを用意してもらって、亀嵩へ。
三木さんが親しくしていた桐原老人を訪ねました。
桐原「心当たりはない。貧乏な親子の世話をしたこともあったようです」
奥出雲に来ても、殺人の動機に関わる情報はありませんでした。
吉村は中央線の塩山付近で、5片ほど見つけたのはやはり布切れでした。
検査を依頼し、血液型がわかるまで10時間かかるようです。
「はい、出ました。O型ですね」
謙一の血液型と一致したことにより、捜査がついに前進。
捜査員が召集され、高木理恵子の行方を探すことになりました。
その頃、理恵子は、小田急線沿いのアパートで和賀とベットを共にしていました。
子どもを授かっていました。
吉村は「公開捜査でも」と言いました。
今西「そうなったら翌日女性の遺体が出てくるさ。俺は伊勢へ行ってみたいな」
和賀は田所佐知子を連れていました。
政治家である田所の父と待ち合わせ。
田所「党に頼んで、コンサートのポスターを作ってもらった。僕にできるならどんな援助でも。だが、これからは近づいてきて足を引っ張る者が出てくる」
今西は休暇を利用し自費で伊勢へ。
謙一が泊まっていた扇屋旅館で、宿泊中どこへ行っていたか、女中さんに教わりました。
映画館ひかり座に2日連続で行ったようです。
映画はどんな内容かと調べたら、翌日は別の映画に切り替わったそうです。
田所佐知子は和賀に結婚を迫りました。
和賀「結婚は考えてないね。幸せなんてものがこの世の中にあるかい。ないからみんながその影みたいなものを追いかけているんだ」
佐知子「それが宿命?」
和賀「生まれて来たこと、生きていること」
今西は、桐原老人に手紙を出していて、 返事が来たようです。
貧乏人の身元・本浦千代吉は、石川県大畑村に本家がありました。
息子の秀夫は一緒に村を出て行ったきりのようです。
和賀は自宅でピアノを弾いていたところに電話を受け、理恵子を迎えに行きました。
理恵子「お願い、私が1人で産んで1人で育てます。私はもうあなたの世話にはなりません」
和賀「ダメだ。子どもは絶対にダメだ」
理恵子「でもあなたよりは幸せよ。父親がいなくても私がいる」
理恵子は家に向かう途中で車を降り、出血していることがわかりました。
「助けて、助けて」
理恵子が横たわっているところ、タクシーの運転手が見つけ病院に運びましたが、流産による出血で、理恵子も命を落としてしまいました。
今西は戸籍調査のために大阪へ行きました。
和賀は昭和20年3月14日生まれ。
戦争の空襲で両親が亡くなったようです。
紙が新しいのが気になりました。
職員によると、空襲で焼けてしまったので、戸籍は作り直されたそうです。
本人の申し立てによる、本籍再生という手続きがあったのです。
住所の場所近くで聞き込みしたところ、和賀の両親は自転車屋をやっていましたが「子どもさんなんかいませんわ」
10月、合同捜査で今西が捜査員にこれまでの報告をしました。
三木謙一は亡くなる直前まで伊勢の扇屋旅館で過ごしていました。
なぜ三木謙一は東京へ行くことになったのか。
ひかり座にあった写真には、元大蔵大臣の田所親子、そして和賀英良が映っていました。
三木は写真を見て上京して、電話帳を見て和賀の連絡先を突き止めたのでしょう。
和賀にとって、三木謙一は絶対に会いたくない人物なのです。
死亡した理恵子は所持品が無かったので、我々もなかなか気づかなかった。
和賀を尾行しているうちに、理恵子のアパートに来て、ベルを鳴らしました。
和賀に亡くなったことを伝えた管理人の石井さんに見てもらって、和賀の写真と一致しました。
アパートに付いていた指紋が蒲田の凶器の石と一致。
真の出生は大畑村の本浦秀夫。
その頃、和賀は交響曲『宿命』のフルオーケストラによるコンサート。
千代吉は当時、不治の病と言われたらい病だった。
世の中から隔離された2人がどのような旅を続けたのか、2人にしかわかりません。
2人はおそらく、長い放浪の末に疲れ果ててしまいました。
三木巡査は病の千代吉を施設に預けることを提案しました。
なかなか千代吉が同意しませんでした。
そこには、もろく崩れやすい砂で作った器のように、親子が離れ離れになった「宿命」がありました。
三木巡査は秀夫を自分の子どもとして育てる決意をしたようです。
しかしすぐに秀夫は家出をしてしまいました。
大阪で和賀は自転車屋の店員になり、戸籍を変えて和賀の息子になりました。
父の本浦千代吉は生きています。
殺害の動機は不明ですが、謙一が父に会うように執拗に説得したのでしょう。
施設に会いに行き、写真を見せました。
本浦は泣き叫びました。
「こんな顔の人は知らない。心当たりはない。そんな人、知らねえ」と言い張りました。
千代吉の手紙を押収しました。
三木謙一だけが、通信を取っていた相手です。
手紙では、千代吉は秀夫に会いたいと願っています。
和賀の逮捕状を手に、2人はコンサート会場へ。
終わるまで見守ることにしました。
吉村「和賀は父親に会いたかったんでしょうね」
今西「そんなことは決まっておる。やつは音楽の中でしか父親に会えないのだ」
コンサートがエンディングを迎え、観客からの大拍手。
親と子の宿命だけは永遠のものである。
当時誤解があって差別・偏見の対象だった、ハンセン氏病は、現代では薬物療法で確実に完治する病気です。
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これまで何度もリメイクされてきたサスペンスの傑作。
和賀の犯行シーン、逮捕されるシーン、犯行について話をするシーンがなく、びっくりしました。
丹波哲郎さんと加藤剛さんによる、恐らく白熱したであろう“デュエル”が見たかったです。
サングラスをしていた和賀の写真に、三木謙一はよく秀夫だと気が付いたなと思いました。
映画館・ひかり座の支配人役で渥美清さんが出て来て、ほんわかとしたムードになりました。
前回の松本清張原作のドラマ『ガラスの城』の記事はこちら(2024年1月12日)
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https://ameblo.mom/miyacar/entry-12836122511.html
前回の松本清張原作の『ゼロの視点』の記事はこちら(2023年12月29日)
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https://ameblo.mom/miyacar/entry-12834134874.html

