「ボロは着てても心は錦、やから」
子どものころ
そう言われるたびに
モヤっとしていた。
服の悩みって、
服の問題じゃない。
そう気づいたのは
ずいぶん後のこと。
小さいころ、
あまり服を買ってもらえなかった。
ご近所のお下がりが多かった。
それを口にすると
親はこう言った。
「ボロは着てても心は錦」
もっともらしく、
ごまかされた気がした。
でも言い返す言葉は
見つからなかった。
着飾りたかったわけじゃない。
ただ、
自分の着たい服を
着たかっただけ。
そのモヤモヤが、
ずっとどこかに残ってた。
私たちは毎日、
服を着る。
だから
何を着るかは
どう生きるかに
つながっていく。
自分らしく生きたい。
でも
それがうまくできない。
そんなとき
人は思い悩む。
その悩みが、
服に出る。
服を変えると、
なぜか行動が変わる。
発言が変わる。
「今日はなんかいける気がする」
そんな日
ありませんか?
私たちは
服のことで悩んでいるようで
本当は
生き方で悩んでいる。
「ボロは着てても心は錦」
その言葉は、
とても立派だと思う。
でも私は、
錦を纏って生きたい。
心が錦なら
ボロでもいい。
そんな
ハードモードで
生きなくていい。
服で人生が
変わるわけじゃない。
でも。
服は
背中を押してくれるで。
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