そして、共に、「男性…。…男。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 悠里、優維香の顔を見て。優維香も悠里の顏を…。そして、共に、
「男性…。…男。」



優維香と悠里、他の事業部からの同期たちからも、
「優維香、おめでとう~~。スタッフコレクション。頑張って。」

その度、
「ありがとう~~。」
ニコニコと。






そして…。

「凄いじゃな~~い。都内で開催される。ん~~。全国でも、インテリアの最骨頂~~。これ…、金賞取ると、凄いんでしょ。前回だって、どれだけヒットしたか~~。」
佐津香。自宅で優維香からの報告で…。
「とにかく、インテリアショップ・ジョエル。日本でもインテリア、大手だもん。頑張らなくっちゃ。」

優維香もニコニコと、
「うんうんうん。だね。」

ただ…。今度、新しいリーダーが配属される事はまだ佐津香には…。



実は…、既に1か月前の話になるのだが…。
突然会社で部長の真宮と課長の池辺同席でメンバー全員の前で、
通達される事になったのだった。

「退職する事になりました。」

と、櫻田本人から通告で全員騒然。
「うそ。」
「全然、話、聞いてないけど。」
「なんでなんで…???」
「うそ。私、櫻田さんいないと困る~~。」
「私も~~。櫻田さんから育ててもらったのに~~。」

中には目を潤ませるメンバーも。
そんなメンバーたちを見ての真宮も池辺も、困ったような顔で…。

真宮、
「まっ。信頼の厚い人材。しかも、面倒見がいいと来ている。…但し。とにかく、家庭と仕事の両立。…今回、ばっかりはね~~。」
真宮、池辺を見て。

池辺も口を噤んでコクリ。
「初海(はつみ)の人生。私たちには、どうする事も出来ない。」

櫻田、メンバー全員の前で、
「みんな。本当にゴメン。」
頭を下げて。
「いきなりの事で、本当にみんなには悪いと思ってる。」

そんな櫻田を見て池辺、
「みんなに話していい…???…じゃないと、みんな、納得しないよ。まっ。突然の退職だから、仕方がないんだけど…。」

メンバーたちからは、
「リーダー。」
「リーダー。」
「リーダー。」
「リーダー。」

真宮、慰めるようにも、
「はは。愛されてるよな~~。」

そして、そこでメンバーたち、櫻田の今の心境を知ったのだった。




そんな事を思い出して優維香、
「私たちには、どうする事も出来なかった。」


そして…。メンバーたちは櫻田初海(さくらだはつみ)と惜別したのだった。





そして、4日後の金曜日。その午前。
エレガンザ化粧品。マーケティング事業部。お昼前。

佐津香に資料を渡しながら、
「午後1時半から会議だって~~。」
エレガンザ化粧品。マーケティング事業部、ゼネラルマネージャーの盾橋菜帆子(たてばしなほこ)。

佐津香、
「へっ…???…聞いてないけど…。」

「いきなりだって~~。私もさっき、曽我野(そがの)課長代理から聞いて初めて知った~~。」
席に就いてパックスタイルコーヒーを一口。

「ふ~~ん、珍しいわね~~。Yuki~ne(ゆきーね)、リリースしたばっかなのに。いつもなら、ここでひと段落。…の、はず~~。」

「ふ~~ん。…な~~んだかね~~。」
そして菜帆子、
「あ、あ~~。佐津香さん。一昨日、買った~~。目隠しされたバグ。凄~~い、可愛い挿絵~~。果那(かな)いきなり見て、か~~わいい~~って~~。さすがは、佐津香さん。凄いわ。うんうんうん。」

その話に佐津香、照れるように、
「そお…???…ふふふふ。ありがと。…って、言うか…、つまりは、作家さんの物語が、売れないと困るんだけどねぇ~~。」

「良く仰る。しっかりと検索させて頂きました。何々、検索したら、出て来たからビックリ~~。凄い、売れてる~~って思って~~。」

佐津香、その声にまた、
「あはははは、ありがとうございます。まっ。何とかね~~。売り上げも好調らしく。…って言うか~~。そもそも、人気の作家さんだし~~。」

「とにかく、何が何であれ、今後も柿崎佐津香ファンには変わりありませんので、期待させて頂きます。」

佐津香、丁寧に頭をコクリと、
「恐縮でございます。ははは。」


佐津香、器用と言うか才能なのか、
挿絵としてはそのジャンル関係なしに幼児から大人まで、
とにかく、どんなジャンルの挿絵も熟す。


お昼休みの食事に。…と、思いきや、いきなり後ろから声。

エレガンザ化粧品。マーケティング事業部、統括部長の吉竹武一(よしたけぶいち)。
「あ~~。佐津香さん。午後から会議ね~~。よろしく~~。」

その声に佐津香、
「あ、はい。菜帆子さんにも聞きましたけど~~。私なんて、会議、出ていいんですか~~???」

瞬間、武一、困った顔をして、両手の平をヒラヒラと、
「何仰います、柿崎大明神。佐津香さんいなかったら、困るんですって。」
そして、今度は両手の平を合わせて、顔をコクリと、
「何卒、お願い申し上げます。」

佐津香、下唇をビロンと、目を真ん丸に、
「ふ~~ん。」








好きになれない。   vol,009.   そして、共に、「男性…。…男。」

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