真宮、にこやかに、
「このスタッフコレクションに出て、また、金賞受賞~~、な~~んて事になったら、またまた凄ぇぞぉ~~。はははは。」
優維香、
「あ、部長~~。」
真宮、優維香を見て、
「ん~~~???」
「その受賞って、確か、私たち悠里も、入社した年ですよね。」
悠里、2度程顔をコクリと。
真宮、2度の瞬き、
「ふん…???」
そしてフィンガースナップ。
「あっ。そっか~~。はいはいはい。確かに。おまえたち、入社して、ここに配属されたんだった~~。まっ。あの時は、八木沢(やぎさわ)と櫻田で…。何とか金賞もぎ取って。はははは。」
真宮、今度は腕を組んで、
「まっ。でも…、あれから八木沢、寿退社。何とか、櫻田がみんなを…。」
そし真宮、
「まっ。とにかく、頼む。今回、櫻田はいないが。何とかだ。もぅ、既に池辺(いけべ)にも伝えてはある。まっ。俺の方からみんなによろしくと言う事だ。」
またメンバー全員、
「はい。」
真宮、そんなメンバーの反応にニコニコと。
優維香、そんな真宮を見て、
「あ、あのぉ~~。部長~~。…でぇ~~。その…、もうひとつの…方は…???…さっき…。ふたつ…と。」
すると真宮、
「あ、あ~~ぁ。あ…。うんうんうん。もうひとつ。…これがっ。はははは。こっちもみんなには、嬉しいニュース。」
メンバーたちのどよめき。
優維香も悠里も、顔を傾げて、
「???」
「櫻田の、後任が決まった。」
その一言で、一気に、
「え――――――――っ!!!」
悠里、目を真ん丸に、
「一体、誰っ!!!」
優維香も、真宮を見て、
「部長~~っ。」
真宮、下唇をビロンと。けれども真顔で、
「う、うん。あ。あぁ~~。」
悠里、にこやかに、
「まさか、優維香が…そのまま…???」
優維香を見て。
優維香も、思わず目を見開いて。メンバーたちも、各々、顔をコクリと。
真宮、
「あ、あ~~~。ま。ん~~~。…多分、みんなから、すれば…。…なんだが…。それに関しては…。」
真宮の声にメンバー、ざわざわと…。
真宮、口を搾って。そしてて…。
「今度のリーダーは。このメンバーからは出ない。」
一気に、
「え~~~~ぇえ~~~~???」
優維香と悠里、
「部長~~~???」
「実は。」
真宮。優維香と悠里を見て。そして他のメンバーたちも見て、
「残念ながら、新しいリーダーは、このメンバーからは出ない。この事は、社長の決断だ。」
メンバーたち、こそこそと。
優維香と悠里、
「じゃあ…。どこからか…???」
「あぁ。…しかも…。…外部からだ。」
優維香と悠里、
「外部…。」
メンバーたちもひそひそと。小さな声が…。
「外部。」
「フリーのライターであり、カメラマン。そして、インテリアに関してはトータルで国内元より海外からも評価されている。そういう人材と、社長が知り合いになったそうだ。」
優維香と悠里、また同時に、
「フリーのライターであり、カメラマン。…で、社長と知り合いに…。」
悠里、
「それに…。インテリアに関してはトータルで国内元より海外からも評価されている。そういう人材…。」
真宮、
「今の仕事が一段落したら、正式に、インテリアショップ・ジョエル・トラディショナル事業部のリーダーとして、迎え入れる事になった。櫻田の後任と…、して…、だ。」
瞬間、優維香、
「あの。ひとつ質問です部長。」
真宮、
「おぅ。うん。何だ…???」
「その人って…。その…、あの…。…性別は…。」
顔を傾げて、
「女…???…それとも…、男…???」
その声に悠里もメンバーたちも。
「うんうんうん。」
顔を何度もコクリと。
真宮、思わず左手で顎を撫でながら、
「それに関しては~~。ん~~~。…残念ながら…。櫻田と…、同じ、訳にとは…、いかない。男性だ。」
その声にざわつくメンバーたち。
優維香も悠里も、
「お・と・こ。」
真宮、一度、口を噤んで。そして、
「まっ。実際に、俺も…、もちろん、池辺もまだ、面識はない。…ただ、社長が、惚れ込んだ。というのが、正直な話。まぁ~~。ただ、スタッフコレクションは来月。…そして、その新しいリーダーになる人が…、いつ、ここに来るのかは、まだ、正確には決まってはいないが…。今の仕事が一段落した後、という話であるからして…。向うさんには、今、トラディショナル事業部がこういう状態である事を、しっかりと知らせてはおくが…。」
優維香、
「お願いします。メンバーからのリーダー選出ならまだしも…。誰も知らない。そんな…、外部からの新しい…。まぁ…、社長の決定ですから、私たちには…。何も…。…でも、部長も課長も、了解しているのなら…。」
真宮、そんな優維香に、
「まっ。俺も池辺も、社長決裁には、逆らえないけどな。」
メンバーの中から、
「その人。何処出身なんですか…???」
真宮、その声に、
「ふん。東京だそうだ。大学卒で、とにかく国内転々として。しかも、海外も転々と。まっ。フリーだからな~~。」

好きになれない。 vol,008. 「また、金賞受賞~~、な~~んて…。」
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