「や~~~っぱり、冷やしにして正確。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 2021年、6月。1機の飛行機が成田を飛び立つ。
そして、その2時間後…。別の便の搭乗手続き。

1組の男女が…。
「さ~~て、参りますか~~。」
「うん。」

搭乗手続きを終えて機内へと。



2時間前の飛行機は既に雲の上、こちらはアメリカは、ニューヨークに…。
そして…。こちらは…、ただ今、離陸。向かう先は…。








2019年、夏。


「暑~~~っつい。うん、うん、うん。や~~~っぱり、冷やしにして正確。かかか。…それにしても伊寿美(いずみ)ちゃん、ナイスタイミング。2人で食べるより3人で。…ってねぇ~~。」
ニコニコ顔で冷やし中華を食べている柿崎佐津香(かきざきさつか)。

「これにかき氷があったら最高よねぇ~~。…な~~んちゃって。」
佐津香の隣りで、こちらも美味しそうに冷やし中華を食べている柳沢伊寿美(やなぎざわいずみ)。

「確かに、それは言える。但し、我が家には、その、かき氷機が、な~~ぃ~。」
そして、こちらも冷やし中華を食べながらの、柿崎優維香(かきざきゆいか)。
「しかも、かき氷屋さんの、あのおっきな氷もないからね~~~。」

3人共に、箸が進む。
冷たい麺を口に、シュルシュル、チュルチュルと。

「まっ。小っちゃな子供もいないから、仕方ないんだけどねぇ~~~。うん~~~。」
麦茶を飲みながらの佐津香。

「う~~~ん。確かに。それは言えるぅ~~~。」
こちらも麦茶を飲みながら、
「ごっくん」
と、伊寿美。
「…って言うか~~。今、小学校は夏休みかぁ~~~。う~~らやましぃ~~~。」

「…って、伊寿美ちゃん。」
佐津香、箸で麺を伸ばしながら、
「…でもさ。考えてみな。子供がいたら、おかあさんなんて特に、夏休みなんて、とんでもなく、忙しいと思うよ~~~。朝は朝で、前の晩から、明日の朝は何作ろう。昼は昼で朝から…。それこそ朝の内にお弁当作った方が楽~~。まっ…でも。夏休みに家にいてお弁当。これ…、嫌がる子供もいるだろうし。折角夏休みで家にいるのに~~。…ってねぇ~~。…で…、夜は夜で、昼から何作ろう。」
口の中でモグモグと佐津香、遠くの空を見ながら、
「朝からもぅ~~、それば~~っかり。もぅ~~大~~ぃ変。」

「まぁ、確かにねぇ~~~。その分、我が家は、私とおかあさんの母子家庭。楽だよねぇ~~~。」
ニコリと優維香。

その声に佐津香、
「まぁねぇ~~。…と言うか…。優維が子供の頃…。…それこそ年少、年中、年長の頃…。ま。でも、そんなに、手の掛かる子じゃなかったから、それほど大変って事はなかったかな~~。…それに、ひとりっ子だからねぇ~~。」

「うんうんうん。その話し、何度も聞いた~~~。」
伊寿美。

「何度も話した~~~。はははは。」

「…とは言っても、私の記憶にあるのは…、大体…、小学…、4年。それこそ伊寿美だって私と似たようなもんじゃない。父親が亡くなって~~。おかあさんと一緒。私と同じのひとりっ子。」
優維香。

その声に伊寿美、
「まぁね~~~。かかかか。そういう意味では、小さい頃からお互いの家を行ったり来たり。」

「そりゃそうだよ~~。角の家と、真ん中の家~~。しかも…、近所に他に子供、いないんだし~~。走って50メートルで着いちゃうんだから~~。」
佐津香。

その声に、伊寿美も優維香も、顔を合わせて、
「だよね~~~。」




この…、庭のベランダの丸いテーブルで美味しそうに冷やし中華を食べている3人の女性。
このお宅は柿崎(かきざき)家。

…で、こちらのひとり、柿崎佐津香(かきざきさつか)56歳。
都内、エレガンザ化粧品。マーケティング事業部勤務。会社員である。
そして、ここ、柿崎家の目下、大黒柱…、に、当たる。

そして…、その隣の女性。柿崎優維香(かきざきゆいか)26歳。
佐津香のひとり娘。都内インテリアショップ・ジョエル・トラディショナル事業部に勤務。
こちらも会社員。まっ。所謂、「OL」である。

そして、その優維香の隣にいる女性、柳沢伊寿美(やなぎざわいずみ)こちらも26歳。
優維香とは同級生。そして、幼馴染。都内、都島(みやこじま)生命保険外交員である。
そして、こちらの伊寿美も、優維香の話す通りに、同じくひとりっ子。
優維香と同様に、母子家庭。父親はいない。
ただ…。こちらの伊寿美は、この秋、挙式を控えている。つまりは、この秋に結婚となる。
相手も…、同じ、生命保険の外交員、であるが…。



「ん~~。食べた~~。」
両腕を思い切り頭の上に優維香。

伊寿美も伊寿美で、合掌して、
「ごちそうさまでした。」
そして、
「あん。おばちゃん、私、手伝うよ。」

佐津香、
「う~~ん、ありがとう~~。」

ある意味、勝手知ったる柿崎家。
同様に、優維香の場合も、勝手知ったる柳澤家。
と、なるのである。



テーブルを拭きながらの優維香。








好きになれない。   vol,001.   「や~~~っぱり、冷やしにして正確。」

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