「…これって、理沙さん…効果…???」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

ドキドキ 恵、練習も動画、撮影しながら、
「ん~~???」
語尾を上に、頭を傾げながら。そして今度は語尾を下に、
「ん~~~???」

そんな恵に涼香、
「ん~~???…どうしたの、恵ちゃん…???」

恵、動画を撮影しながら、
「もし…かして…。…これって、理沙さん…効果…???」

涼香、その声に、
「えへ…???」

「涼香先輩。良~~く見ていて、みんなの動き。」

涼香、
「ふん。」

「智一(ともかず)先輩…、さっきから結構、アシストが目立つ…んだけど…。それに、尚哉キャップ、なんだか、最近、凄いよ、リバウンド率高くって…。なんだか、ゴール下は俺に任せろ感、半端ない。洋二(ようじ)先輩も、スリーポイント率、前より高くなってきた。そして…、一番は己龍(きりゅう)先輩。パス回しが前より凄い。」
「うん。だよね~~。」

「へっ…???…気づいてたんですか~~涼香先輩…???」

その声に涼香、
「うん。まっ、結果オーライかな~~とも、思ったんだけど。…ある種の緊張感。」

「緊張感。」

「いつもと同じムードの中より、もっと強くなるためのインプレッション。…それが、瑞樹理沙さん。」
そして涼香、
「考えても見て~~。自分たちはしっかりと足を地面に付けて動き回ってバスケをしている。」

恵、
「……。」

「けど…、理沙さんは、歩けない。車椅子状態。それなのに、車椅子に乗ってでも、バスケをやる。その前向きさ。監督、この子、もしかしたら、とんでもない事をやってくれるかも知れない。…ですって~~。」

その話に恵、
「へぇ~~。」

「かかかか。特に将輝~~。あの子、ここ最近、目つき、変わってきた。」

恵、口を尖らせて…。

涼香、
「増々、バスケ、好きになったか~~。…それに、最初の日、理沙さん、将輝に言われて、和真にボール、パスしたでしょ。」

「あ~~。はい。」
「あの時、みんな、驚いてたのよ~~。車椅子に乗って、バスケ、初めての女子が、あのパス。和真、ボール、凄い重かったんだって。バシュっと、してたもんね~~。中々、出来ないよ、初めてで、あんなパス。」


少し離れた場所で、理沙、弓狩に何やら話し掛けている。
椅子に座ったままの弓狩も、そんな理沙に笑顔で両手を交えて話している。
理沙もそんな話に頷きながら…。

すると弓狩、右手を前に、人差し指で、右から左に…。
すると理沙、思いっきり頭を縦に。
そして自身で車椅子を動かしてスルスルスル~~と、
まずは弓狩の右方向に…。

それを見ていた涼香と恵、
「早っ!!!」
そして理沙、丁度コートの隅、練習の邪魔にならない場所に、
車椅子の角度を変えてピッタリの停止。

涼香と恵、
「うそ…、凄っ。ピッタリ。」



そしてその場所で凡そ10分ほど。
すると今度はまた動き出し、弓狩の後ろをスルスルスル~~と。

弓狩、首を後ろに、
「気を付けて~~。」

理沙、
「は~~い。」

恵、
「噓でしょう~~。早い。」

そして今度はコートの左の隅にピッタリと…。

弓狩、理沙の母親に、
「瑞樹さん。理沙君、やるもんですな~~。もぅ完璧に、車椅子、自分の脚にしとるわ。かかかかか。私らにゃ~~。出来ませんわ。あれだけの積極さは…。かかかかか。」

そんな声に和奏、
「えぇ~~。頑張ってくれてます。」



そんな理沙を見ながら部員たち、それぞれ口々に、
「や~~るじゃん。彼女。かかかか。」

馨、将輝に、
「理沙さん、凄ぇな。はは。」

将輝、
「ふん。あのくれぇは、やってもらわねぇとな。ここにいるんだ。」

「かか。な~~に言ってんだか~~。」




そして部活終了。

理沙、元気に、全員に、
「ありがとうございました~~。」

すると、部員たちも全員、理沙に、
「ありがとうございました~~。」

和奏、みんなに、
「みなさん、本当にありがとうございました~~。」
丁寧に頭を下げて。

弓狩、
「理沙君、またいらっしゃい。大歓迎だ。菅田君と、連絡、取ってるんでしょ。」

その瞬間、理沙、真っ赤になって、
「あっ。えっと。あ~~。は~~。」
そして、
「はい。大丈夫です。」

将輝も赤くなって。

部員たち、そんな将輝に、
「ヒュ~~。ヒュ~~。」

弓狩、ニッコリと、
「菅田君、将輝君、頼みましたよ。」

馨、
「おま…。知ってんの…理沙さんの…???」

将輝、そんな馨に、
「うるっせぇ。」






信じて…良かった。   vol.072.   「…これって、理沙さん…効果…???」

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