「なんだか凄いね、雑誌社の取材。」
穂成美、健匠に…。
「私たちも…、雑誌に載るのかな…???」
健匠ににこにこと。
「バ~~カ、俺たちが雑誌に載る訳、ねぇ~じゃねぇか…。これは~~。薫子先生の特集なんだよ。」
健匠、穂成美を見ながら。
穂成美、そんな健匠に、
「ぶ~~。」
そして、
「ねね、健匠~~。車に付けてあるエド・シーラン、聴いた…???」
健匠、
「あぁ~~、うん。聴いた~~。」
「ねね、どうだった…???」
「あぁ~~、うん。いい感じじゃね。」
穂成美、そんな健匠の傍で、
「でしょ、でしょ。」
インタビューをしている凛久を見ながらも、部屋の入口で…。
そんな風に会話をしている男女を見て侑里、
「ん~~~???」
そして全てのスケジュールが終了して…。
侑里、凛久、
「お疲れ様でした。ありがとうございました。」
成宮料理教室のそれぞれにお辞儀をしながら…。
凛久、
「素敵な特集になりますよ。期待していてください。」
薫子、笑顔で、
「えぇ、もちろん、しっかりと期待させて頂きますよ~~。」
侑里、
「そして、成宮先生~~、これからもナターシャ、よろしく~~。」
「えぇ~~。こちらこそ。何かありましたら、是非。」
侑里、にっこりと、
「うん。はは、いい関係になりそう~~。」
「それにしても、ナターシャの方々、綺麗で、格好いい方々ばっかりね~~。」
恵津子。
その声に侑里、
「何仰います~~、局長さ~~ん。こちらの料理教室だって、成宮先生始め、可愛くって、かっこいい人じゃないですか~~。ねぇ~~。」
穂成美を見ながら…。
その瞬間、穂成美、健匠の傍で顔を赤くして。
侑里、
「ん~~。増々可愛い。」
そんな侑里を見て、穂成美を見て、薫子にっこりと。
ナターシャのスタッフ、
「では…、これで…、私たち…。」
薫子始め、教室関係者、
「ありがとうございました。」
そして車まで薫子、スタッフたちを見送りながら…。
侑里、
「ねね、薫子先生。」
薫子、首を傾げて、
「うん…???」
「テレビ局で出会った、ここの男性。薫子先生の…。」
「あ~~。健匠君。兼倉健匠君。…うん…???…どうか…???」
侑里、
「もしかして…、彼の事…、彼女…、好きなんじゃない…???」
薫子、
「へっ…???…彼女って…???」
そこまで言って薫子、頷いて、
「あ~~~。」
そして両眉を上下に。
「さすがは…雑誌の編集者…、勘が鋭い。」
侑里、にっこりと、
「や~~っぱり~。」
凛久、侑里に、
「羽田さん、行きますよ。」
侑里、
「あ~~。はいはい。」
薫子、車に乗り込む侑里に、
「でも、彼は、彼女が自分の事、好きだって、まだ、知らな~い。」
その声に侑里、
「あら~~~。あんなに可愛いのに…。」
「さぁ…。ふふ。うん。じゃ。」
侑里、
「うん。じゃね。また、こっちから連絡するから…。」
「うん。ありがと~。」
侑里、車のドアを閉めて、
「お待たせ。行きましょうか。」
それから数日後、また例の書店で茉祐子と凛久、バッタリと…。
凛久、茉祐子を見て、
「おや。」
茉祐子も、
「あ~~。はははは、お世話様です~~。また会いましたね~~。」
凛久、
「なんと奇遇~~。」
そして、自然にまたふたりとも、会計を済ませて並んで歩きだし…。
凛久、ふと、あの日と同じように、クレープのお店の前で…。茉祐子に、
「今日は…、お腹…鳴りませんね~~。」
意地悪な顔をして…。
その瞬間、茉祐子、
「もぅ~~。霧島さん、いじわるなんだから~~。」
凛久の左二の腕を右手で叩くように。
凛久、
「はははは。ごめんごめん。」
そして、
「入る…???奢るよ。」
その声に茉祐子、
「うそ~~~。」
にっこりと。
凛久、
「レディーに嘘は付かないよ。」
茉祐子、
「むふふふふふ~~~。」
そして前回と同様に、世間話をしながら、話しに夢中になり、
「わっ。こんな時間。」
茉祐子、今度はお店の時計を見て。
凛久、
「かかかかか。知らずにあっという間に、時間…過ぎちゃうね~~。」
茉祐子、凛久にお辞儀をして、
「ご馳走様でした。」
「いやいや。…あっと成宮さん、例の取材記事、来週には校了だから。楽しみに。」
茉祐子、その声に、
「わぁ~~。じゃ、いよいよですね~~。」
店を出ながら…。
凛久、
「うん。いい感じに仕上がってると思うよ~~。」
「ありがとうございま~~す。」

薫子と茉祐子~その愛~ vol.28. 「私たちも…、雑誌に載るのかな…???」
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庄司紗千 海をこえて
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。