翠、
「明日には…雅樂じぃ、絃も見舞い来るから。」
薫郎、
「うん。」
「ただいま、絃がルームメイトになってるよ~~ん。」
にたにたしながら尋音。
薫郎、
「へっ…???」
「かかかか。ユッキが入院した次の日から、もう勝手に絃が部屋に住み込んじゃった。」
「ありゃ。」
万美、
「御蔭で、しっかりと…先…越されたよ。」
薫郎、口をすぼめて、
「ほぅほぅほぅ。」
そして薫郎、
「あっ。ゆず。」
橙を見て。
橙、
「あっ。」
「うん。行っていいよ。」
翠、万美、尋音、呉羽、千慧。
「うん。」
飛香、
「はは。」
礼人、永亮、
「はっ…???」
呉羽、
「うん。良いよ。」
千慧、
「行っといで。」
橙、
「あ…、はい。じゃ…。」
「急げば、まだ…、間に合うはず。」
翠。
橙、
「あっ、はい。」
バッグを持って病室を出る橙。
礼人、
「なんだ…???ゆず…どこ行ったの…???」
永亮、
「さあ…???」
尋音、
「いいの。ゆずには、ゆずの大事な事が…ある。」
礼人、永亮、
「大事…な…。事…???」
「とにかく、東京戻ってきてくれて安心。情報はその都度流す。」
千慧。
薫郎、
「はい。お願いします。」
「けど、くれぐれも、体に障らないように…。…急性から慢性になったら、シャレになんないから…。」
「肝に銘じて…。フレバーの方は…、田島川社長、専務、とにかく気持ち良く、迎えてくれましたから…。」
千慧、ニッコリ。そして呉羽と拳を合わせて。
「おぅ。」
既に夜8時を少し回ったところ。
病室のドアをコンコンと。そして静かにドアを開けて病室に。
「失礼…しま~~す。」
巽、ドアの方に顔を…、
「おぅ、ゆず~~。」
橙、
「巽~~。ただいま~~。」
「ふん。仙台から…今…???」
「うん。夕方に…こっち着いた。」
「そっか。おかえり。…で…、杉浦君…???」
「うん。今、まだ点滴で治療中。もう…一週間ちょっと…掛かる。」
「大変だったよな~。新幹線で…。びっくりしたろ…。」
そんな巽に橙、
「うん。…巽…の…方は…???」
「うん。2カ月は…入院。…けど、意外に…リハビリ…順調。飯も食えるし。シャワーも浴びれる。トイレもな…。かかかか。」
橙、
「うん。良かった。」
そして病室をぐるりと見まわして…、
「凄い花~~。」
「うん。ありがたいよ、みんな…良くしてくれる。感謝だよ。かかかか。誰も来ない日がない…。」
橙、
「へぇ~~。」
その時、ガラリとドアが。
橙、
「あっ。」
「あら…。」
そして、
「いらっしゃい。」
橙、
「お邪魔してます。」
「かあさん。木葉…橙さん。」
巽。
知美、
「えぇ…。前に…一度。」
橙、
「木葉…橙と申します。」
「仙台から戻ったばかり…。」
巽。
「仙台…???」
「出張中に、一緒だった営業の人が、倒れて入院。それにずっと付き合ってたらしいんだ。」
その巽の話に知美、
「あら、大変。」
橙、恐縮しまくりで、知美にお辞儀を…。
「…で、その入院した…人は…???」
橙、
「はい。会社の指示で、さっき、仙台の病院からこっちの病院に転院と言う事に。」
知美、
「ふ~~ん。」
そして知美、
「あっ、そうそう。巽、今、凄い偶然。」
「へっ…???」
「添田(そえだ)さんに会っちゃった。」
巽、その名前に、
「えっ…???」
「添田さんの旦那さん。脳出血ですって…。」
「脳…出血…。…なんで…???」
「相当…酷いみたい…。もう…奥さん、寿美香(すみか)さん…。げっそり。」
巽、
「え~~~???」

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庄司紗千 つつじヶ丘の坂道で…。
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