Beam me up, Scotty(転送してくれ、スコッティ)〜キミコさんとウォーホル | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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物が動くというのは、実は連続的な空間の中を物質が移動するのではなく、電光掲示板のような現象であったことを示したのが湯川先生や朝永先生たちでした。

 

*湯川秀樹。ノーベル物理学賞

 

電光掲示板はその場にあって、点滅を繰り返すだけです。

たとえば、電光掲示板で文字が流れたとしても、それは流れているわけではありません。

点滅の結果として、そのように見えるだけです。

 

 

我々の世界もそれと同じです。

 

ということが、分かったのが100年前の物理学の知の地平でした。

(今はもっと先に進んでいます)

 

 

電光掲示板という例を出したのは、物理学者の朝永先生でした。

僕らは映画やテレビという例を知っています。

テレビの画素は細かいものの、肉眼で確認可能です(iPhoneなどのスマホでは肉眼では難しい感じですw)。

 

*朝永 振一郎。ファインマン等とともにノーベル物理学賞。

 

 

で、僕らの世界自体もこのような世界なのです。テレビのような世界なのです。

 

肉眼では確認不可能な細かな素子で作られているのが時空間です。時間の最小単位があり、空間の最小単位があります。

ですので、その時間や空間を我々を超えることはできません。

 

ということは、移動はせず、コピーされるだけです。

 

 

T理論で使われる例は、「Beam me up, Scotty、転送してくれ、スコッティ」です。

 

スター・トレックにおいて、どこか他の星から、宇宙船に戻るときに、ワープを使います。

 

 

ワープというのは、移動ではなく、情報の転送です。

 

他の星にいるカークの全素粒子の位置情報をコンピューターで認識して、その全素粒子を宇宙船で再現します。

 

コンピューターにおけるCut&Peast(カット&ペースト)のようなものです。

 

情報だけを伝送して、材料は宇宙船で調達します。

 

ですので、一瞬だけカークが二人いることになります。

 

ドッペンゲルガー状態です。

 

*エッシャー「2つの顔」

 

星の上にいるカークと、宇宙船に戻ったカークです。

 

もちろん速やかに「星の上にいるカーク」は消去されます。

 

消去というと綺麗ですが、平たく言えば殺されるということです。一瞬で熱処理されるのでしょう。

 

 

ところがあるとき停電なり、コンピューターのエラーで消去がうまくいかなかったとします。

 

すると、困ったことになります。

 

星の上に残っているカークは自分が死にたくありません。宇宙船にいる自分は他人に見えています。自分は自分であり、宇宙船にいるのはただのコピーであり、クローン人形でしかありません。

 

ところがルールによって、星に残っているカークは死ななくてはいけないのです。

 

哲学者もそれに同意します。

 

(引用開始)

チャーリー、転送を頼む(チャーリー てんそうをたのむ、Beam me up, Scotty、転送してくれ、スコッティ)は、SFテレビシリーズ『スタートレック』の最初の作品である『宇宙大作戦』から生まれた言葉である。作品中で、宇宙船エンタープライズ号の船長である主人公のカークがどこか他の場所からエンタープライズ号へ転送帰還するとき、機関主任のチャーリーに発する命令に由来している。

この言葉 "Beam me up, Scotty!" が作品中で実際に使用されたと思われることもあるが、テレビのエピソードや劇場版映画でカークがこの科白を口にしたことはない。実際に使用された科白の中で近いものは、第76話「惑星アーダナのジーナイト作戦」(原題:The Cloud Minders)のラストシーンでの "Mr.Scott, beam us up."や、映画『スタートレックIV』での "Scotty, beam me up"、同じく映画『ジェネレーションズ』での "Beam them out of there, Scotty"、さらにはアニメーション『まんが宇宙大作戦』のエピソード「惑星ファイロスの巨人」での "Beam us up, Mr. Scott"などがある。
(引用終了)

*「この言葉 "Beam me up, Scotty!" が作品中で実際に使用されたと思われることもあるが、テレビのエピソードや劇場版映画でカークがこの科白を口にしたことはない」というのが良いですね。

そういうことってありますよね。

 

哲学者の間では、哲学上の問題として、どちらのカークが殺されねばならないかが議論されました。

直感的には、明らかに宇宙船のカークがコピーです。

それはいま生まれたものであり、そのオリジナルは星に残っています。

 

ですが、その当の星に残っているカークが望んで、コピーを作った以上は、直感には反しますが、宇宙船のカークがこれからはオリジナルとして生きていくのです。

その「意図(Intention)」があった以上は、その意図によって、カークは存在しているのです。

そして、星に残っているカークは意図通りではないので、存在を許されないのです。

 

 

我々も同じです。

 

電光掲示板以上に、このスター・トレックのエピソードが身につまされます。

 

我々は意図して、明日へ移動します。

Beam upするのです。移動という名前のCopyです。

そして今日の自分は永遠にこの今日という時間の中に閉じ込められます。

死者は死なず、その時空に閉じ込められるだけです。

そして残ったものたちが、宇宙船へとBeam upしていくのです。

 

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