昨日、ワインを飲みながらふと考えたのですが、、、
(いや、嘘です。僕はお酒は飲めないので、炭酸水を飲みながら、ワインを飲んでいる人のワインの色をつらつらと眺めていました)
古代ギリシアには色をあらわす言葉がほとんど無く、古代地中海の書物には明るいか暗いかと数える程度の色の語彙(3つか4つ)しかなかったそうです。すなわち、黒か白、そしてその中間です(ゲーテが黒と白を混ぜ合わせて多彩な色が生まれるという色彩論を書いた気持ちが分かるような気がします)。
*二人が着ている服の色を見分ける語彙は無かったのかも
言語学者によれば、多くの未開社会の人々は、色を表す単語を古代地中海世界と同じく2つか3つしか持っていないそうです(でも、見分けることはできます)。
言葉によって区別することはできなくても、見分けることはできます。
(以上はナシーム・ニコラス・タレブの『反脆弱性』を参考にしました!下に該当箇所を引用しておきます)
で、ワインを飲みながら(いや、飲んでないだろ)つらつらと考えたところでは、ワインが赤で海の色が青というのもまた短絡的かもということです。いま見ているワインと海を並べて眺めたときに、ホメロスのようにワインの色の海と書きたくなるほどに、似ていると思うことがあるのではないかと思いました(いや、ホメロスには選択肢が無いということは重々承知で、その上で、僕らも言葉に引きずられすぎているのかもしれないという意味です)。
「ワインは赤、海は青」というのはもしかしたら短絡的ではないかということです。短絡的というか、言葉に引きずられすぎているかもしれません。言葉の臨場感は高いのですが、しかし言葉は符牒であり、トリガーであり、シンボルでしかありません。重要なのはその後ろに控えている鵺のような情報空間です。
逆にワインレッドの心ってどんな色なのでしょう?
♫あの消えそうに
燃えそうな
ワインレッドの
心をまだ
もてあましているのさ
この夜も♫
顔色が悪いと言ったときに人は何色が見えているのでしょう(おそらく血色の赤を中心にグラデーションがあり、悪いと言ったときは青っぽいのでしょうと考えるのでしょうが、でも本当にそれだけ?)。
もしくは顔色を伺うときは何色をうかがっているのでしょう?
レミニセンススクールでは、自分が見えているけど言語化できない色をめぐって冒険をします。
私たちは自分が思っている以上に多くのことを知っている。言葉で表せる以上にずっと多くのことを知っている。(ナシーム・ニコラス・タレブ『反脆弱性』)
言語化出来ない知性を「暗黙知」などと言うこともありますが、僕はこの言葉からマイケル・ポランニーを思い出すために、色が混ざる気がしています。
名前をつけることは大事ですが(クリプキの「名指し」、もしくは名付けですね)、名付けることで海の色が青にしか見えなくなる可能性もあります。赤ワインが赤色に見えたり。
我々はもっと多くのことを知っているのですが、言葉によって、それをスコトーマに隠されるのです。
逆にそのことを知って、言語の限界を知り、感じることができたら、その先へ向かえるのです。
記憶には、非常に曖昧で、そして厳格な部分があります。
意識化された記憶はどんどん改変され、レミニセンスされます。都合の良いように脚色され、圧縮されます。でも、意識できない記憶はきわめて正確に繰り返し繰り返し再現されます(それをホメオスタシスなどと言いますが、ホメオスタシスは厳密な正確さを持っていることを理解している人は多くありません)。
ホメオスタシスに関連して、とあるレーシングドライバーの方の体験談を以前紹介しました。
それを再掲します!
(ブログからの引用開始)
ホメオスタシスについて、あるレーシング・ドライバーの方が非常に面白いことを書いていらっしゃいました。ホメオスタシスや身体がいかに精密かという話しです。
時速300kmや時速200kmオーバーで走りながらも、針の穴を通すようなドライビング・テクニックが必要な世界です。0.1秒で何十メートルとマシンは進むので、0.05秒や0.02秒という世界で操作しているそうです。
その中で最適なブレーキングポイントを見つけようとしても、きちんと強く自分に命令しないと、「前の周と全く同じ場所でブレーキを踏んでいる」そうです。ホメオスタシスは強力です。
(引用開始)
カーブが近づくたびに意識して、「必ずトライしろ!」と頭の中で自分に強く命令した。
命令しないと、何十個もあるカーブのいくつかは、前の周とまったく同じ場所でブレーキを踏んでいることがデータで見てとれる。
不思議だけど、寸分違わず同じ場所でブレーキをしていて、まったく進歩していない。人間は意外と精密だと驚く。しかし人間は意識しないと、ふだんと同じところにとどまってしまうのもの事実。(引用終了)(p.126井原慶子『崖っぷちの覚悟』)(太字は筆者)
(ブログからの引用終了)
人間は以外と精密。人間は意識しないと普段と同じところにとどまってしまう、と。
時速300kmで走りながら、針の穴を通すような操作を必要とする世界にいる人達だから観える光景があります。
僕らも情報空間を疾走しながら、針の穴を通すようなヒーリングをしていきましょう!!
【レミニセンススクール 〜情報と物理の間(はざま)、リアルと夢の懸け橋〜】
【日時】 10月16日(土)13:00〜18:00
10月17日(日)13:00〜18:00
【場所】 四ツ谷のセミナールーム(丸ノ内線四谷三丁目駅、都営新宿線曙橋駅が最寄り)
【受講料】 230,000円(PayPal決済可能です。請求先アドレスを記載してください)
*Zoomによるライブ受講あります!!
*動画教材(当初はZoom版、その後高画質版)によるヴァーチャル受講もあります!
【受講資格】 「まといのば」のセミナー受講生、メンター生・修了生
【持ち物】 情熱とゴールと筆記用具、動きやすい服装
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