現代にキリストが生まれたらキリスト教に入信することはないだろう、と大学の神学か聖書学の授業で聴いたような記憶があります。
いや、友人たちとの会話の中だったか。
ただ、はっきりと覚えているのは、キリストとキリスト教とは全く別物であり、分けて考えなければならないと新約聖書学の授業で教授から言われたことです。
キリストとキリスト教は別ものなのです。
(僕自身は大学教育には批判的な立場を取っていますが、自分が受けた教育は例外だと勝手に思っています。いまだに思い起こして利用できるアイディアや概念や思想の宝庫です。ただこれは幸運な例外的なケースではないかとも思っています。
リベラルアーツカレッジで哲学や聖書学、ラテン語、西洋文学、音楽史や絵画史、カントやアウグスティヌスの原書購読などを尊敬できる教授陣から学べたことが大きかったかと思っています)
その伝で言えば、仏教と釈迦の思想は別でしょうし、現代バレエとバレエ・リュスは別でしょう。
何が言いたいかと言えば、「キリスト教会を嫌いになっても、ジーザス・クライストは嫌いにならないでください」ということです(そういうことなのか?)。
*ディアギレフ、エリファス・レヴィ、そして出口王仁三郎!(いずれも巨人ですが、僕にはすごく似て見えます。目が悪いのかな)。
蓮如は浄土真宗を大成しましたが、親鸞とは全く違います。
パウロはキリスト教という名のパウロ教を作り上げましたが(パウロ教という言い方も聖書学で知りました。マホメット教とモーセ教とあわせてアブラハムの宗教です)、イエスが観たビジョンを換骨奪胎した上で罪と罰のユダヤ教に戻しました。
マルクスとマルクス主義者は別ですし、ケインズとケインジアンは別です。
マルクスもケインズも(そしてアダム・スミス)経済学を作り上げた巨人ですが、現代の経済学や社会主義とは似ても似つかない怪物です。
*この映画は良かったです。マルクスとエンゲルスを知る上で面白いガイドになると思います。映画は短い時間でしっかりと洗脳の鋳型を心に型押ししてくれます。
このブログでは度々紹介していますが、天才が天才を知るということはよくあります(恵果和尚が空海をひと目で見抜いたように)。
ケインズという天才は同国人の天才であるニュートンを知りました。
(ケインズはニュートンの子孫が代々受け継いできた遺品がオークションに出ているのを知り、落札しました)。
*ディアギレフ率いるバレエ・リュス(ロシアバレエ)の若き踊り子に惚れ込み(ニジンスキーのパートナーでもありました)、通い詰めて口説き落しました(不倫から始まり、結婚します)。
そして彼をこう評しました。
(引用開始)
ニュートンは理性の時代に属する最初の人ではなかった。彼は最後の魔術師であり、最後のバビロニア人でまたスーメル人であり、一万年には少し足りない昔にわれわれの知的遺産を築き始めた人たちと同じような目で、可視的および知的世界を眺めた最後の偉大な人物であった。(ケインズ)(引用終了)
ニュートンのパブリックイメージは近代科学の生みの親というものでしょう。
神が「光あれ」と叫んだら、ニュートンが現れた、、というものです。
中世の闇の中にあった世界をルネッサンスの光とともにニュートンが現れ、知性と啓蒙の時代の人となったというのが一般の評価です。
しかし、実際ニュートンは神を信奉し(だからこそ三位一体を信じず、でもトリニティ・カレッジで学びw)、天体の運行の数学的原理(プリンキピア・マテマティカ)を統べるのは神だと考えていました。
そして生涯をアルケミアの研究に捧げています(実際に錬金術にも成功しますw弟子が財務大臣になり、自身もその紹介で王立造幣局長官になります)(そして贋金造りをしている者たちを次々と摘発していきます。ここがピカソと違うところで)。
錬金術がらみで言えば、錬金術の有名なエメラルド・タブレットのラテン語を英語に翻訳したのは誰あろうアイザック・ニュートンです。
"That which is Below corresponds to that which is Above, and that which is Above, corresponds to that which is Below, to accomplish the miracles of the One Thing.
That wch is below is like that wch is above & that wch is above is like yt wch is below to do ye miracles of one only thing.(The Translation of Sir Isaac Newton 1680)
("下にあるものは上にあるものの如く、上にあるものは下にあるものの如く、一つのものの奇跡を成し遂げる。)
近代科学の父としての表のイメージとは違う魔術師としてのニュートンの存在を白日の下に晒したのは、同じ天才のケインズでした。
そして僕らもニュートンと同様にわずかでも「一万年には少し足りない昔にわれわれの知的遺産を築き始めた人たちと同じような目で、可視的および知的世界を眺め」たいのです。
というのも、金融資本主義が奇妙な形で賞味期限切れを迎えようとしており、情報化社会と言ってもIQの価値が下がり(これについては丁寧に議論すべきですが)、次のパラダイムに移動しようとしている現代において、我々が確実な足がかりとできるのは、このニュートン的なあり方だからです。
タレブではないですが、長く生き残っているものにはそれ相応の理由があります。
かなり昔のことになりますが、これからはIQ(知能指数)ではなくEQ(心の知能指数)だというような物言いが流行りました。
でも、「まといのば」としては、その先の密教的IQが重要ではないかと思います(それをMiQと名付けていますw懐かしいですよね。OnLine MenTor2期組の人には特に懐かしいのでは?)(いま調べたら、遅くとも2015年のはじめての気功講座でMiQを紹介しているようです)。
というわけで、IQ(知能指数)でも、EQ(心の知能指数)でもMiQ(みっきゅー:密教的IQ)を高めていきましょう!!
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