というのも、基本的には「まといのば」はセミナー業を生業としているので、日々これらのことを実践しています。
セミナーがビジネスというよりは、セミナー等を通じて教育することがビジネスという感じです。
というか実際にはセミナーのみで「教える」ことが完結するわけではなく、補完としてブログは大いに利用しています。ですから、基本的なスタンスとしてブログは受講生向けの情報提供の場です。
受講生にとって、文字情報で補完すべき内容をシェアしているのがブログです。音声だと消え去ってしまうので、文字として電子的に残すのがブログです。ですから、ブログを読んでも意味が分かりません、というのは正しいのです。基本的に通ってこられている受講生を対象としているからです。
とは言え、純然たるブログ読者にも分かりやすくする努力は怠っていないつもりです。ブログを読むだけで、実際に結果が出ている人も多くいますし、ありがたいことにコメントやメールなどでフィードバックをいただけることもあります。それはそれで幸せなことです。しかしそれは稀有な例であることも事実です。
ブログはさておきセミナーです。
セミナー業をされている方は多くいらっしゃるでしょうし、セミナーコンテンツに苦心されている方も少なくないでしょう。ということで今回は「まといのば」流のセミナーコンテンツの作り方を公開します!!
とは言っても初公開というわけでもなく、これまで開業コーチングや開業セミナー、スクールなどで何度と無く話してきたことです。
ポイントはスノーボールです。あのウォーレン・バフェットの(ちょっと気が早すぎたかもしれない)自伝のタイトルと同じです。
小さな雪の塊をつくって、それを転がしていくと複利が複利を呼んで巨大になるという話しです。

*手の平におさまっていた雪の玉も転がしていけば、巨大に!
雪の塊も雨のしずくも星も同じ原理で大きくなります。まず核となる埃があり、そこに水滴が集まってきます。星も核となる物質が重力を他より大きく生じさせ、あとはマタイ効果です。富める者はますます富みます。
おおよそ、持っている人は与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。マタイ13:12
最初に、コアとなる概念、アイデアがあります。
自分にとって、「ユーレカ!!」となるアイデアが良いと思います。
これは素晴らしいアイデアで広くみんなに伝えれば、みんなに寄与出来る!というような無邪気な感覚からスタートするのが良いと思います。社会を良くするためのアイデアです。
たとえば、これは手垢まみれの概念かもしれませんが、自分にとってはじめて、「気って本当に情報なんだ!!」ということが分かったとします。
ヘレン・ケラーのウォーターのような感覚です(ユーレカとはちょっと違いますね)。
まあ、ユーレカであれ、ウォーターであれ、その感動や興奮がコア(核)となります。
そしてそれをセミナーコンテンツのコアとします。
そこから雪玉を転がしていきます。頭の中で際限なく転がしていきます。
どう転がすのでしょう?
単純です。
頭の中にたくさんの受講生を配置します。理想的な受講生を配置して、次々と質問させます。

*Cubeは球にトポロジカルに微分同相です。
「気」=「情報」というアイデアを彼らに渡すと次々と質問してきます。
「気」って何ですか?「情報」って何ですか?なぜそれがイコールなのですか?
それについて一つ一つを丁寧に吟味して回答していきます。
「気」というのは中国の道教という宗教で行われていたヒーリングの技であって、、、「情報」とはシャノンがはじめて情報理論で定義した...と回答していきます。
そうすると、また道教って何ですか?宗教って何ですか?シャノンって誰ですか?情報理論って何ですか?と頭の中の受講生が質問してきます。
それに対して回答すると、また回答がネズミ算式に増えてきます。

それにももちろんすべて回答していきます。すると回答するよりも早く質問が膨れ上がってきます。
これが重要です。
どんなに時間があってもすべての質問には回答できません。それにどんなに想定していても、想定外の質問というのは必ずあります。その想定外までも必死で想定して考えて、考えて、考え抜きます。
自分にとっては自明であっても、相手にとっては不可思議であることは多くあります。前提となる知識が共有されていないかもしれません。その場合にどうすればいいかまで考え抜きます。
もちろんその過程で、調べなおしたり、本を読みなおしたり、実践し直すこともあるでしょう。
そうすると、当初考えていたコンテンツなりコアから少しずつずれててきます。
別なところにコアなり、ユーレカなり、ウォーターがまた現れるのです。
そしたら、その新しいアイデアをもとにまたスノーボールを巨大にしていきます。
この延々続く繰り返しによって、セミナーコンテンツを鍛えあげていきます。
想定される質問はすべて想定し、それに対する理想的な回答もすべて考え尽くして、準備することです。
よく質疑応答で、なぜ即答できるのかと聞かれることがあります。
しかしそれは誤解です。
複雑な質問に即答などできません。
実際は、何時間も何日も考えています、、、事前に。
事前に考えぬいてあるので、その場であたかも即答できるかのように見えるのです。
その場でしていることは、記憶からの検索だけです。
すなわち、質問内容は想定されているということです。
そしてこれは質疑応答のためではなく、講座内容を鍛えあげるために不可欠な千本ノックのようなものであり、百人組手のようなものです。ボロボロになるまで自分に質問し続けましょう。
そうやってスノーボールを経た、もしくは百人組手を経たコンテンツというのは光るものを持ちます。
コンテンツは市場(いちば)で仕入れて、小売できるようなものではありません。
(というか、右から左へと移動されたコンテンツは腐臭が漂います。鮮度が圧倒的に落ちるのです。食品偽装はすぐにばれます。消費者はなんとなく気付くので)
誰もが市場(いちば)にアクセスできる現代においては、きちんと磨き上げられ、調理されたものがコンテンツとなります。磨き上げ、調理するためにも、膨大な想定問答による千本ノック、百人組手が必須です。
それがセミナーコンテンツ作成のコツです!

*アレクサンダーに教えるアリストテレス