洗脳は自分で解くもの | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

四ツ谷にありますバレリーナ専門の気功整体「まといのば」のブログです。
気功師から見たバレエとヒーリングのコツを公開します。
「まといのば」では、バレエ・ヒーリング・美容の各種セミナーを行っております。

「はじめての気功」のヒーラー編では相手の抽象度が上がっていくのを可視化する技術についてワークをしました。

逆にヒーラーであれば、相手が洗脳状態に入っていくのも見える必要があります。

洗脳というのは一種のアンカーとトリガーの技術です。あるトリガーに対して、アンカーが発火し、洗脳状態に陥ります。トリガーとはきっかけのことです。言葉でも行動でも、目印でも何でも良いです。トリガーに対してアンカーが発動するのは、一種の後催眠暗示とも似ています。
ちなみに催眠と気功は厳密には区別できません。両者とも苫米地理論で言う「Rゆらぎ」です。
相手のリアリティをゆらがす、臨場感空間をゆらがせることで臨場感空間を結果的に書き換えます。

たしかに催眠は言語誘導が入り、気功は言語誘導が不要という違いはあります。しかし言語誘導をしないで催眠暗示に入れる場合もありますし、気功でも言語誘導を使うことはあります。もちろん、催眠術のような独特の語りかけではありませんが、意図的にトランストークを使ったりします。コールド・リーディングも僕自身はヒーリングに応用できるのであれば使えば良いと思います。白猫でも黒猫でも、ネズミを取ってくれる猫であれば、良い猫なのです。

さて、ヒーラーとしてもしくは気功師や身体調整師として仕事をするのであれば、相手が洗脳下にあるかどうかは見抜ける必要があります。
ここで言う洗脳とは、プロの洗脳家が行う意図的な洗脳です。
「現代社会に生きている以上は我々はみな洗脳下にある」というような言説の洗脳ではありません。全員が洗脳下にあるのであれば、洗脳を定義する意味がありません。資本主義の洗脳とか教育の洗脳などを除外して、ここではプロが意図的に行う支配のための洗脳に限定しています。

ヒーリングを仕事にしていると洗脳されたクライアントばかりに出会います。
スピリチュアルやオカルトを通過してきて洗脳されていないほうが希少種です(種というのは冗談です)。洗脳されていないほうが珍しいと言えます。

洗脳されている人に限って、「私の周りに洗脳するような人はいません」と主張されますが、それはご自身の目が曇っているだけです。洗脳された側は洗脳する人のことを洗脳者として認識はしません。下から上は見えないのです。もし見えていたら洗脳には落ちません。

それに、このことはあまり語られることが多くないのですが、洗脳はある程度の訓練を受ければ簡単です。洗脳は難しい技術であるというのは実際は嘘です。ある程度の訓練とは、軍事的な洗脳テクニックの習得ではなく、伝統的な修行を通じてもかなりの程度でできるようになります。大変なのは脱洗脳の方です。洗脳は簡単で、脱洗脳は大変という非対称性が働きます。物理の世界で、創るのは大変で壊すのは簡単という非対称性と似ています。
以前も何度か言及しているように、物理宇宙と情報宇宙は合わせ鏡です。ちょうど反対の現象が起きます。というか、そう見えます。ヒューリスティック(経験的には)そう理解しておくと便利です。もちろん実際は物理と情報は地続きです。連続的であり、チョプラが言う意味での境目がクォンタム(量子)であったりはしません。しかしパッと見には合わせ鏡です。ですから理論としては地続きと理解しつつ、経験的には合わせ鏡で対照的と考えると良いと思います。正反対の現象が起きます。まさにあべこべな鏡の国が情報空間です。


話を戻しまして、気功のワークでもセミナーでも洗脳のアンカーが発動する人がいます。

僕の予想ですが、洗脳を積極的にされている先生方はむしろ無邪気に、むしろ善意で行われているように思います。それがむしろ良いことだと考えて行われているのだと考えます。その先生方のベースにあるのは無知であり、悪い意味での無邪気さかと思います。
良かれと思い、面白いからと火遊びをしているうちに、燃え広がり、大火事になり、それを続けていたら意図せずに結果的に放火魔になってしまったような感じです。
偏差やヒステリーといった症状がバンバン出たり、目がいってしまったり、虚空に何かを見たり、昏睡することを奨励します。

エリザベス・キューブラー・ロス博士(「死ぬ瞬間」)は突然泣き出したりする感情の暴走を「弾ける」と(邦訳で)表現されていたかと思います。もちろんそのときはそっとスタッフが寄り添い、別室で落ち着くまで待ちます。感情がはけ口を求めることは、抑圧することに比べてはるかに良いことです。一種のデトックスであり、Rゆらぎです。ロス博士は決してそれを増幅させはしません。受容しますが、増幅はさせないのです。ここは重要です。「弾ける」体験を本人が意識的に認める猶予は渡しますが、拡大したり奨励するわけではありません。

しかし、無知で無邪気な教師はこれを増幅させようとします。REMを増幅させたり、過呼吸を増幅させたり(死にますけど。。。)、幻視をもっと見させたり(言語誘導で簡単にできます)、虚空の何かをよりはっきりさせたり(霊や神秘体験)、偏差(体が勝手に動く)やヒステリー症状(泣き叫ぶなども)を、良き兆候かのごとく増幅させます。体が勝手に動いたり、手が勝手に上がるのは、一見面白いですが、子供ではないので、大人として責任ある態度を取るべきでしょう。
その体験のあとはなんだか超常的な力が手に入ったように思います。霊視やサイキックな力が入ったように感じます。それは幻想です。妄想であり精神障害の一歩手前です。

気功では上記のヒステリー症状をひっくるめて偏差と呼びますし、僕もここではそう総称します。

その偏差があらわれたときは、その臨場感空間ごと強制終了させる必要があります。
新しい経験で面白いかもしれませんが、その経験に臨場感の支配を奪われてはいけません。

逆に多くの先生がそのような偏差を、何かスゴイことが起きていると興奮して持続させ増幅させます。これはあまりに無知で無邪気な行為です。

第一にそのことで抽象度は上がりません。
ある程度の抽象度に上がらないと偏差は起きませんが、偏差に支配された瞬間に抽象度方向で言えば横滑りする感じです。それも思考停止のエアーポケットにすっぽり入る感じです。
逆に多少の抽象度が存在することが偏差の大きな問題でもあります。中途半端はダメなのです。

第二に洗脳状態に陥りやすくなります。
教師側としてはコントロールしやすくなります。
クライアントには良い迷惑です。

第三に、偏差はつらそうに見えますが、本人は気持ち良いので、麻薬のようなもので、そこから抜け出すのは困難となります。アルコール中毒から酒瓶を奪うのは大変です。ドラッグ中毒からクスリを抜くのも。

ですので、偏差の増幅は百害あって一利なしです。

偏差が次々と起きて集団発狂のような状態になることを、自分の恐るべき力だと誤解している教師がいますが、それは誤解です。偏差大会になったら恥じ入るべきです。無知ゆえの誤解です。
ちょっと変性意識がコントロールできればそうなります。
生徒は驚いてくれるし、実際にその体験のあとは満足もしくれます。何か超常的な力を持ったような気にもなってくれます。
しかしそれは甘い夢であり、精神的な麻薬です。どこにも行けず、むしろ魔境が口を開けて待っています。
目をしっかり開けて、冷静な頭で大人になることが我々に求められていることです。火遊びはほどほどにすることです。

どれだけ抽象度を上げて、どれだけ奇跡や不思議体験が起きても、きわめて冷静に機械的に観察し、フィードバックを取り、カラクリを見抜き、無駄な興奮をさけることが肝要です。

「まといのば」のワークではこのように偏差を増長させることはありません。しかしそれまでのお教室などで、そのような増長させるワーク(瞑想や呼吸法)をやってきた人はその癖が抜けません。

そして本人はほとんど偏差に入る瞬間が分かりません(ですので、僕らはバイオフィードバックの要領ですぐに本人が自覚できるようにさせますが)。ですから教師なり周りが指摘する必要があります。
これはBasic1期でも大きな課題でした。

偏差に入る癖のある当人たちは突然講師から「いま(洗脳状態や偏差に)入っている」と始終怒られるので、なんで怒られているのか、何が悪いのか最初は意味不明でしょう。しかし、洗脳に入った瞬間に「入った」と指摘され続けると脳は学習します。これがバイオフィードバックです。
そのことで無意識と意識が接続されます。無意識の生体反応のサインの集積の中から、洗脳状態に入った瞬間のサインを抽出できるということです。バイオフィードバックです。

これは早ければ数時間で獲得できる感覚です。
良い教師がつけば数年かかることを数時間に短縮できます。教師がいなければ永遠に(と言ってもたかだか200年ほどです)抜けられません。
良い教師に指摘されることが、バイオフィードバックとなり、自分で自分が洗脳下に入ったことが分かります。

セミナーなどではその様子(偏差に入る瞬間の指摘)を周囲が繰り返し観察することで、いつ「洗脳状態(偏差)になった」かを受講生が正確に見分けられるようになります。これは一度見えてしまえば、いつでも見えるようになります。
ここでは洗脳状態に入った目安として偏差を使っています。もちろん洗脳とは全く関係なく、大量の気を導入することで体が動いてします偏差も存在します。偏差とは発熱と同じで単なる症状です。発熱の原因が多く考えられるように、偏差の原因も多様です。単なる緊張の緩和から、洗脳状態に入ったことの指標までいろいろあります。

洗脳状態に入ったかの見分けは、ひよこの雌雄の識別と同じです。もしくは自転車の乗り方と同じです。一度コツをつかめば自明のものとして見えます(できます)。これを伝統的には気の視覚化と言いますが、慣れた人には普通のことです。
気を視覚化しているとオカルトですが、実際は物理現象から推定しています。推定はSystem2(推論)というよりは、System1(直観)です。ただ直観をサポートし修正するのは推論です。
具体的には、瞳孔の開き方、全身の緊張状態、意識がフォーカスしている場所、呼吸、体の使い方などで判断します。それを高いゲシュタルトで構築し直すので、それを仮にオーラ視などと言うだけです。オーラという不思議なものを見ているのではなく、物理的なパラメータから全体の機能を推測しているのです。
ただ整形外科的テストのように明確な(明確すぎる)サインがあるわけではないので、多少の実習と知識が必要となります。もちろん検査機械のような平明さも望むことはできません。
ただきちんと訓練すれば、バレエにおける回転技のようにきちんと毎回結果が出ます。

で、洗脳状態にある人が、自分がフッと深い洗脳に入るのがきっちり分かったら、あとは自分でがんばるしかありません。当たり前なのですが、なかなか理解してもらえません。

例えて言えば、テーブル・マナーはこうですよと教えることはできますし、その歴史的な背景や由来を教えることもできます。やってみせることもできます。しかし、それをきちんと覚えて、無意識に入るまで訓練するのは自分の問題です。

アランではないですが、飴玉を口に放り込んでおけば、甘さが口の中いっぱいに広がるようには、気功技術は甘い夢を見せてくれません。自分で自分を律することを自律と言います。その大きな手助けになるのが気功技術であり、気功はツールです。気功は新しいご主人さまではありません。あなた自身が自分の主人になるべきです。


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