真っ暗な場所とは魔境のことですか? | 気功師から見たバレエとヒーリングのコツ~「まといのば」ブログ

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施術中に視界が消えて真っ暗になる現象について、いくつか質問をいただいています。ヒーラーの先輩方からもコメントをいただいており、ありがたいことです。(この記事の初出は2010年11月30日です)


施術中に視界が消えるというのは、視界が次第に暗くなり、全く真っ暗になってしまう現象です。
立ちくらみで目の前が暗くなるのと似ています。

その暗闇とは何なのかについていくつかご質問とコメントをいただきました。

身体症状としてはおそらく立ちくらみと同じです。

起立性低血圧による貧血などで、目の前が暗くなるときなどは、脳としては視覚野にエネルギーを割かず、視覚を犠牲にしても他の重要な臓器を守ろうとしているのでしょう。
ですから視覚からの入力情報の処理を止めてしまうのだと思います。
目を閉じても死にませんし視界が奪われても短期的には安全です。でも、酸素欠乏で劣化し壊れる臓器はたくさんあります。

施術中に情報空間に入り、情報処理に脳がアップアップして、視覚や皮膚感覚などの触覚からの情報(味覚や嗅覚も)を処理するのを止めるのでしょう。

これは身体レベルでの抽象度のカラクリです。

では瞑想や宗教的な抽象度レベルではどう考えればいいのでしょうか。

多かった質問は、「その真っ暗な状態は魔境(まきょう)ですか?」というものです。

僕自身はなんとも言えませんが、「魔境ではないにせよ、あまり良い状態ではない」、と考えます(後述しますが、意図的に引き起こしているならば別です)。 

魔境(ダークネスバウンダリー)について復習しましょう。
魔境とは瞑想実践者やヒーラーにとっては避けるべき陥穽(かんせい)であり、距離を置くべき誘惑と言えます。

苫米地先生もオウムの脱洗脳当時は「魔境を避けよ」とアナウンスしていたと思いますが、最近は言いません。禁止命令はその行動を促すという面があるからなのかもしれません。

「食べちゃダメ」と言われれば食べたくなります。多くの神話のモチーフが禁止命令とその逸脱です。見てはダメと言われれば見たくなります。

逆に知らなければ、スコトーマ(心理的盲点)になるので、魔境ということをそれほど言わないのかもしれません。ただそれとは違う方法で苫米地先生が注意を喚起しているのも事実です。

魔境とは瞑想などで情報空間に深く深く入っていくと、出会う闇の世界です。入りたいという誘惑に囚われます。また入った人は超能力(と呼ばれるような超常的な力)を持つことでよく知られています。

魔境はdarkness boundaryとも言いますが、西洋圏でむしろ馴染み深いのは「悪魔との契約」でしょう。「魂を売り渡す」とも言います。

もちろんあわてて付け加えますが、神がいないように、悪魔も魂も実在しません。リラックマやクマのプーさんのように実在はしないけど、情報空間に存在するのはもちろん自由です。実在はしませんが、本人が確信を持ってその存在を信じれば、肉体にとっても精神にとっても、実在するのと同じ効果を発揮します。「信じる」というのはむしろ比喩的な表現で、正確には「無意識がリアルと認識」するということです。

悪魔と契約される方は少なくありません。また魔境に自ら入る人もいます。

将棋の羽生さんと言えば全タイトルを制覇した偉業で知られますが、彼もインタビューに答えて、魔境について答えています。 
「瞑想中に(もしくは将棋の長考中に)ふっと魔境に入りそうになる」、と。

それに対してインタビューアーがなぜ入らないのですか?と聞きます。それに対して羽生さんは「戻ってこれないと困りますから」とさらっと返します。

失礼な質問だと思いますが、大人な対応です。ソムリエに対して、なぜ酩酊して失態を犯すまでお酒を飲まないのですか?と聞くようなものだと僕は認識しています。

ただ、手っ取り早く力を身につけたい、もしくは変性意識を悪いことに使いたいという人は意図して魔境に入ったり、意図せず(そのゴールがゆえに)魔境に入ります。

もちろん短期的には力を得ますが、長期的には(と言ってもすぐでしょうが)精神を病むか、犯罪を犯すか、自殺します。良くて精神病院で一生廃人となると僕は教わってきました。実際、それほど間違っていないと思います。

苫米地先生や秘伝巧の張先生などは、非常に巧妙にその危険性を回避するべく教育システムを作られていると思われます。

ですが、街のカルトではあえて、生徒を魔境に引きずりこむことで、力を与えたことにしています。チャネリングや前世療法やヒーリング、読心、透視などを簡単に身につけられると豪語するスクールはその技を使っていると思います。危険な火遊びです。

引きずりこまれる生徒は災難です。真面目な生徒が特に深くはまります。オウムもおそらくそうだったのではないでしょうか?

ただ教師側もよかれと思って、やっている節もあります。たとえは適切ではないでしょうが、アル中が周りをアル中に巻き込むようなものです。かつての囃し立ててイッキ飲みを強制したり、「俺の酒が飲めないのか」という一時代前の伝統はまさにそうでした。


施術中に目の前が真っ暗になる現象は瞑想的にも魔境とは言えないと思います。では何なのか?

それについて次の記事で書きます。