【第2話】「今日なんかあるの?」久しぶりにメイクした私に夫が言ったこと
第1話の続きです。
最後に名前で呼ばれたのが、いつだったのか分からない。
そんなことに気づいてしまってから。
私は少しだけ、“自分”を取り戻したくなりました。
■久しぶりの美容院
ある土曜日。
私は数ヶ月ぶりに美容院を予約しました。
本当はずっと行きたかったんです。
でも、美容院って時間もお金もかかる。
子どもの習い事。
家計。
休日の予定。
気づけば、自分のことはいつも後回しでした。
だからその日。
たった数時間なのに、少しだけ特別な気分だったんです。
髪を整えてもらって。
雑誌を読んで。
温かいコーヒーを出してもらって。
それだけで。
“私はまだ女だったんだ”
そんな感覚を、少し思い出せた気がしました。
■鏡の中の自分
帰り道、駅のガラスに映った自分を見て。
少しだけ気分が上がったんです。
髪が整うだけで、こんなに違うんだって。
最近ずっと。
疲れた顔しか見ていなかったから。
だからその日は、久しぶりにちゃんとメイクもしました。
誰かのためじゃなく。
自分のために。
■夫の反応
でも、帰宅した夫は。
私の顔を見るなり、笑いながらこう言ったんです。
「え、今日なんかあるの?」
「気合い入ってるじゃん」
その言い方が、妙に引っかかりました。
でも私は、笑ってごまかしたんです。
「別に、たまにはいいかなって」
すると夫は、スマホを見ながら続けました。
「浮気でもするの?」
冗談っぽく。
軽い感じで。
でも。
その瞬間。
胸の奥が、スッと冷えたんです。
■綺麗になろうとすると笑われる
私は別に、若返りたいわけじゃありません。
モテたいわけでもない。
ただ。
少しだけ、“自分を好きになりたかった”。
でも夫の言葉を聞いて。
ああ。
この年齢の女が頑張るのって、痛いんだ。
そんな気持ちになってしまったんです。
■若い女性への態度
そのくせ夫は、若い女性には露骨に態度が違いました。
テレビを見ながら。
「この子かわいいな」
「やっぱ若い子はいいよな〜」
悪気なく言う。
たぶん本当に、何も考えていないんだと思います。
でも、そのたびに。
私は、自分が“女として終わった存在”みたいに感じていました。
■SNSを見て苦しくなる夜
最近、SNSを見るのが辛い時があります。
綺麗な同世代女性。
夫婦でデートしている投稿。
キラキラした毎日。
もちろん、SNSなんて一部分だって分かっています。
でも。
どうしても比べてしまう。
私は毎日、スーパーと職場と家の往復。
鏡を見る余裕もない。
気づけば、“綺麗になりたい”という気持ちすら我慢するようになっていました。
■女を終わらせたのは誰なんだろう
その日の夜。
メイクを落としながら、ふと思ったんです。
私はいつから。
「もう女じゃない」って思うようになったんだろう。
年齢?
結婚?
出産?
それとも。
“そう扱われ続けたから”なんだろうか。
鏡の中の自分を見ながら。
私は、なんだか無性に苦しくなりました。
(第3話へ続きます)
■管理人より
アラフォー女性の悩みとして、本当に多いのが“女性として扱われなくなる孤独”です。
綺麗でいたい。
自分を好きでいたい。
本来それは自然な感情なのに、年齢や立場によって「痛い」と扱われてしまう。
でも、“自分を大切にしたい気持ち”に年齢制限なんてないはずです。
■体験談募集
アラフォー女性の夫婦関係・美容・孤独に関する体験談を募集しています。
・綺麗になることを笑われた
・女性として見られなくなった
・夫の無神経な言葉に傷ついた
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