ネット批評では好き嫌いが激しい作品と言えますが、

 

結論はご自身でご覧になって出されるしかないでしょう。

 

私自身が政治・世界陰謀ネタで言っていることと重なる部分や、

 

新しいネタもあったので、

 

ネタバレにならない程度にそれらについて語ってみたいと思います。

 

 

『ブレードランナー2049』オフィシャルサイト【リンク】

 

 

まず主人公の設定から(序盤のみ)。

 

人造人間の新型として、

 

法の目を逃れた旧式の同類たちを処刑・暗殺する刑事「ブレードランナー」として勤務。

 

しかしながら人造人間たちが起こした反乱戦争の記憶がまだ残る時期、

 

主人公も勤務が終われば貧しいスラム街での虚しい私生活しか与えられていない。

 

当然のごとくお隣さんは精神を病んだ人も多く、

 

主人公が住むアパートのドアには人造人間への差別用語が落書きされている。

 

そして本作の世界観として、

 

舞台は文明化が行きすぎて荒廃したロサンゼルス。

 

ほとんどの人間がそんな荒んだ環境での生活に心を病み、

 

その憤りを人造人間への差別意識にぶつけていると言える。

 

街では巨大なホログラムとして投影されたバーチャル娼婦たちが割拠。

 

一見華やかな退廃した光景は、

 

足元の貧しい庶民の目線に移れば、

 

白いハイヒールの巨大な足が、

 

恐竜か神話の怪物のように貧しい男たちを踏み荒らす、

 

暗黒の街の姿に変わる。

 

つまりバーチャル娼婦たちに踏みつけられることが、

 

街の貧しい人々に更なる絶望を心理的に植え付けているといえるでしょう。

 

環境悪化と人心の荒廃と退廃によって、

 

よりグロテスクに変貌してゆく都会。

 

主人公はそのやり場のない怒りをぶつけられる対象である人造人間でありながら、

 

同胞たちを人間たちのために処刑する暗殺者。

 

その居場所がない感覚は、

 

実は多くの人々が潜在的に抱えている意識なのではないでしょうか。

 

そしてそれが権力にとっては、

 

人々を分断して支配するツールだということが、

 

この作品を通じて訴えられていると気付くと、

 

終盤の見方も変わってくるかもしれませんね。

 

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