今を去ること1980年代後半に、ビートルズのアルバムがCD化された際、それまで各国で色んなアルバムが発売されていたけれど、CDは全てイギリス版に統一されました(『マジカル·ミステリー·ツアー』を除く)。『パスト・マスターズ』もありました)。それはそれでよかったと、思ったものです。かなりバラバラに出ていましたからね。
ボクが中学生の頃つまり、ビートルズを聴き始めた頃(1980年代半ば)、ボクは最初、アメリカ盤やイギリス盤があることを知らず、例えば『ラバー·ソウル』や『リヴォルヴァー』はタイトルやジャケットが一緒でも(若干、ジャケットの光沢違いとかありますが) 中身が違う···ということを知りませんでした。まあ、ボクの場合、すぐにそのテの本を買って研究(?)しましたが。
そこからかなりの年月が経った、2004年。最初はボックス·セットという形で、アメリカ盤が(再)リリースされました(その後にバラ売りでもリリースされました)。当時、ボクはもうとっくにおっさんでしたが、かなりビックリした記憶があります。わざわざ出す必要が今さらあるの?的な。
でも、出ると買ってしまうのが、おっさんの悲しい性(苦笑)。完全に見破られています。ビートルズはホント、商売がうまい。こっちの心理を見事に···と思います。クォリティ高いものばかり出すしね、これがまた。
さて、前置きが長くなったけど、ここからが今回の本題。『ミート·ザ·ビートルズ!』。
このアルバムは、個人的に思い出深いものがあります。彼らのアルバムで、個人的には最初のほうに買ったアルバムです。たぶん、いわゆる赤盤、青盤の次に買ったと記憶しています。横浜の元町にあった、タワーレコードで買いました。あの当時のタワーレコードは輸入盤しか置いてなくて、中学生だったボクはタワーレコードをパスポートなしで行けるアメリカの店と思っていました(笑)。
閑話休題(それはさておき)。
このアルバムは文字通り、レコードを針がすりきれるくらい、何百回と聴いたものです。
21世紀になって改めて、このフォーマットで聞き直しても、ある種の興奮を覚えます。なんというか、久しぶりにこのフォーマットで聴くとなんだか、街角で昔の友達にバッタリ会って話が盛り上がるというか···そんな感じさえします、
アメリカ盤独特の擬似ステレオとか(右チャンネルにヴォーカル、左チャンネルにカラオケ・・・)、独特のエコーだとか、「そうそう」という感慨も押し寄せてます。そして、オトが明るい。これがアメリカ盤の特徴のひとつだと思います。
擬似ステレオなんて···と思ったこともありましたが、これはこれでアリなんだなと思ったりもしました。たぶん、最初期にすりこまれた「ビートルズ」だからかな?また、同じ曲でも、それまで別のCDで聴いていたのとは明らかに、印象が違って聞こえるから不思議です。
今、振り返ると選曲も巧みですね(当時のキャピトル=アメリカのレコード会社が権利を持っていた曲が「たまたま、こう」だったので、こうだったんだけど)。「ティル・ゼア・ワス・ユー」1曲を除いて、全てオリジナル。今の若い人は知らないかもしれないけど、当時は歌う人と歌を作る人が基本、分業制でした。
ジャケット写真(ハーフシャドーと言われる手法)はイギリス盤『ウィズ·ザ·ビートルズ』の流用ですが、全体の構図にいかにも「アメリカ」を感じます(アメリカ盤『ハード·デイズ·ナイト』なんてもっと、顕著に思えます)。
1曲目に据えられた、「抱きしめたい」の勢いがアルバム全体を支配している、そんな感じがします。今、聴いても元気をもらえる1枚です。
もちろん、ジョン·レノンが嫉妬した、ポール·マッカートニー初期の傑作の「オール·マイ·ラヴィング」やら、そのジョンの隠れた(?)名曲、「イット·ウォント·ビー·ロング」など名曲揃い。ジョンが色んな意味で、リーダーシップをとっている時期のアルバムです。ジョンの個性が強烈デス。
もしよかったら是非、聞いてみてください。
今日は「I want to hold your hand 抱きしめたい」(The Beatles)が最高!世界進出のきっかけになった1曲。
