1964年のジャイアント馬場/柳澤 健

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でも、一気に読めました。
「とても面白かった」というのが率直な感想です。
ボクはどちらかと言うと、馬場さん側に立った本しか読んでいなかったのだと思ったのです。
これまで馬場さんの自伝や、その他の「馬場評伝」は基本的に馬場さん側に立って書かれたものだったのだ、と気付かされました。
別にこの本が徹底的に、馬場さんに対して批判的に書かれているのではありません。
でも例えば、馬場さんがジャイアンツ時代に200勝がかかった杉下投手と先発で投げ合った、という話があります。
馬場さんは3年連続で2軍最優秀投手に選ばれていたけど、1軍では活躍できませんでした。
その原因が馬場さんの自伝では、「同郷の先輩がいなかった」等と書かれていました。それを読んでいて「そうか、コネは大事だ」と思ったものです。
しかし、この本によれば、「いるだけで目立つ馬場投手を他の選手、コーチらが嫉妬して使わなかった」とされています。
それを読んで思わず膝を打ちました。
そういう「嫉妬」がこの本には他にも描かれています。ボクはそれを読んで「ありえる話だ」と思いました。
「実力主義」であるはずの(馬場さんの憧れた)ジャイアンツでさえ、そういう組織だった、ということに衝撃を覚えます。でもこれは、社会を映し出している一部だと思います。
アントニオ猪木さんが馬場さんに牙をむいたのも「嫉妬」なんですね。ま、これはこの本以外にも書いてありますけど。
そういう「裏」の部分が「へぇ」という感じで読めて面白かったです。
それとこの本には結構、これまで昭和のプロレスファンだったボクですら見たことのなかった写真が掲載されています。それも一興です。
興味ある方はゼヒ。
今日は「Like a virgin」(Madonna)がよかったです。

