その生徒は夏休みくらいに入塾した生徒で、お友達の紹介でした。
いかにも中2、という感じデス。塾に来るのはお友達と社交の場、みたいな。ちょっと勘違いしている生徒。
授業もちょくちょく遅刻してきます。
こういう遅刻も「いた仕方ない遅刻」と「そうでもない遅刻」とあって彼女の場合は後者でした、間違いなく。お家の方もそう証言しています。悪い意味で友達とつるんでしまっています。
勉強もお世辞にも「熱心」とは言えません。本人はどう思っているかわかりませんけど、ただ座っているだけ、です。こちらから見ていると。
ある日、ボクはとうとう業を煮やしました。
前回の授業の際、「これをテストするよ」と言った英作文のテストに対して全然、点を取れていなかったからです。出題される問題の数も順番もまったく同じ。言い方は乱暴だけど、小学生だって(準備していれば)できなくはないテスト。
授業後、ボクは彼女を呼び出し一対一で話しました。
彼女は言い訳を並べたてます。それに対してボクは言いました。「忙しいのは充分、わかった。じゃあ、忙しいから中間テストを3ヶ月先延ばししてもらうよう、学校の先生のお願いする?どうせ、延ばしたところで『時間がない』んじゃないの?」
そう言うと彼女はワンワン泣き出しました。
親から「勉強しろ」と言われるのが辛い、習い事(ダンス)をしていて部活もしていて時間がない・・・などと大粒の涙とともに言い出しました。
ボクはコンコンと諭しました。だからって先延ばしされることはないし、あったところで状況は変らない。1日24時間しかないのは皆、一緒。あとは自分で時間を「作る」しかないよ、と。
それでも彼女は頷きながら号泣。
もう10時半くらいになっていたので、彼女を帰し、家にもフォローの電話を入れました。
翌日、彼女は授業でもないのに塾の自習室に来て勉強していました。
その甲斐あってか、次のテストは2ミスでクリア。「(あれだけやったのだから)満点をとりたかった」とは彼女の弁。すがすがしい顔をしていました。その言や良し。そう、それの積み重ねなんです!
よかった、とりあえずは。
今日は「Honesty」(Billy Joel)がよかったです。

