Turn out the stars | 虚空のスキャット

虚空のスキャット

自分のことは棚に上げてココロの思うまま、スキャットの如く、愛こそはすべて・・・の精神で綴っていきます。

ビル・エヴァンス最後のライヴ・レコーディング(といわれている)作品。生前にはリリースされませんでした。
元々は2枚組で・・・という話もあったようですけど、エヴァンスの急逝で実現しませんでした。
結局、1990年代になってからボックス・セット、ダイジェスト版でリリースされました。

Highlights from Turn Out the S/Bill Trio Evans

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このライヴは、彼のホームグランドともいうべきNYのヴィレッジ・ヴァンガードで演奏されています。
録音状態もいいですし、エヴァンス自身の演奏も素晴らしい。
「晩年」(死去三ヶ月前のレコーディング)のものとは思えないくらい、演奏にハリがあります。
改めて思うのは、彼のピアノは繊細なイメージをもたれがちだけど、しっかりと主張しています。
例えばバド・パウエルやセロニアス・モンクのような強烈な個性はないかもしれないけど、エヴァンスもすごい個性があります。独特のタッチがあるのです。
それをしっかりと堪能できるのがこのアルバムだと思います。
彼がこの後、鬼籍に入ってしまったから余計にそう思うのかもしれませんけど、ろうそく最後の炎のゆらめきというか、輝きを感じます。
それ抜きに初めてビル・エヴァンスに接したとしてもきっと、気に入っていただけるのではないかと思います。
こうして改めて聴き直してみると、ある種の緊張感があります。
ベース、ドラムともその空気を読んだかの演奏になっています。
どうしてもビル・エヴァンスのトリオものというと、『ワルツ・フォ・デビィ』などのポール・モチアン、スコット・ラファロとのアンサンブルこそ最高・・・という思いを抱いてしまいますが。そのアンサンブルを彷彿させる演奏になっています。
何をおいても・・・とは言いませんが、何かのおりに手にとっていただけたらと思うアルバムです。
今日は「The days of wine and roses 酒とバラの日々」(Bill Evans Trio)がよかったです。



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