「最後の授業」 | 虚空のスキャット

虚空のスキャット

自分のことは棚に上げてココロの思うまま、スキャットの如く、愛こそはすべて・・・の精神で綴っていきます。

この前、パソコンの整理をしていたら「最後の授業」の資料が出てきました。
入試前の激励会(=最後の授業)で、スライドで紙芝居的にメッセージを生徒に示していきます。その原稿を今回は紹介します。
まず、「卒業する君達へ」とタイトルを出して「思い出して欲しい。本当に色んなことがあったね。先生から伝える最後の言葉を胸に刻みこんでほしい」と続きます。以降はスライドの画面に出てくる言葉です。
1:あなたには大切な人はいますか?
2:その人は幸せに笑っていますか?
3:その人を幸せにするためにあなたは何ができますか?
・・・そこで例を出します。「エルトゥールル号事件」(オスマン帝国、1890年9月頃)。
親日のために来ていた軍艦エルトゥールル号。その帰路に事件は起こった・・・。和歌山県紀伊大島の樫野崎。多くの岩礁が連なるそこで、船は座礁した。587名が死亡。69名は瀕死の重傷を負った。
命からがら流れ着いた乗組員。島民には初めて見る外国人。きっと「え?何???」と見えたことでしょう。しかし、島民は自分達の身を削って助けた。
ある人は毛布を、ある人は食料を、ある人は部屋を無償で与えた。台風で自分たちの食料がほとんどなかったにもかかわらず。そういう地元の人達の手厚い救護で69名全員が生還!日本の軍艦で彼らを祖国まで送り届けた。
しかし。
それだけではこの物語は終わらなかった。
100年近く経った1980年。イラン・イラク戦争が勃発。当時のイラク大統領サダム・フセインは「イラク上空を通る飛行機をすべて打ち落とす」と宣言した。イラク国内の外国人は、ほとんどが国外へ逃避した。そんな中、日本人は取り残されてしまう。海外への自衛隊派遣が禁止されていた日本はどうすることもできない。
「どうしたらいい?あきらめるしかないのか・・・」
そこへある2機の飛行機がやってきた。その機体には「TURKISH」。そう、それは以前、日本人が助けたトルコ航空の飛行機だった。
この危険極まりない任務になんと、トルコ航空のパイロット全員が任務を申し出た!「今こそ、100年前の恩返しをするときだ!」
トルコ航空は日本人をつれて無事帰還。しかも・・・。イラクにはまだトルコ人500人が残っていた。
トルコ人曰く「俺達は歩いて帰ればいい」(注:そうは言ってもかなりの距離がある)、「我々は忘れたことがない。あのときの日本人が我々を救ってくれたことを。それを知らないのは日本人だけ」
他人を幸せにすることが自分の幸せに必ずつながる!それが「鏡の法則」。キミ達の心に刻み込んでほしい。
勉強は他人を幸せにできる能力を高めることが出来る。人の役に立つチカラを高めることが出来る。他人を幸せにすることが、結局は自分の幸せにつながるということをわかってほしい。
もう一度、聞きます。
1:あなたには大切な人はいますか?
2:その人は笑っていますか?
3:その人を幸せにするためにあなたは何ができますか?
結果がすべてではない。大事な事は「一生懸命やること」、「感謝を忘れないこと」。今日のキミ達があるのはキミ達だけのおかげでは決してないのだから。
だから・・・今日、この「最後の」授業が終わったらキミ達の「大切な人」に必ず言おう、照れくさいかもしれないけど。
「ありがとう」って。
最後に、俺達からみんなへ。
ついてきてくれてありがとう。本当にみんなに出会えてよかった!悔いのない入試を!!!
・・・情けないけど、今これを改めて書いていて目頭が熱くなりました。これは心の叫びです。いつも心の中にこれがあります。
今日は「Take it so hard」(Keith Richards)がよかったです。
ペタしてね読者登録してね