前にこの小説に関してはちょろっと書きましたけど。http://ameblo.mom/lennon19801208/entry-10703272810.html
映画館で見ているときにしばしば思ったのは、なんだか映画のダイジェスト(名場面集というべきか)を見ているような気になったこと。これは冷静に考えてみると、仕方のないことかもしれません。なにせ上下巻ある小説を約二時間にまとめるのに所詮、無理があるというモノです。どこか(かなり、というべきか)を削らなくてはいけない、ですよね。
それにしてもずいぶん端折っているよなぁと思いつつ、画面を見ていました。
それこそ誇張でなく、何百回となくこの20年以上、この小説を読み返してきたので、映画の中のセリフが原作のそれと違っていても気になってしまうのです。やはり原作の呪縛は大きかったです。
小説を読んでいなくて、映画で初めてこの物語に触れた人はどう思ったのかなぁって思います。ぜひ、知りたいです。
肝腎のキャスティングですけど、主人公のワタナベ役の松山ケンイチ、直子役の菊地凛子は完璧でしたね。ふたりとも演技もすばらしかったと思います。
緑役の水原希子は、小説を読んでいたときに思い描いていたイメージとちょっと違うかなって思っていたのですが、一緒に見に行ったカミさんは「生」の部分を見事に演じきっていたように思った、そうです。そうか、言われてみればそんな気もします。
レイコさん役の霧島れいかは女性としては嫌いなタイプでないのですが、ちょっと小説のときのレイコさんとは違うような気がしていました。でも、うまく「ノルウェーの森」を歌っていましたね。
他の配役も悪くはなかったと思います。
個人的には、もうちょっと突撃隊にスポットライトを当ててあげてほしかったです。いい意味でクスッとさせるキャラなので、いい意味のスパイスになったはずなのになぁと思います。
これは意識してだと思うのですが、各人ともかなりおさえた演技というか、静かな演技でよかったと思います。緑なんかはもっと、はじけていてよかったのに・・・と思いましたが。
とにもかくにも、何度も書きますけど個人的に原作を読んでいた勝手なイメージがあって、それが邪魔している感じがしました。
それから風景というか、情景がとても綺麗に撮れていました。これは原作のイメージを損なっていないと思いました。
意外なキャスティング(レコード店店主、大学教授、療養所の門番など)にクスっとしたことも付け加えておきます。
映画を見て英語版(ペーパーバック)の本を買いました。また英語で読み直そうと思って。
Norwegian Wood Movie Tie-In/Haruki Murakami

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かなり昔に講談社の英語文庫みたいなやつでこの本はあって(『風の歌を聴け』は今もあるはずです)当時、買って読んだのですが、どこかへいってしまいました。しかも今、それは絶版になっています・・・。
今日は「Norwegian wood ノルウェーの森」(The Beatles)がよかったです。映画の最後にこの曲が流れます。流れるのはわかっていましたけど、聴いていてジーンとしちゃいますね。歌詞をかみしめて聴きたいものです。
追伸
もし原作を読まず、この映画をご覧になった方がいればぜひ、原作を読むことを強くすすめます。

