kyupinの日記 気が向けば更新 -894ページ目

この連休は・・

このブログは日記なのに、日記らしいことが全然書かれていない。ちょっとそれらしいことを。この連休は東京に遊びに行った。毎回、嫁さんが意味なくついて来る。金曜日から2泊3日のスケジュール。ある目的があったのだが、それは内緒。日曜日の夜に帰ってきて、今日(月曜日)は午前中だけ出勤。今回は僕はほんとすることがなくて、有楽町のビックカメラで音楽のDVDを買ったぐらい。計6本ほど買ったが、これは別に東京で買わなくても良いもので、単に荷物を増やしただけだった。ビックカメラは音楽DVDの専門店でなんでもないのだが、結構揃っていたような気がする。あまり高いものはなくて、2300~3600円以内のものが大半だった。特に輸入盤を選んだ。実は、輸入盤の方が録音状態が良いような気がしているからだ。それでわりと安かったのだが、僕の場合、5000円以上すると買うかどうか少し迷う。


DVDは、CDに比べ音質自体はやや落ちるとされており、おまけに録音状態があまり良くないものが含まれる。(ライブの場合) インタビューが多すぎて、たいして曲がないものもある。今回は、帰ってきて、まだ2枚しか聴いていない。たいてい、東京に来たら秋葉原に行くのだが、今回は行くタイミングを逸した。ちょっと良くなかったことは、デジカメが壊れていたこと。撮るときに気付いた。いつのまに壊れたんだろうという感じ。ずっとデジカメの小型で軽いものを買いたかったのだが、、今のカメラも自分には十分なほど高性能なので、いざ壊れてしまうと修理したくなる。全然傷もついてないしまだあまり使用してもない。ま、使わないから壊れやすかったりするのだけど。あと以前からの友人に会った。彼は東京の人で東京で仕事もしている。ずっと以前は、掲示板でのみ会った(というのも変だけど)ことのある人だったが、一度オフ会をして以来、たまに会うようになった。もう最初に会ってから、4~5年経ってしまったのではないかしらん。彼は僕よりかなり若いが、最初に会う前は、もう少し年齢が近いかと思っていた。ネットの世界は、年齢はわかりにくいね。今回、新宿で飲んで奢ってもらった。というか、いつも奢ってもらうのだが。


会う直前、銀座で食事をしていたのだが、コースの食事が来るのが遅い遅い。予定が狂って大幅に遅れた。午後9時半頃に会う予定だったが、実際会ったのは11時に近かった。彼には全く気の毒だった。今回の話題だけど、Wカップの反省会。というのも、あまりにもふがいない結果だったので、何が悪かったかが話題になった。もちろん結論は、(以下自粛・・ もっとも、僕らが反省しても何も変わらないのだけどね。僕はイタリアの優勝をブログで予想しており、そのとおりになった。ま、イタリアがドイツに勝った時点で変更したのだが。イタリアは、セリエAで大不祥事があったため、今回は予選リーグさえ勝ち抜けない可能性もあると思っていた。しかしチェコに強い勝ち方をしたので、始まる以前より評価を上げた。彼は、明け方の試合はすべてテレビで生観戦したんだそうだ。なんという気合。僕は、そこまでのガッツはない。体力もないけど。イタリアの勝因だが、前回のユーロ2004の最後の試合に伏線がある。(と思う)


イタリアは、ユーロ2004ではグループリーグで敗退した。最終戦、イタリア、デンマーク、スウェーデンの3国に決勝トーナメント進出の可能性が残されており、ブルガリアは可能性がなかった。イタリアは、エース、トッティが相手選手に唾を吐いて3試合出場停止の重い処罰を受けたこともあり、苦しい戦いを強いられていた。グループ最終戦は、デンマーク対スウェーデン、イタリア対ブルガリアが同時刻に行われ、もしデンマーク対スウェーデンが2-2以上のタイスコアで終わった場合、イタリアは勝っても可能性がないという厳しい条件であった。しかしサッカーを良く見る人ならわかるが、サッカーの試合で2-2以上のタイスコアなんていう結果はそう起こるものではない。サッカーは、普通、2点取れば、勝てるスポーツだからだ。イタリア対ブルガリアは大変な試合になった。ブルガリアは勝ってもおかしくないほどの良い出来で、それまでのテイタラクがウソのようであった。1-1の同点のまま終盤になり、ブルガリアはペナルティエリア付近のフリーキックのチャンスを得た。


この時、イタリアのゴールキーパー、ブッフォンのスーパープレーを見た。至近距離から放たれたブルガリアのフリーキックは壁を越えて、ほとんど直前までキーパーからは見えないような曲がり方で来た。それをブッフォンは、超人的な反応ではじいたのである。大ピンチをしのいだイタリアは終盤、パワープレーを展開しロスタイムに奇跡的にカッサーノがゴールを決め勝利する。結局、デンマーク、スウェーデン、イタリアは勝ち点5で並んだのだが、デンマーク、スエーデンが2-2で引き分けたために、イタリアは3位になってしまった。


デンマーク対スウェーデンは、2-2になった時点で双方積極的には攻めず大人しい展開になった。なぜなら、イタリアがいかなる結果になろうと、その2チームの決勝トーナメント進出が決まっていたからである。試合終了後、決勝点を決め大喜びするカッサーノに、グループリーグ敗退が伝えられる。みるみるうちに落胆の表情に変わった。あれほどの残酷な結末もそうないであろう。試合前には、イタリアはブルガリアに勝てばほぼ大丈夫と思っていたはずだ。僕はイタリアのこの終わり方がとても良かったような気がしている。ライバルの展開次第では勝っても仕方がないのだが、それでもなお全力を尽くして戦い勝利した。これこそ勝負の女神が微笑むきっかけであり、今回の幸運を呼び込む伏線であったと思っている。



ワイパックス

一般名:ロラゼパム

代表的なマイナートランキライザーの1つ。皆はそう思ってないだろうが、いわゆる公認の正統派マイナートランキライザーなのである。興奮時にあたかも抗精神病薬と同じようにこの薬物を静注、あるいは筋注するという治療スタイルがある(ここが正統派)らしいが、本邦ではこの注射液が発売されていない。本邦ではおそらくデパスほどは使われていないと思う。一応、高力価の抗不安薬とされている。薬効だが、換算表から言うとワイパックスの方が2割方強いことになっているが使用感はそれほどではない。 たぶん眠さや筋弛緩作用などの副作用の出方の違いから来ると思われる。


ワイパックスは、レキソタン、ソラナックス、デパスのようなインパクトが乏しく、むしろ大人しいタイプのマイナートランキライザーのように感じる。作用の発現は早い方で、半減期15時間。作用時間は8時間~12時間とされる。個人的には、ワイパックスはデパスやレキソタンよりややライトで、セレナールやリーゼ よりは強いという印象。1つの特徴として、ワイパックスは肝障害の患者さんにも処方しやすい。(肝臓で1回しかグルクロン酸抱合を受けない) しかし、普通、精神科医はそこまで考えて処方はしていないと思う。なぜなら、マイナートランキライザーは全般に極めて肝障害を起こしにくい薬物群に位置するからだ。

(これは2000年頃にウエブにアップしたものをいくらか加筆したものです)


ドグマチール

一般名;スルピリド

(=アビリット)

精神科でこの薬ほどいろいろな疾患に処方されているものはないと思われる。一般には軽度のうつ状態や統合失調症に処方されている。その他、食障害や境界型人格障害のような神経症範疇の疾患やてんかんの精神症状などにも広く処方されている。精神科医からすれば、とりあえず失敗が少ないし効果が比較的早く出るので、非常に便利な薬といえる。ドグマチールをうまく使える精神科医は、非常に名医なのだ。(自覚症状を早期に改善することが多く、精神科に来た甲斐があると感じる。) 普通、抗パーキンソン薬の併用の必要がなく、1日、1回処方で問題ない。(夕方だけ150mg服用とか) 半減期もわりと長く効果が安定していて、仕事をしている人が困るほどの副作用が少ないので、敷居が低いのである。健康な人が服用した場合、少し眠い。しかし既に他の向精神薬を服用している場合や、長く精神疾患を患っている人には眠さが感じられないことも多い。


ドグマチールはほんの数年前まで、精神科外来できわめてウエイトが高い向精神薬だった。特に軽度のうつの場合、とりあえずこの薬で軽快する確率はかなり高かった。長く患っている患者さんでも、初診当初にドグマチールを服用して、その時はいったん良くなった記憶がある人が多い。これは、必ずしも病名にかかわらない。現在でもなお有用であると思うが、近年に限れば少し様相が変わって来ていると思われる。その原因はデプロメール、パキシル、ジェイゾロフトなどのSSRIが発売されたことと、インターネットの普及である。インターネットによる検索、情報交換が可能となり副作用が見過ごされなくなった。(患者さんの副作用に対する意識が高まったと言える) ドグマチールの重要な副作用に、高プロラクチン血症およびそれにともなう女性の乳汁分泌、無月経がある。男性ならば、インポテンツや性欲低下などが起こりうる。肥満の副作用も広く知られるようになった。現代社会では、肥満の副作用は、非常に重要視されている上記の副作用はSSRIの場合、無いか、非常に少ないので、ドグマチールよりも処方が多くなっているのである。ドグマチールはSSRIの発売以来、相対的な価値は低下してきていると思われる。使用量であるが、普通100mg~600mgの範囲で処方されることが多い。(50mg、100mg、200mgの剤型があり、2~3錠の範囲で出されやすい) 時に1200mgだとか、2000mgの高用量の処方がされることもある。これは特別な事情によるが、大量に処方する場合、中程度の抗精神病薬のように振舞うことが理由のひとつである。


知っておいてほしいのが、SSRIとドグマチールは作用機序が全然違うので、ドグマチールで良かった人がSSRIに変更して必ずしも良いわけではないこと。現在でも、SSRIよりドグマチールが断然良い場合もけっこうある。現在では、僕はドグマチールを比較的処方しないタイプの精神科医に入る。以前は好んで使っていた時期もあったが、今はなるだけこれを使わないで治療する努力をしているのだ。現代社会では、「ドグマチールは必要不可欠な薬物である」というほどの評価はしていない。ドグマチールはフランスで開発され、日本でも長期間使用されてきた。しかしこの薬はアメリカでは未発売で、そのためアメリカでの研究がほとんどなされていない。すなわち、かなり有名な薬物ながら、意外にワールドワイドな薬ではない。ある時(2000年以前)、アメリカの本屋で精神科薬物についての書物を立ち読みしていると、トピック的にスルピリドのことが触れられていたことがあった。非常に短かったが、最後に「まぁこれは(アメリカ国内には)いらんだろう」と書かれてあったので笑った。プロザックなどSSRIの歴史が長いし、これからアメリカで発売されることはないと思う。(これは2000年頃にウエブにアップした過去ログを加筆したものです)


精神疾患と生命保険について(その2)

生命保険を加入する前に、現在、病気で治療中であるかどうか調査書に記入させられる。これは病気がある場合、加入してからいきなり保険金を受け取ることもできるわけで健康である人に比べ著しく公平を欠くためだ。このルールは精神疾患に限らず、すべての疾患についても同様である。病気があるのにもかかわらず、それを書いていない場合、「申告義務に違反する」とされ、保険金が支払われなくなる。


過去に罹患したものに関しては、時間が経てば問題がない場合も多い。例えばインフルエンザがもう治っているのにいつまでも加入できないなら、それはむしろ保険会社の損失になってしまうからだ。もし病気になってから加入可能なら、健康な時は誰も保険に入らない。というか健康な時に入る意味があまりない。


精神疾患の場合、思春期に発病する可能性もあるわけで、現在の日本の経済環境だと加入していない人も多い。もう勤めを始めてから発病した場合なら、加入しているケースも多くなる。だから精神科医からすると、精神科の入院患者は生命保険を受け取るケースが少ないように感じる。いつの時点で生命保険に加入したかが大切で、おおおざっぱに言えば、最初に精神科にかかった初診日が基準になる。初診日以降に生命保険に加入している場合、普通、その疾患が原因なら何があっても支給されないのが普通だ。申告義務に違反しているからだ。精神疾患を申告していたなら、生命保険に加入するのはおそらく難しい。ここで、わかりやすいように例を挙げる。


2001年1月、不眠が発生。学校(仕事)を時々休み始めた。

2001年7月、○○生命保険に加入。

2002年1月、うつ状態を呈しAメンタルクリニックを初診。以後、外来       通院する。

2002年4月、申告せず△△生命保険に加入

2002年10月、病状悪化し、B精神科病院に転院。外来通院を開始。Aクリニックには通院しなくなる。

2002年12月、病状が更に悪化し、2ヶ月の入院。

2003年2月、軽快退院後、外来通院を継続。


こんな場合、一般的には、○○生命保険の入院給付金の受け取りは可能だが、△△生命保険は受け取りは困難である。この患者さんの場合、2001年には1月には既に精神疾患は発生していたかもしれない。専門的に言えば、2001年からの不眠を含めた精神面の不調は一連のものである可能性が高い。もちろん断言はできないが。当時、本人には病気になったという意識が乏しいであろうし、だいたい病院にもかかっていない。Aクリニックの初診時には、きっと2001年1月には不調であったということを話していたと思われる。初診時には通常こんな風に病歴を聴かれるものだ。だから、もし主治医に病気の発生(この日を記載する欄が生命保険の診断書にある)は2001年1月と診断書に書かれてしまった場合、○○生命保険会社でさえ、入院給付金が支給されるかどうかが微妙になる。この申告義務違反があるかどうかの調査が必要になり事態が複雑になるのだ。


こんな時は、たいてい調査専門の会社の調査員が病院に事情を聴きにやってくる。(生命保険会社は調査は外注に出すようだ) 上の例の場合、2001年1月と発生日とされた場合でも判断は微妙だと思われる。なぜなら患者さんに悪意がないと思われるからだ。支給するかどうかは保険会社の個別の判断による。


ところで医師からすれば、そもそも病気の発生を2001年1月と書く必然がない。なぜなら、不眠や体調が悪くて会社を休むなんてことは、普通の人でもありうるからだ。つまり、2001年1月の疾患発生には証拠がない。精神疾患は、何年何月何日に突然発病するとわかるものは極めて少なく、診断書の発病日も「何年何月頃」くらいに書かれることが多い。したがって上記の場合、発病日の判断は医師の裁量に任される範囲と考えられる。はっきりと存在するのは初診日だけだ。だから患者さんの方もいつ生命保険に加入したか良く確かめて診断書を書いてもらわないといけない。(医師もそれを心得て診断書を書かないといけない) ちょっとしたうっかりで、保険金が出なくなるのはバカらしい。


絶対あいまいにできないのは初診日で、これだけは変更できない。これは書類上、厳然と確定されたものであるからだ。これをごまかした場合、保険金詐欺と同じだ。だいたいこれができるなら、どんな不正もできると言える。


(以上その2は終わり。その3に続く)


遺伝子と疾病

「すべての疾患が遺伝子に由来する」というのは、ちょっと極端な言い方だった。「すべての慢性疾患は、遺伝子に深く関係するものが大半である」というのが、ほぼ正しい書き方だと思った。なぜなら風邪などの疾病は、遺伝子とほぼ関係がないからだ。慢性疾患、例えば、糖尿病、痛風、アトピー性皮膚炎、統合失調症、胃潰瘍などは遺伝的に親和性が高い人々がいる。遺伝子に関しても、潜在的に発病しやすいといったようなかかわり方ではある。


例えば、一卵性双生児の場合、統合失調症の一致率は70%程度といわれる。ただ、別な親に育てられた場合は、少し違った確率になるため、この70%という数字はもちろん環境要因も含まれている。というのは、双子の場合、同一の親に育てられることが非常に多いためだ。偶然、違う親に育てられた場合、当然一致率は下がる。つまりこんな状況でさえ環境要因は大きい。皆は、この70%の数字は驚くような高確率に思われるかもしれないが、僕は30%が一致しないことにむしろ驚く。ほとんどが、同じ親に育てられるために、環境リスクもほとんど同じだからだ。


実は、この統合失調症の双子研究は詳しく研究されているジャンルであって、一卵性双生児でさえ、完全な遺伝子の一致は実現していないということがわかってきている。僕は、この研究者でもなんでもないので、いつか偶然調べた時のことのうろ覚えなんだが、双生児の胎盤からの血流にいろいろなパターンがあり、そこで感染が起こるためという。感染の際にイレギュラーが生じ、双子の遺伝子に相違が起こる。だから、胎盤から胎児につながる血管の微妙なアノマリー(どの時点で分岐するとか)により、一卵性双生児における統合失調症の一致率(上の70%)はバラつくのだ言われている。


つまりだ。神様は、完全に同じものを2つ作りたがらないのだろう。これは生物の進化について考えると、当然のことのように思われる。