タバコ1日80本
ずっと以前も同じような記事を書いたような気がする。精神科の外来患者さんは時に驚くほどのヘビースモーカーの人がいる。例えば1日80本。
外来では1日4箱のタバコを買う経済力がある人の喫煙そのものを制限出来ない。しかし、タバコは効果を減じ、ひいては多剤大量の誘引になるため、喫煙は好ましくないと指導はする。
タバコも含め悪臭が酷い人は、診察直後、しばらく窓を開けて換気しないといけないほどである。これは自分や外来看護者が悪臭が嫌なのもあるが、次に診察室に入る患者さんも困ることである。
ずいぶん以前だが、2010年より前と思うが、中核病院に外来診察の手伝いに言っていた時、外来患者さんに、毎日タバコ1日40本、缶コーヒーないしコーラ4本の人がいた。これは障害年金の半分以上を消費する計算になる。国はタバコの税金で障害年金のかなりの部分を回収していると言えた。
僕は学生の頃からタバコを吸ったことがほぼないので、あまり想像できなかったが、ある患者さんによると、タバコを吸えないことは飢えより辛いらしい。この人は(想像する)禁煙の辛さのために自殺既遂した。
よく思うのが、精神科の患者さんは精神症状がいくらかでも改善しないと、タバコを減らすことなどできないこと。
最初に挙げた患者さんだが、経営者でもありタバコ代など問題にならないらしい。この人はタバコが今の倍の価格でも80本吸うと思った。(本人は1箱2500円になればちょっと考えると言う)
しかしである。治療を進めているうちにタバコの欲求が減少して、なんと1日に40本に減ったと言う。本人によれば、自然に手がタバコの箱に行く頻度が減ったらしい。
これは強い指導などしていないので、治療の経過でこうなったと言えた。
本来、精神科患者さんの減煙のハードルは高い。しかしおそらく精神科治療により減煙しやすくなるのは確かなようである。
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タバコ
参考
