トピナ、コンサータ、ストラテラの話 | kyupinの日記 気が向けば更新

トピナ、コンサータ、ストラテラの話

トピナは過食症にいくらか効果のある抗てんかん薬だが、日本では適応がない上、単剤で処方できない。コンサータとストラテラはADHDの薬だが、コンサータは登録制なので、今は処方へのハードルが高くなっている。

 

コンサータは製造法が難しすぎるため、おそらく将来にわたってジェネリックは発売されないだろう。一方、ストラテラは今はおそらくジェネリックのアトモキセチンの方が多く処方されていると思う。

 

最近、コンサータについて、うちの病院で登録されている患者さんを登録日でソートしたところ、登録制度が始まって以降、1名しか増えていなかった。これは転院や途中から中止の人もいるので実質的に減少している。

 

ある女性患者さんは、コンサータの登録制が始まるずっと前にコンサータを始め、今はトピナとコンサータを処方している。彼女は、おそらくADHDで仕事や生活にさまざまな支障があった状態から、ある理想に発展した例と思うので、彼女の体調と薬についての話を紹介したい。

 

彼女は、自己評価が低く、よく泣いていた。体調が悪化すると円形脱毛にも悩まされていた。当時、友人の食堂を手伝っていたらしい。

 

ところが、ちょっとした些細なことで戸惑い、ごめんなさいの連続になる。頭が止まり、逃げ出したくなる。

 

失敗ではないかもしれないけど、自分では大失敗なんです、という。

 

それはコンサータでは変わらない、コンサータでは失敗やその時の感情はかわらないのです。

 

仕事すると、自分のダメさが明らかになり、特に、自分が良かれと思ってすることと、急いでしなくても良いことが、他人とは優先順位が違う。元々、私がいつもニコニコしているのは、そうするしかないから。

 

彼女は感覚的にはトピナが良いと思った。リボトリールと併用して処方している。彼女のトピナの感想。以下はストラテラはアトモキセチンと表記する。

 

トピナは食欲と頭痛を抑える。今はトピナはキレキレですね。トピナは最初に服用した時、体重が4キロ減り、頭痛が激減した。しかも感覚は変化がなかった。トピナも服薬した方が仕事はしやすい。

 

アトモキセチンを服用すると体が動く感じになる。仕事もしやすいが、夜の睡眠が悪くなり些細な物音で目が覚める。アトモキセチン単剤だと昼間眠い。しかし、なぜか起きた時、シャキッと起きれる。

 

ストラテラは職場に行くと、視野が広がると言うか、いろいろ周りが見えますね。ストラテラを増やしていくと、攻撃的になるのが減り、イライラも減ったという。

 

ADHDの患者さんの一部にコンサータとレキサルティは効き方が似ているという人がいる。以下は彼女のレキサルティの話。

 

レキサルティは、マイナス思考が減り、体も動くようになる。また不安が減りますね。コンサータとアトモキセチンを一緒に朝服薬すると、昼間の眠さが解消されてバランスが良い。

 

彼女は数度何ヶ月も服薬しない時期があった。その時の話。

 

薬を数ヶ月飲まない時、眠い、あれこれ集中できない。気が散る。仕事はなんとかやるが、後回しが酷い。コンサータを飲むと後回しになりにくい。仕事ができないとよく職場で泣いてしまうが、飲むと泣かなくなる。コンサータは仕事がない日は服用していない。

 

結局、彼女は研究室で働けるようになった。主に服薬しているのは、コンサータ18mgか27mg、トピナ50〜100mgである。処方箋的にはリボトリールを処方しているが、彼女にはむしろマイナスになるため今は服薬していない。祝日と週末はコンサータは服薬しないため、主剤はトピナとも言える。

 

つくづく、トピナは不思議な薬だと思う。抗てんかん薬は頭痛に効くことがあり、彼女もそうであった。

 

今はアトモキセチンは服薬していない。疾患のレベルが上がったからである。彼女は治癒しているわけではないが、2次障害がうまくコントロールできている感じである。

 

参考