安易にリスパダール液を服用するのを禁じる
最近はあまり出てこないが、自分の処方で特徴的なことは、リスパダールをあまり使わないことだと思う。患者さんのデータベースを検索すると、
外来患者
リスパダール液 1名(1ml)
リスパダール錠 0名
リスペリドン 0名
入院患者(閉鎖病棟)
リスパダール 0名
リスパダール液 0名
リスペリドン 0名
リスパダールコンスタ 2名
入院患者(開放病棟)
リスペリドン 1名(0.5㎎錠の半分)
なんと入院および外来患者全てで、たった4名である。ちょっと自分でもびっくりだった。1名の外来患者さんはリスパダールしかうまくいかなかったので1mlだけ使っている。入院患者のリスパダールコンスタは1名が50㎎、もう1名が37.5㎎バイアルを使っているが、いずれも有効で、これ以外に良い方法がないこともある。
イメージ的にはリスパダールは重い患者さんに使うといった感じである。輪番や転院患者さんで、リスパダール液でジャブジャブの状態になっている人がいる。なぜジャブジャブなのかというと、不安時やイライラ時に服用するように言われているからである。
しかし・・
リスパダール液を頻繁に服用すると、さすがにアカシジアないしそれっぽいイライラ感が出て、更に追加で服用する事態になる。
僕は安易にリスパダールを服用せず、頓服でバルプロ酸シロップを服用するように指導する。統合失調症であれば、主たる抗精神病薬は可能ならリスパダール以外を選ぶ。上のデータベースは頓服も入っているので、自分の患者さんは頓服でリスパダール錠ないし液剤を服用している人はいない。
さて、まだ若い女性患者さんは、リスパダール液を中止した後、どうなったでしょう?
なんと体重が20㎏減ったのである。また顔の吹き出物というか、べったりした肌が解消した。あのべったりした顔は、まさに抗精神病薬による自律神経症状(副作用)である。
そしてまったく働けそうになかったのに、今は回転寿司などの外食店で働いている。(本人がくれた給与明細書はアップできないけどね)。なぜか、自分の患者さんは給与明細書を見せてくれる人が数名いる。
さて、彼女は何をベースの処方になっているでしょう?
これがわかった人は凄いよ。
彼女は今はトピナをベースに服用しているのである。彼女はごく稀にてんかん発作がありトピナの処方は適応外でもなく合理的なのである。
トピナ 125㎎
バルプロ酸シロップ 3本(600mg相当)
リボトリール 1㎎
セロクエル 50㎎
(他眠剤2剤。彼女はもはや一般的な抗不安薬は服用していない)
彼女はリスパダールを山ほど飲んでいた時は幻聴がみられたが、今は消失している。彼女は実は統合失調症ではなかったのであった。
てんかんと統合失調症は合併しないことがヒントになりECTという治療手法が出現している。
一方、広汎性発達障害とてんかんの合併は多いとまで言えないが、稀ではない。