リスパダールが良くないと思う点  | kyupinの日記 気が向けば更新

リスパダールが良くないと思う点 

僕の統合失調症の患者さんの処方の特徴のひとつに、リスパダールをなるべく使わないというのがある。これは以前にも少し触れている。最近、そんな風に言っているが、実際はどうなんだろうと思い、入院患者さんだけリスパダールの処方率を調べてみた。診断は統合失調症の人だけを集めた。  

なんと25%の人に処方していたのである。ちょっと意外だった。思っていたよりも多い。僕は10~15%くらいと思っていたからだ。

リスパダールが良くないと思う点  

①量が増えると、セレネースとあまりかわらないくらい副作用が出る。特に流涎やジストニアが嫌。

②最初に思わぬ悪化に見舞われることがある。ジプレキサやエビリファイならまだ納得できるが、セレネース的なリスパダールで悪化するのは許されない。期待値が低いのに。

③数ヵ月後の突然の破綻。これもセレネース的な薬物なのに何故なの?

④いまどき非定型なのに陰性症状への効果がイマイチな点。

⑤高プロラクチン血症が生じやすい点(←クセモノ)  


リスパダールは僕は高用量は処方していない。だいたい、リスパダール10~14mgとかでガリガリ治療するのは、セレネースやトロペロンの大量で治療するのと全然変わらんと思うぞ。入院は今は最高でも6mgまで。あんがい2~3mgが多い。結局、リスパダールはどんどんリストラされて、処方していてもメインではなかったりするのである。これはエビリファイが合ったため、まさにリスパダールがリストラされる直前の処方。

リスパダール(2)   1T
セロクエル(100)   2T
エビリファイ(3)   2T
ヒベルナ        2T
レンドルミン      1T


1ヶ月以内にリスパダールは役割を終える。リスパダールを中止後はヒベルナが中止できるだろうし、その後セロクエルももう少し減量できるかもしれない。

最も不吉なのは、リスパダール単剤で治療されている患者さんで、流涎、多飲水がダブルで生じている人たち。このパターンの患者さんの機能的予後は、特に良くないと感じる。これはリスパダールの量をできるだけ絞るか、他の薬物への変更を試みるべきと思っている。

参考
なるだけリスパダールを使わないようにしていること
非定型抗精神病薬の病状悪化率
メージ症候群(前半)
リスパダール