セレネース1瓶 98,000円 | kyupinの日記 気が向けば更新

セレネース1瓶 98,000円

セレネースは1964年頃(東京オリンピック当時)に初めて発売されたらしい。日本で最初に発売された抗精神病薬はコントミンだった。この発売年が1955年。

セレネースは10年くらい遅れて発売されたことになるが、本来、従来薬より優れた抗精神病薬と考えられていたのである。理由はコントミンはD2以外の受容体にも広く影響を与えるので、抗精神病作用と関係ない副作用が出やすい。D2以外の作用が少ない薬物こそ理想だった。今から考えるとちょっと変だけどね。しかしこういう懐古的な薬物が求められるようなパターンって、あらゆる自然科学に起こりうるような気がする。

そして登場したのが、セレネースであった。うちの理事長はセレネースが初めて発売された時の価格をまだ憶えており、1瓶、500gで98,000円だったという。とても高価な薬物だったのである。

現在の細粒1gの薬価は55円(1%細粒なので10mgが55円になる)くらいなので、いまでも1瓶27,000円(セレネース5000mgに相当)くらいはする。しかし当時は全く貨幣価値が違うので、比べられない。かなり高価だったことだけは確かだ。

当時の彼のセレネースの感想。

全然効かなかったんだと。

後に処方量が少なすぎて効かないことがわかったらしい。貴重品なので、大切に使おうと思ったのは理解できる。

こういう話って、今のエビリファイにも言えるような・・たぶん、エビリファイはとてつもなく良い薬なんだと思うけど、使い方の理解がまだされていないし、メーカー自体にもわかっていないと思うのである。