エビリファイを飲みたい病 | kyupinの日記 気が向けば更新

エビリファイを飲みたい病

うちの病院では、エビリファイで劇的に良くなった人がいるため、一部の患者さんに「エビリファイを飲みたい病」が蔓延している。エビリファイが合うと、薬は減るは、体重は減るはで、周囲からは良いことばかりのよう見える。特にジプレキサを服用している女性には、体重減少はとりわけ魅力的に見えるらしい。また表情が良くなるので、若返ったように見える人もいる。このメカニズムは良くわからないのだが。


しかし、いつか書いたように、エビリファイは脱落しやすいのである。(僕のざっと調べた範囲では70%が脱落) 僕はエビリファイ希望する人には、原則、処方するようにしている。しかしどんな処方であれ、現在の状態が良い場合は、なるべく冒険しないように勧める。せっかく良いのに、エビリファイで台無しになっては話にならない。何かしら精神症状で悪いところがあれば、こうなったら中止するなど一応、撤退地点を決めて試みることが多い。


脱落にもいろいろなパターンがあって、幻覚が賦活されるような人は、他に良いところがあっても僕は続けたくない。本来、抗精神病薬はそんな症状を治療しているからだ。最近の女性患者さんだが、エビリファイを上乗せで6mg処方しただけで、表情ががらりと良くなった。以前の処方はジプレキサ20mg単剤。エビリファイで表情だけは良くなっているが、幻覚妄想はむしろ賦活されているようなのである。それでも本人はどうしてもエビリファイをやめたくないという。なぜなら、エビリファイを始めてまだ1週間と少しくらいなのにもう2kgも体重減少しているから。僕はやめたいのだが、本人には体重減少の魅力があまりに大きいらしい。明日、今後のことを話し合う予定。


それにしても、ジプレキサに上乗せでも体重は減るんだね。エビリファイの服用中の体重変化はまだ検証していないのだが、感覚的にはあまり体重が変わらないか、少し減少する人が多いような気がする。少なくとも増える印象はない。それでも、劇的に体重減少する人はほとんどいない感じではあるんだな。