エビリファイの評価は(その11)
先日、友人に会う機会があり、エビリファイ について聞いてみた。できるだけ新薬を使っていそうな人を選んだ。こういう新薬発売後もなかなか処方しない人もいるからだ。面白いことに評価は3者3様だった。高い評価をしている人は1人もいなかった。ある友人、と言っても先輩だが、なんと定着率が数%らしい。皆、悪くなってしまうとこぼしていた。最初切り替えると、ちょっと良いかなと思うこともあるが、1~2ヶ月で中止になる人がほとんどと言う。定着したのは2名だけ。彼の病院、かなり外来患者が多い病院なのである。処方したのべ人数は多いと言っていた。彼は、単剤で処方するタイプであり、単剤にするため直接切り替えたのが定着率を下げたものと思う。彼によれば、アメリカは単剤が基本で、日本人に単剤に切り替えてこんなにうまくいかないのはおかしい、不思議だという。確かに。。
他の友人、この人も先輩だが評価だいぶん違った。まあまあ使っているんだという。最初、脱落が多かったが、今はあまり脱落しなくなった。なぜですかと聞くと、最近は時間をかけて切り替えるからとのこと。「急ぐとダメ」と。単剤にはしてますかと言う質問には、最終的にはそうしたいけど、くらいの答え。最初の友人に比べ、単剤にこだわらないところが続けられる理由だろう。僕との違いは割に多い量を処方していること。24~30mgの処方もあるらしい。
3番目に聞いたのは女医さん。僕の大学の同級生だった。彼女によれば、少ない量から開始して多い量は処方してない。脱落もするけど、まあまあ定着しているらしい。効果を聞くと、思考の渋滞みたいな症状に良いという。僕が感じる表情の改善みたいな効果は話していなかった。そんな風で、エビリファイの評価は精神科医によりかなり幅があるようだった。数年すれば、徐々に評価は固まってくると思われる。話をして感じたんだけど、たぶんリスパダール を処方数で抜くなんてことは難しいと思うよ。リスパダールを抜く薬剤は、これから発売される薬物、例えばグルタミン酸系に関与する薬かもしれない。