HSP・対人支援者のための、神経系から整えるボディマインドアプローチ。
皆川公美子です。
「がんばりすぎて、疲れを感じにくい」
「特に心配ごとはないのに、なぜか力が出ない」
──そんな心と身体の“ちぐはぐ”を、
神経系×発達・愛着 の視点から、
丁寧にひもとく活動をしています。
これまでに、のべ8,500名以上の方に伴走してきました。
HSP気質や生きづらさを抱える方、
そして人を支えるお仕事に携わる方が、
自分のペースで安心して前に進めるサポートをしています。
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最近、BMS受講生の方と話していて
「ああ、ここが混ざってしまうと苦しくなるよね」と
改めて感じたことがあります。
それは、
「人間としての上下」と
「組織の中での役割の上下」を
ごっちゃにしてしまうこと。
これ、職場でしんどくなる人のかなり多くに起きていることです。
人間に上下はない。でもさ…
私たちはどこかで思ってます。
人間としては、上下なんてない。
人間としての価値に優劣はない。
でも一方で、社会の中では
・社長
・部長
・上司
という「役割上の上下」が存在しますね。
そしてここに、
無言のプレッシャーが乗ってくる。
「言うことを聞かなきゃいけない」
「逆らってはいけない」
「評価される側である」
わたしも若い頃に覚えがあるんです。
痛い経験が。
いつかの社長面談のときに
お父さんのことを語ってください と聞かれたのです。
は?と思いましたが、お父さんはとても尊敬できる人だ
こうこうこういうところが、というのを滔々と語った覚えがあります。
そのあと部署の部長を通じて
「なんだあの生意気な女は」という評価だったということを
(実際はもっと公平な言葉だったと思うのですが
当時の部長のいぶかしげな語り口からそう解釈したんです。
「おまえ、何言ったんだ!?」というw)
聞きました。
社長はじめ役員のエライさんがたに
「もうちょっと遠慮して語れよ。社長よりずっとわかってるうちのオヤジは、
みたいな語り口で語るな」と思われたのではないかと
そのとき強烈に思いました。
ああ、社会というのはそういうところなのか、という発見でした。
このとき私は、「役割の上下」を「人間の上下」として受け取っていたんですよね。
「うちのオヤジが日本No.1なんだよ」、
ではなくて
「うちのお父さんもこういうところがんばってるなって
ちょっと思ったんです」、くらいにしとかないとね、、、
実際は
役割の上下の意味が身体でわかっていたら、
もうちょっと違う表現になったよねということです。
■ここで何が起きているのか
本来、組織というのは
効率よく社会に価値を届けるための“機能”。
簡単にいえば
大勢で利益最大化 です。
大勢で協働したほうが
利益も成果も大きくなるから、
だから役割分担がある。
それだけのこと。
効率よく命令系統にするほうが
仕事が早い。
だから命にかかわる軍隊では
上司の命令は絶対ですよね。
もちろん会社は軍隊ではない。
命にかかわらない方が多いから
そこまで一糸乱れぬうごきじゃなくて
いろいろな意見をうにうにと検討して
いったほうがいいこともある。
でもここに、心理的なトリガー(感情の引き金のこと)が入ると
話が変わります。
トリガーが起こす「ねじれ」
たとえば、
・上から目線に感じた瞬間
・少し強い言い方をされたとき
・圧を感じたとき
身体が先に反応します。
(ポリヴェーガル理論講座でさんざんやりましたね)
そしてその反応が、
「支配された」
「下に見られた」
「人間として扱われていない」
という意味づけに変換される。
するとどうなるか。
頭ではこう思っているのに
「人間は平等なはず!」
身体ではこう感じている
「怖い・悔しい・反発したい」
このズレが強くなって、
・上司への怒り
・陰での悪口
・組織への不信感
という形で外に出ていきます。
(こうはやらないけど、心のなかはこうだよね)
でもこれ、能力の問題ではない
ここ、とても大事なところです。
これは
考え方の問題ではありません。
そして
性格の問題でもありません。
これは
神経系の反応です。
HSPの方は特に、
・微細なニュアンスを感じ取る
・相手の緊張や圧を拾う
・場の力関係に敏感
だからこそ、
「組織の構造」ではなく
「人間としての上下」に変換されやすい。
ではどうすればいいのか
ここでやるべきことは、とてもシンプルです。
順番があります。
① 自分とのつながりを取り戻す
まずは外ではなく内側。
「私は今、何を感じている?」
「本当はどうしたい?」
ここが切れていると、
すべてが外の影響で揺れます。
(余談だけど、
頭の理論だけで生きていて身体感覚と切れている人は、
だから揺れ続けるの)
② ニーズを取り戻す
・安心したい
・尊重されたい
・ちゃんと伝えたい
これがわからないまま働くと、
ずっと苦しくなる。
その人が反応したのは
どこなのか。
それを身体からさぐっていく必要があります。
③ 身体反応を整える
ここがいちばん重要です。
頭で理解しても、
身体が「危険」と判断している限り
反応は変わりません。
だから必要なのは
生物としてのトレーニングと
自分に気づいて行ってもらうファシリテーション。
・呼吸
・姿勢
・感覚への気づき
こういう地道な積み重ねで
反応の出方そのものが変わる
その先に見えてくるもの
ここまで整ってきて、はじめて
「組織」というものが
→人間の上下ではなく
→機能としての構造
として、身体で理解できるようになります。
すると、
・必要なときは意見を言える
・無駄に反発しない
・でも飲み込まない
という
しなやかな立ち位置が取れるようになる。
支援者にとって大事な視点
このテーマは、現場でも本当によく出てきます。
クライアントが
「上司が無理です」
「組織が合わないです」
と言っているとき、
それは
➡️組織の問題なのか
➡️ 神経の反応なのか
ここを見分けられるかどうかで
支援の質は大きく変わります。
人は、
「正しいこと」を知っても変わりません。
身体が安心したときにだけ、
新しい選択ができるようになる。
これが、私がずっとやってきた支援の土台です。
(このあたりは講座でもかなり丁寧に扱っています)
必要な人に、届きますように。
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