1回ほっとしても翌日からまた不安やぐるぐる思考がやってくるわけ | まだやりたいことがある!人へ。 判断力と生命力を支える神経系コンディションマネジメント

まだやりたいことがある!人へ。 判断力と生命力を支える神経系コンディションマネジメント

東京藝大卒・元ソニーミュージックディレクターの皆川公美子が届ける、女性リーダーのための「神経系アップデート」。最先端の神経科学と愛着理論から、脳の過緊張(食いしばり)を解放し圧倒的な器を創ります。

HSP・対人支援者のための、神経系から整えるボディマインドアプローチ。
皆川公美子です。

 

「がんばりすぎて、疲れを感じにくい」
「特に心配ごとはないのに、なぜか力が出ない」

──そんな心と身体の“ちぐはぐ”を、
神経系×発達・愛着 の視点から、
丁寧にひもとく活動をしています。
 

これまでに、のべ8,500名以上の方に伴走してきました。
HSP気質や生きづらさを抱える方、
そして人を支えるお仕事に携わる方が、
自分のペースで安心して前に進めるサポートをしています。

 

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ポリヴェーガル理論入門講座での質問

 

ポリヴェーガル講座の最後に、こんな質問をいただきました。


「現実にある不安(個人の課題から世界のニュースまで)に対して、
ぐるぐる思考になってしまい、ずっと緊張した状態になります。
これをゆるめるには、“今ここ”を身体に体験させればいいのでしょうか?
ひとりだと難しいです。」



とても大事な質問だなと思いました。
いいご質問ありがとうございます。

まずお伝えしたいのは、
「“今ここ”を感じてリラックスすること」は助けになります。
YouTubeなどでリラクゼーションの動画いっぱいでてますよね。

でも、それだけだと、また元に戻ってしまうことが多い、です。

そうなんです、「リラクゼーション」と「神経調整ができるようになる」は違うんです。

たとえば、お風呂に入るとホッとしますよね。
でも次の日、また同じことで不安になったり、ぐるぐる考えてしまう。


これは、
“そのとき一時的に状態がよくなった”だけで、
“反応のクセ”は変わっていないからです。

私たちが本当に困っているのは、
・考えすぎてしまう
・不安が止まらない
・わかっているのに抜け出せない

こういう「反応のパターン」です。
大事だからもう一度。

「反応の」「パターン」です。

BMSでは、このパターンがどう動いているかを扱います。
では、どうやって変えていくのか。

ここでよく「具体的な方法を教えてください」と聞かれるのですが、
実はここがとても大事なポイントです。

 



マニュアル的対人支援の限界

 

 

BMSでは、
「この方法をやれば大丈夫」という
ひとつのやり方はありません。

なぜなら、
人によって
そして同じ人でもその時の状態によって、
身体の反応はまったく違うからです。

なので私たちは、まず
「いま、この人の身体に何が起きているか」
を丁寧に見ていきます。
専門用語では覚醒度といいます。

これをアセスメント(見立て)といいます。


クライアントさんの現在の身体防衛の度合いによって
繰り出す手法
を変えるんです。


防衛は必要があって起こっているので、
そのメカニズムを理解していくことも大事です。

そこで大事なのが、
トラウマインフォームドケアの考え方です。
これは、
・無理に変えようとしない
・安全を大切にする
・その人のペースを尊重する
という関わり方です。

そうしないとクライアントさんの神経のキャパを超えた
かかわりをしてしまうと
翌日、超具合が悪くなります。
安全の範囲をきちんと見極めることが
とてもとても大事なんです。

この2つを土台にして、
はじめて「方法」が選ばれます。



たとえば、
・体の感覚を少し見ていく人もいれば
・外の景色を見るほうが合う人もいるし
・まずは誰かと話すことが必要な人もいます

つまり、
方法はあとからついてくるものなんです。
まとめると、

 

 

 

 


BMSではこの3つをセットで扱います

 

 

 

① 今の体の状態をみる(アセスメント)
② 安全に関わるための前提(トラウマインフォームドケア)
③ その人に合った関わり方(方法)


この3つがそろったときに、
はじめて反応のパターンが変わっていきます。
なので、
「ひとりでうまくできない」
と感じるのは、とても自然なことです。

むしろ、
人は関係の中でのほうが
体の反応がゆるみやすく、変わりやすいんです。



びっくりして固まっているハリネズミくんも、
安全な場所で、そっと見守られると動き出しますよね。

保護犬はおりのなかでビクビクしていて
いくら放っておいても眼光のするどさが変わらない子がいるとします。
 

安心した身体の人がよく近くに座っている

ニコニコしている。何度もくる。

でも手をださない

あるときおやつを置いて行ってくれた

ある日、手からおやつをもらった

よくおやつをもらっていて
もう裏切られたりいじめられたりすることは

起こらないと身体が理解した

ようやく反応がかわる。人を見て寄ってくるワンちゃんになる。

女性が愛犬に優しく触れる姿
ですよね。

私たちの身体も同じです。
 
BMSでは座学として知識を詰め込み
こういう場合はこう、というパターンを教えるトップダウン型の教え方はしません。
体験のなかで立ち上がっていくことを仲間とシェアしながら
さらに探究していくことで、学びが血肉として定着するので
ソマティック(リアルでワークをする)場を設けているのです。

クラアイントさんとセッションするなかで
地図のない探究がかならず起こります。
支援者がそれに対応できる神経のキャパと方法論を持つことが必要です。

今日のまとめです。
・リラックスは助けになる。でもそれだけでは戻ることもある
・本当に変わるのは「反応のパターン」
・方法だけではなく、「見立て」と「関わり方」がとても大事
・人は関係の中で変わりやすい

これが、BMSで大切にしている考え方です。

 

 

 

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