2017年正月明けの兵庫の湯シリーズ、ラストの1湯は「康貴」に続き有馬温泉。
有馬の目玉、金泉の場合、源泉はどれも力強いものの如何せん宿の数も多く、どうしても源泉を共有し、循環して使用しているところが多い。
そんな中、意外な宿が自家源泉を持ち、しかも加水ながらかけ流し使用をしている。
全国に多数ある「かんぽの宿」の有馬温泉のそれである。
普通かんぽの宿の温泉は同じ温泉地の中でも湯使いがキビシイことが多いのだが、この有馬では逆転しているのだ。
炭酸泉源広場の近く、愛宕山公園を臨むような立地にある。
到着したのが18時半頃。
とっぷりと日が暮れてしまった。
駐車場も100台分近くあり、宿もかなりの規模。
夕食時ではあるが、日帰り入浴も広く受け付けているため、人の動きはかなり多い。
中の照明はムードよりも明るさといった感じで煌々としていた。
かんぽの宿 有馬
日帰り入浴は10時半から20時受付までと利用しやすい。
立寄り入浴料は800円。※土日祝等は1000円。しかしランチバイキングとセットで2000円のプランもあり。
有馬としては格安である![]()
吹き抜けを含むロビーは広い。
土産物屋もなかなかの品揃えだったようだが、チェックせず。
まっすぐ浴場へ向かう。
浴場は4Fにある。
男女別に内湯のみで露天風呂や家族風呂はない。
浴場前には配管やそれに付着するスケールなどが展示されている。
とにかくスケールが付くのが異常に速いようで、濃い湯は管理がホントに大変。
それを考えると有馬全体の入浴料金が高いのも仕方ないと思われる。
それでは浴場へ。
脱衣所は人が途切れず、写真は無し。
その代わり、廊下にあった金泉の説明パネルを。
自家源泉の愛宕山泉源が一番新しく一番深く掘削していることが分かるが、それでもそれ程の違いはない。
どの泉源も超高温で超濃厚![]()
では浴場内へ。
10人以上が楽に入れそうな金泉の浴槽と、真湯を使ってブクブクさせてる小ぶりの浴槽が並ぶ。
カラン&シャワーも10組以上ある。
浴場全体がかんぽの宿らしく広い。
見るからに濃厚な湯は、先述の通り自家源泉の「愛宕山泉源」。
浴槽で黄茶色~オレンジ色に濁っており、透明度は5㎝ぐらい。
加水してこの濃度だ。
源泉温度は98.5度、pH6.45、成分総計は49.58g/kg。
含鉄-ナトリウム-塩化物強温泉で、300m掘削・自噴の湧出量は50リットル/分とさほど多くない。
かけ流しのオーバーフローは基本的に窓側の排湯孔から。
容赦ない濃さで孔も大変だろう。
広く天井も高く、また湯気抜きもしっかり作用しているようで、クリアな写真が撮れるのが嬉しい。
浴槽内が全く見えないため、段差には注意。
それにしてもこの高温なのに、湯の感じだと加水量はかなり少ないはず。
当然投入量は絞らざるを得ず、浴槽規模のわりには少ない。
ゆえに湯口からの源泉はかなり熱かった。
しっかりとした臭素臭、淡い土臭がある。
やはり強というよりは激塩味だ![]()
含鉄というぐらいに鉄イオンは63.9mgもあるが、全体的に陽イオン各種の含有量が多く、金気臭という感じには迫ってこない。
ナトリウムやカルシウムイオンが多いのは分かるが、カリウムイオンが2790mgなんてかなり珍しいのでは。
他にもリチウムイオン65mgとか、ストロンチウムイオン56.9mgとか、バリウムイオン42.7mgとか、マンガンイオン40.7mgとか、あまり分析表に出てこない数値だろう。
しっかりとしたスベスベ感があるのだが、キシキシ感もしっかりあり、浴感も複雑で濃厚![]()
総じてしっかりスベキシ感と言おうか。
とにかく長くは浸かってられない。
全く汗が引かなくなる。
できれば銀泉でなくてよいので水風呂が欲しいが、隣にあるのは真湯を塩素消毒したブクブク循環浴槽。
こちら↑は結局一瞬入ってみただけだった。
有馬の金泉をほぼ良い状態でしっかり味わえる浴場だった。
「かんぽの宿 有馬」、有馬に立寄り入浴する際はぜひとも訪れるべき1湯である。
これにて湯友と廻った2017年1月兵庫の湯シリーズは終了。
次にオマケで二人でハシゴした酒場ネタを少々。
さらに甥っ子と行った大阪の湯と続く予定。
かんぽの宿 有馬
兵庫県神戸市北区有馬町1617-1
078-904-0951
立寄り入浴料 800円
<源泉:愛宕山泉源>
含鉄-ナトリウム-塩化物強塩泉
(高張性・中性・高温泉)
98.5度
pH6.45
成分総計 49.58g/kg
300m掘削・自噴
50リットル/分
浴槽で黄茶色~オレンジ色に約5cm濁り
しっかりとした臭素臭、淡土臭あり
激塩味あり
しっかりとしたスベキシ感あり
加水かけ流し
2017年1月入湯
※数値はH23の分析表より



















