私は大学時代、軟式テニスにあけくれていた。
通学時の服装は、決まってジーパンとTシャツ。
それが、唯一一本だけモスグリーンのキレイ目パンツを持っていた。
自分で買ったのではなく、家のタンスにあったのだ。
そして、そのパンツはなんとイブサンローランだった。
恐らく洋裁で目の肥えた母が、バーゲンで購入したのか。
当然持っているパンツの中では一番いいパンツだったので、
女子としてはいいやつを履きたいという気持ちから結構よく履いていた。
ただ、悲しいことにそのパンツは全然私のスタイルを良く見せてくれなかった。
シャツをオンしてもダメ、インしてもダメ、
ベルトしてもダメ、ウェスト位置を少し低めに履いてもダメ。
どうあがいても、腰のあたりがむっちり太って見えた。
毎回「はあ~」っとため息をついていたのを今でも覚えている。
ジーパンしか持っていない私にとって、
いいパンツだからすごく履きたいのに、履いてみると全然合わないこの歯がゆさ。
後に、タックの入ったパンツが元々自分の体形に合わず、
イブサンローランのモスグリーンはまさにそれだったということが分かった。
どんなにハイクオリティでも、自分のスタイルを損ねてしまう洋服は意味がない、
と私は思っている。 (因みにイブサンローランは大好きです)
トリーバーチだって言っている。
自分の身体がキレイに見える洋服を着なさい、と。
たとえ100万円の洋服が1万円に値下がったとしても、
自分を少しもキレイに見せてくれない洋服は私は買わない。
値段うんぬんではなく、まずは自分をきれいに見せてくれるアイテムを選ぶ。