大好きな映画三部作のうちの一つ「Before Sunset」
「私は元夫のことも部長のことも、いいところがたくさんあることを知ってるから、どうしても『嫌い』にはなりきれない。これって私の弱さなんだろうか」
と考えていて、今までに擦り切れるくらい(VHSじゃないから擦り切れはしない)見たこの映画の、こちらのシーンが思い出されました。
僕はあの本を書くことで君と過ごした時間のすべてを保存したかった
あの出会いをいつでも思い出せるように
あれは本物の出会いだった
嬉しいわ 立ち直りが遅いのは自分だけだと思ってたから
人って不倫や真剣な交際でさえ別れればすぐ忘れて簡単に次に行くでしょ?
でも、私は忘れられない
だって付き合った人全員がそれぞに特別だから
誰も代われない 穴は埋められないの
関係が終わるたび傷ついて立ち直れない
ほんのちょっとしたことで懐かしくなるの
母から聞いたけど 子供のころ 私 遅刻の常習犯で 不審に思った母が跡をつけたの
そしたらクリの実が気から落ちて歩道を転がったり アリが道を渡ったり そういう小さいことを見てたって
人に対しても同じ 細かいところに目がいっちゃうの
そして感動して忘れられなくなる
人はそれぞれ美しくて特別なものだから
私がもう20年近くこの映画を好きでい続けた理由が分かった気がしました。
元夫も部長も、そして両親も、どんなに酷いナルシシストで私を傷つけたとしても、美しくて特別な存在。
そして私もセリーヌと同じ、繊細で優しい心を持った人間なんだと。
その私の美しい個性を、47年間「弱さ」だと決めつけられて否定されて、ずっと自分はダメな人間だと思い込まされてきたから、今までこんなに辛い思いをしてきたんだと。
それに気がついたら、悲しいわけでもない、悔しいわけでもないのに、涙がボロボロ出て止まらなくなりました。
自分への愛が溢れた瞬間でした。
私が無償を愛を周りに注げるのは「弱さ」じゃない、美しい個性。
だからそれを支配されたり搾取されたりしない人や環境を探せばいいだけ。
また一つ、自分の潜在意識と仲直りできた気がします。



