「どうしてオレ達が行くことになったんですか?これって断れませんかね」

タクトが困ったように言うと、ヒナタは軽くため息をついて腕を組んだ。

「あ」

ヒナタのやるせない表情から、タクトは何かひらめいたように呟く。

「年無国(ねむこく)ルールってやつですか?俗に言う」

 

「…そうよ。残念だけどそれが壁になっているの」

「え、年無国ルールって何?初めて聞いたんだけど」

タクトとヒナタのやり取りを聞いていたガクが、釈然としない表情で問いかける。

「年無国はね、旧日本国の中でもトップクラスで警戒心の強い国なの。移民はなかなか受け入れないし、他の旧日本国の国から入る時にまで、規制が設けられているわ」

ヒナタの言葉に、ガクは首を傾げる。

 

「んーどういうこと?キセイって?帰省…?」

「規制っていうのはね、決まりによって縛り付けることよ。制限って言えば分かるかしら」

「制限…。何をどう制限してるの?」

「そこなのよね。年無国にスムーズに入国できるのは、友好国の伊女国(いめこく)の人だけなの」

「え!じゃあ無理ってことだよね。だってボク達、伊女国に住んだことなんて1度も」

「行ったことならあるだろ、ガク」

しびれを切らしたように、タクトが口を挟んだ。

 

「あ」

「そう、そこで出て来るのが年無国ルール。伊女国以外の人間は、年無国に入る前に3日間以上、伊女国で暮らさなくてはいけないの」

「えー!何それー」

「伊女国の人間は、外国人が何か問題を起こしたら必ず記録をとって、必要があれば年無国に情報を流しているという噂よ。嫌よね、そういうの」

ヒナタは、また深いため息をつく。

 

「でもね、少し規制緩和があってね。前は入国直前3日間だったんだけど、今は入国日前の1年間の中のどこかで、3日間過ごせばOKなわけ」

「あ、てことは!」

「そう。あなた達は日付が変わってから船に乗って帰ってきたでしょ。理論上は、3日間伊女国にいたことになるのよ」

 

ヒナタはデスクにある数枚の資料を手に取り、読み上げる。

「行ってもらうのは、星瞬株式会社の子会社の1つ、『デネボラ』の研究所よ。いくつか子会社があって、粉飾決算にも利用されていたみたい。仕事の内容は、そこで飼育されている実験用昆虫の保護または駆除」

 

 

 

〈おまけ〉

だんご家のルーツは、徳島県にあるらしいです。それなのに私は四国に行ったことがありません。

確か、瀬戸大橋までは生きました。瀬戸内海も修学旅行で行きました。船に乗った記憶が。なのに四国には行っていません。

というわけで、いつか四国行きたいと思いますが、つてが無いのですよね。

 

おいしいカツオとか食べたいです。柑橘類も食べたいです。うどんも食べたいです。食べ物ばっかりですな。

 

 

そんな思いがこうじて、奇妙なご当地キャラ作成。「かつ男の介」です。カツオを腕に抱え、和紙の帯とハチマキをつけています。好物はいよかん。物語の中に出したかったのですが、出すタイミングを見失いました。一応イラストだけでも見てやってください。

 


 

 

 

 

「インセクト・パラダイス」は完全フィクションの小説です。

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