続きです
義家族との食事会。
途中で義父が
「眠くなる前に、ちょっと
話しておきたいことがある。」
と言った。
子どもたちの声はなりやんで、
みんなが義父に注目した。
「今日はみんなありがとう。
ワシらのためにこんな場を作ってくれてありがとう。
ワシがこんなんになってしもうたから
迎えに来てもらったり、なんやかんや、
手間をかけてしまったが。
52年前に2人だったのが
ここまでにぎやかにふえた。
少子化の時代にここまで増えるとは。
うれしいことやと思っている。
あと何年こうしていきていられるかは
わからんけど、
みんなに迷惑はかけんようにしたい、自分たちで何とかしたいとは思ってはいるが、
どうなるかはわからんから
これからもよろしく頼むわ。
わしがこの世からおらんようになったあとは
バァさんのこと、
よろしく頼むわ。
今日は本当にみんなありがとう。
どうしても今日はこれだけは
伝えようと思ったったから
言わせてもらった」
義父のことばに
わたしはもう…胸いっぱいだった。
お義父さん、
お義母さんのこと、本当に大事だし、
感謝しているんだなぁって思った。
隣で聞いているお義母さんの顔は
見えなかったけれど
すごくうれしかったと思う。
いつもはお義母さんがどんなに話しかけても
YES NOの返事しか来ないみたいで
会話らしい会話もないみたい。
お義母さんは寂しそうに…やるせなさそうにしていたけれど。
お義父さんは
いつもは言葉にはしていないけれど
お義母さんのこと気にかけているんだろうなぁ。
息子たちに言いたかったことは
「妻を頼む」だった…。
男は女のために
一生を捧げる覚悟で結婚する…と聞いたことがあるんだけれど、
どんなに弱っても
男は女を守ろうとする…
その真髄を見せてもらったような感じ。
いい夫婦だなぁって思った。
だから、
息子3人が連絡しあい、こういう場を作ろうとするんだろうなと思った。
お義父さんだけではなく、
夫の兄弟はみんな、
隣にいる自分の妻を
すごーく大切にしている空気が伝わってくる。
もしかすると
お義母さんは…
自分がお義父さんに大切にしてもらっているから
息子たちを
潔く、手放すことができたのかもしれないなぁ。
いろんなことを思った食事会でした。
