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虐待を受けたわけではない。
かといって、愛情たっぷりに
育てられたワケでもなく、
世界は寒いものだと
教えられてきた生真面目健気ジョシの
あるあるを、物語にしてみました。
昭和洗脳のあるあるを、どう例えてるか
を探しながら読んでもらうと面白いかも。
コンコン
メグはマダムの部屋の扉を
そっとたたきました。
中から優しいマダムの声。
「誰?どうしたの?」
「メグです。入ってもいいですか?」
「もちろんよ、お入りなさい」
扉を開けると、ちょうどマダムは
寝間着に着替えて、一日の疲れを
癒す、赤ワインを飲んでいるところでした。
「ああ、メグ。今日も一日お疲れ様。
どうしたの?こんな時間に」
「ええ。マダム。私、お願いがあってきたんです。
その…私、とっても肩をもむのが
得意なんです。マダムお疲れでしょう?
だから揉ませてもらえませんか?」
危うく「母さんにやらされていたから」と
言いそうになりましたが、
それは飲み込み、自分の得意な事を
伝えることができました。
いつもガミガミ言っていたかあさんも
「アンタはこれだけは、まあまあだね」と
黙って、メグに肩を揉ませていたものです。
そんな時は、ちょっとだけ機嫌が
良いようにも見えました。
これなら、きっとマダムは
気に入ってくれて、喜んでくれて
私を、私だけを褒めてくれるかもしれない。
「おや、そうなのね。それなら
是非、お願いしようかしら」
「はい!もちろんです。失礼します」
「ああ、ホントねぇ。上手だわメグ」
「良かった!」
メグは嬉しくなって、揉み続けました。
「ああ、これで私のことを認めて
アリアよりも愛してくださるかもしれない」
そう考えて、ほんの一瞬目を閉じた時。
うっかり傍の机に置いてあった
マダムの飲みかけのワイングラスを
倒してしまいした。そして、あろうことか
そのワインはマダムの白い
素敵な寝間着の上にこぼれてしまいました。
「ああ!なんてこと!」
メグは顔面蒼白になりました。
そして脳裏には、かあさんの
大事な花瓶を倒して割ってしまった
あの日のことが浮かんでいました。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
必死に謝るメグに対して、
マダムは驚きつつも
優しく言います。
「いいのよ、いいのよ。
洗っても、完全には落ちないかも
しれないけど、寝間着だから
別に構わないわ。それより
ケガはない?大丈夫?」
そんな風に優しく気遣われたことがない
メグは、何が起こったのかわからず
その言葉の意味も理解できませんでした。
頭に浮かぶのは、あの日のかあさん。
「まったくお前は!
何をやらしてもダメな子だよ!
役立たずだね!」
「ああ、かあさんの言うとおりだ。
私は役に立たない、ダメな子だ」
そんな言葉がメグの頭に浮かんでいました。
そして、頭の中のかあさんに
謝るかのように、目の前の
マダムに謝りました。
泣きながら謝りました。
「いいえ、いいえマダム。
ごめんなさい!ごめんなさい!
私、一生懸命洗って、なんとかします。
ダメだったら、同じものが買える分の
お給金が溜まるまで、待ってください!
だから、どうか追い出さないで!
ここへ、おいてください!」
取り乱して、そう必死に謝るメグに
マダムはとても驚いていたようでした。
なにより、そんなに泣いているのが
理解出来ないのでした。
「何を言っているの、メグ。
大丈夫、大丈夫よ」
「いいえ!いいえ!
私、とんでもないことをしてしまった!
でも、どうか許してください!」
「またやってしまった!」という衝撃で
メグの頭は混乱し、何がなんだか
わからなくなっていました。
自分でもどうしたらいいかわかりません。
涙がとめどなく、あふれます。
そうして涙があふれてみると
この3ヶ月、南の王国に来てからの
「不満・不安」も溢れて来ました。
おかしい。おかしい。
憧れの南の王国に来れたのに。
ここへ来たら、幸せになれる。
そう思っていたのに、私は
ちっとも幸せじゃあない。
なんでだろう。
そうだ。ウソをついたからだ。
バチが当たったんだ。
耐え切れず、メグは口にしていました。
「マダム。私、ウソをついていました」
ああ、もうダメだ。
これで、きっと嫌われる。
もう、ここにはいられない。
でも、仕方がない。
どこに居たって、私には
幸せは訪れないんだ。
私が役立たずな、ダメな子だから。
メグはマダムの部屋の扉を
そっとたたきました。
中から優しいマダムの声。
「誰?どうしたの?」
「メグです。入ってもいいですか?」
「もちろんよ、お入りなさい」
扉を開けると、ちょうどマダムは
寝間着に着替えて、一日の疲れを
癒す、赤ワインを飲んでいるところでした。
「ああ、メグ。今日も一日お疲れ様。
どうしたの?こんな時間に」
「ええ。マダム。私、お願いがあってきたんです。
その…私、とっても肩をもむのが
得意なんです。マダムお疲れでしょう?
だから揉ませてもらえませんか?」
危うく「母さんにやらされていたから」と
言いそうになりましたが、
それは飲み込み、自分の得意な事を
伝えることができました。
いつもガミガミ言っていたかあさんも
「アンタはこれだけは、まあまあだね」と
黙って、メグに肩を揉ませていたものです。
そんな時は、ちょっとだけ機嫌が
良いようにも見えました。
これなら、きっとマダムは
気に入ってくれて、喜んでくれて
私を、私だけを褒めてくれるかもしれない。
「おや、そうなのね。それなら
是非、お願いしようかしら」
「はい!もちろんです。失礼します」
「ああ、ホントねぇ。上手だわメグ」
「良かった!」
メグは嬉しくなって、揉み続けました。
「ああ、これで私のことを認めて
アリアよりも愛してくださるかもしれない」
そう考えて、ほんの一瞬目を閉じた時。
うっかり傍の机に置いてあった
マダムの飲みかけのワイングラスを
倒してしまいした。そして、あろうことか
そのワインはマダムの白い
素敵な寝間着の上にこぼれてしまいました。
「ああ!なんてこと!」
メグは顔面蒼白になりました。
そして脳裏には、かあさんの
大事な花瓶を倒して割ってしまった
あの日のことが浮かんでいました。
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
必死に謝るメグに対して、
マダムは驚きつつも
優しく言います。
「いいのよ、いいのよ。
洗っても、完全には落ちないかも
しれないけど、寝間着だから
別に構わないわ。それより
ケガはない?大丈夫?」
そんな風に優しく気遣われたことがない
メグは、何が起こったのかわからず
その言葉の意味も理解できませんでした。
頭に浮かぶのは、あの日のかあさん。
「まったくお前は!
何をやらしてもダメな子だよ!
役立たずだね!」
「ああ、かあさんの言うとおりだ。
私は役に立たない、ダメな子だ」
そんな言葉がメグの頭に浮かんでいました。
そして、頭の中のかあさんに
謝るかのように、目の前の
マダムに謝りました。
泣きながら謝りました。
「いいえ、いいえマダム。
ごめんなさい!ごめんなさい!
私、一生懸命洗って、なんとかします。
ダメだったら、同じものが買える分の
お給金が溜まるまで、待ってください!
だから、どうか追い出さないで!
ここへ、おいてください!」
取り乱して、そう必死に謝るメグに
マダムはとても驚いていたようでした。
なにより、そんなに泣いているのが
理解出来ないのでした。
「何を言っているの、メグ。
大丈夫、大丈夫よ」
「いいえ!いいえ!
私、とんでもないことをしてしまった!
でも、どうか許してください!」
「またやってしまった!」という衝撃で
メグの頭は混乱し、何がなんだか
わからなくなっていました。
自分でもどうしたらいいかわかりません。
涙がとめどなく、あふれます。
そうして涙があふれてみると
この3ヶ月、南の王国に来てからの
「不満・不安」も溢れて来ました。
おかしい。おかしい。
憧れの南の王国に来れたのに。
ここへ来たら、幸せになれる。
そう思っていたのに、私は
ちっとも幸せじゃあない。
なんでだろう。
そうだ。ウソをついたからだ。
バチが当たったんだ。
耐え切れず、メグは口にしていました。
「マダム。私、ウソをついていました」
ああ、もうダメだ。
これで、きっと嫌われる。
もう、ここにはいられない。
でも、仕方がない。
どこに居たって、私には
幸せは訪れないんだ。
私が役立たずな、ダメな子だから。
に続く…
恵屋は今日も
生真面目健気ジョシ達が
ココロの荷物をひとつでも降ろして
カラダの疲れをひとつでも癒して
心軽やかに、幸せを味わうことを
願っております
今日も読んでくださって、ありがとうございました 
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