パレルモを出発してバスはチェファルーへ
向かいました。チェファルーは映画のロケ
地にもなった美しい村ですが、残念ながら
写真は1枚も撮っていませんでした。
チェファルーでは集合時間を決めての自由
行動でした。私は大聖堂へ行きたいと思い、
添乗員さんと一緒に歩き始めました。道は
細くてわかりにくく、これは他の場所でも
そうでしたが、大聖堂は1番高い場所にあり
ます。
チェファルーの大聖堂です。ツアーのメン
バーの半分くらいは海の方に向かい、添乗
員さんとここまで来たメンバーの半分は別
の場所に向かったので、大聖堂の中に入っ
たのは数人だけです。
大聖堂の中に入って驚きました。中のモザ
イク画がパラティーノ礼拝堂やモンレアー
レ大聖堂ととてもよく似ていたからです。
大聖堂の中はほとんど人がいなくて静かだっ
たので、ドン・グリ君とク・ルミちゃんを出
して並べてみました。
この場所に2人を連れてきたくて、シチリア
まで来たのです。
チェファルー大聖堂はノルマン朝シチリア王国
の初代王ルッジェーロ2世の命令で作られまし
た。パラティーナ礼拝堂、モンレアーレ大聖堂
チェファルー大聖堂とノルマン朝の傑作を3カ所
で見ることができたのです。うちに帰ってから
旅行会社から送られてきたパンフレットを見た
ら、同じコースでも4月からは訪れる場所が少し
違っていました。たまたま2月のツアーに申し込
んだのですが、その日程でラッキーでした。
この大聖堂でドン・グリ君とク・ルミちゃん
の結婚式を挙げました。彼らに1番相応しい
のがこの大聖堂だと思ったからです。
物語の中でドン・グリ君はハインリヒ様の
晩年を知り、ク・ルミちゃんは幼い頃を知
っていました。その2人が仲良くなって新婚
旅行をシチリアに行こうと決めましたが、
まさか結婚式もシチリアでできるとは思っ
ていませんでした。
前にスペインやトルコなどを旅行して素晴ら
しい大聖堂や教会、修道院をたくさん見てき
ました。でもシチリアのノルマン朝の大聖堂
ほど素直に感動できる場所は他にはなく、こ
の先もないと思います。
2人の結婚式の写真を夢中になって何枚も
撮りました。
この2人はプリメーラの教材と同じ型紙を
使っているのでコンベンションやコンテス
トに出したりはできません。でも自分の中
では最高傑作の1つと思っています。
ドン・グリ君は見本のようにうまくできた子
ではありません。物語の中でも弱くて情けな
い子です。
でも結婚式の場では自信に満ちて誇らしげ
です。彼らが私をシチリアへと導いてくれ
ました。
















