続きです。
「ハインリヒ様~」
「ハインリヒ様だーい好き。会いたかった
よー」
「ハインリヒ様だーい好き、やっぱり僕は
こうしている時が1番幸せだ」
「これこれドン・グリ。私の足元でくつろ
ぐのもいいけど、紹介してくれる子がいる
のではないか?」
「あ、そうだ、忘れていた」
「ハインリヒ様、リスのク・ルミちゃん
です。アラゴンでペドロ2世様の侍女をし
ていました」
「この子がク・ルミちゃんか。なんとかわ
いらしい。神よ、感謝します。死んだ後、
再び目が見えるようになり、こうしてドン・
グリと結婚相手の子をこの目で見ることが
できました。私に甘えてばかりいたドン・
グリが旅に出て成長し、生涯の伴侶を見つ
けることができたのです」
「ハインリヒ様、どうしたのですか?目に
涙がたくさんたまって・・・」
「そうだよ、こんなにうれしいことはな
い・・・」
「コンラート、ど、どうしよう・・・ハイン
リヒ様はク・ルミちゃんを僕の結婚相手と勘
違いしている。僕はただ、ク・ルミちゃんが
ハインリヒ様の母上の侍女をしていて、小さ
い頃はお世話係をしたこともあるから会わせ
てあげたいと思って連れて来ただけなのに、
ハインリヒ様は涙を流して喜んでいる」
「じゃあお前、ハインリヒ様との再会を
喜んだ後、ク・ルミちゃんがアラゴンに
帰ってもいいのか?」
「そんなのイヤだ。別れたくない」
「それなら結婚すればいいだろう」
「でも、ク・ルミちゃんはハインリヒ様
の母上の侍女だから僕より50歳以上年上
で・・・」
「俺とお前は生きていた時代が500年以
上違っている。亡霊に年齢は関係ない」
「でも、僕が結婚したらハインリヒ様は
どうなるの?」
「みんなまとめて一緒に住めばいいだろ
う。俺はお前のためにウェディングケー
キも作った」
「いつのまに・・・」
ー続くー










