過去の夢、未来の夢 | 過去世からのメッセージ

過去世からのメッセージ

前世療法で見た過去世の話しを中心に綴っていきます

 

平田先生の教室で新しい作品を作るための
オーダーレッスンに行ってきました。今回
はクローブにワイヤーを巻くのと花を作る
のが主なレッスンでした。
 
クローブにワイヤーを巻くのはフローエン
スゲビンデの基本で、先生の大きな作品な
どはクローブで埋め尽くされています。並
べた時に隙間なくきれいにするためには、
1ミリの違いも許されない、ものすごい手
間がかかる工芸です。まあ私は自分の部屋
に飾るだけなので、そこまで厳密に作って
はいません。
 
そしてワイヤーとビーズで作る花、これは
予想よりも簡単にできました。簡単と言っ
てもワイヤーを伸ばしてまっすぐにして細
い穴に通す、自分1人ではできそうにない
です。
 
細かい作業を続けているうちに、物語の方
はどんどん膨らんでいきました。

 

 

 
前回の話です。

 

 

「ドン・グリさんの作る木の実の作品はどれも

本当に素晴らしいわ」

「修道院で作り方を教わったから、できるだけ

長さをそろえて完璧に作るように言われたんだ」

「あたしの生まれ故郷アラゴン、そしてハンガ

リーやシチリアの王宮は華やかで素晴らしかっ

たけど、ここまで完璧な工芸品はなかったと思

うわ」

「君は王宮での生活も知っているんだね」

「ええ、コンスタンサ様(ハインリヒ7世の母)

の侍女をしていたから。最初にコンスタンサ様

が嫁がれたハンガリーの王宮は素晴らしかった

けど、ハンガリー様式で完全に出来上がってい

たからあたしたちの出番はなかったわ」

「へー、そうなんだ」

「でもね、シチリアの王宮は違っていた。フリ

ードリヒ様は幼い頃に両親を亡くされていたか

ら、コンスタンサ様がアラゴンから騎士や吟遊

詩人や踊り子などをたくさん連れて行ったの。

華やかな宮廷の中心にいたのがコンスタンサ様

とアラゴン出身の吟遊詩人たち、あたしたち侍

女はとても誇らしかったわ」

 

 

 

「やがてハインリヒ様がお生まれになった。
とてもかわいらしい王子様であたしたち侍女
は誰がお世話をするか取り合いになったの」
「君もハインリヒ様のお世話をしたのか?」
「もちろんよ。ハインリヒ様を抱き上げた時
の手の感触、シチリアの華やかな宮廷、今で
もはっきり覚えていて夢に見るわ」
「いいなー、ハインリヒ様、君に会ったら凄
く喜ぶよ」

 

 

「まったくドングリのヤツ、アラゴンに来る
までの時とは全然違う。楽しそうに女の子と
話をして・・・」
「まあ、そう言うな。我々は帰るまでに我々
で準備をしなければいけない」
 
 

 

 

「師匠、なんですかこれは?ドングリが使う
ような木の実をたくさん集めてどうするんで
すか?」
「これであの2人へのプレゼントを作ろうと
思っている」
「え、この木の実で何か作るのですか?師匠
俺は不器用だし大雑把な性格だから」
「コンラート、そんなことはよくわかってい
る。ネズミの王様だった頃のお前は強くなる
事だけを考えていた。でも今、お前はパティ
シエになろうとしている。それならば旅の間
にとことん細かい作業をするのもいいのでは
ないか。どうせあの2人は歩くのが遅い。普
通に歩いたら我々の方がずっと先になってし
まう」
「わかりました。俺、なんだか楽しくなって
きました」
 
ー続くー