【心を癒してくれる家族の存在】
ある若いお坊さんのお話です。
修行にでていたお坊さんのところに
お母さんが病で倒れたと知らせがはいります。
お坊さんはいてもたってもいられず、
看病のために家に帰ります。
そのかいあって、お母さんは回復し
お坊さんはまた修行にでるのですが
そのときにお母さんにこう言います。
「私はまた再び、修行の道に参りますが
もし私がダメ坊主になったら、もう2度と
この家の敷居はまたぎません。
必ず立派なお坊さんになる覚悟で行ってきます」
それはその若いお坊さんの覚悟を
伝えたわけだったのですが
それをきいたお母さんはこう答えたのです。
「何をいっているのですか。
おまえが立派なお坊さんになったら
世間の人々はお前をほめたたえて
ちやほやしてくれるでしょう。
そんなおまえはちっともさびしい想いをしないでしょう。
でももし落ちぶれたお坊さんになったら
誰も相手にはしてくれまい。
そんなときこそ、うちに帰ってくればいい。
こっそり裏口からでもいいから
必ず帰ってくるのですよ」
そのお坊さんはお母さんのその言葉を胸に
母の想いをありがたいと思い、
お母さんを大切にしたそうです。
一歩外に出れば、競争社会です。
人との競争、自分との闘い。
これは大人も子供も同じかもしれません。
それが良い・悪いではありませんが
自分の存在価値を「比較・競争」することでしか
感じ得ないでいると人々は疲れ果て、
ひどくなると病んでいきます。
どんな自分でも
ありのまま、受け止めてくれる
それが「家族」というありがたい存在なのかもしれません。
弱い自分を家族にみせていますか?
自分ががんばらなくてはと
常に奮起していませんか?
人間はひとりでは生きていけないからこそ
家族、仲間をつくるのかもしれません。
あなたの弱さ、ダメさは
自分で勝手にそうおもっているだけかもしれません。
あなたの弱さが相手にとっては
愛らしい部分かもしれないのです。
どの人も
自分の弱さもダメさ加減も
だせる場所がありますように。