【お知らせ】
この記事は、note「世界が壊れたあとで ―― 喪失から再生への巡礼記」の続編(【最強の真言】万象の響きに抱かれて)の転載です。
より詳細な文脈や、他の連載エッセイにつきましては、ぜひ「マガジン」も併せてお読みいただけますと幸いです。
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第5回:【最強の真言】あなただけの「いのちの言葉」を授かる ―― 真言と響き合うために
アジアの聖地を巡る、泥にまみれ、祈りに震える過酷な旅路のなかで、私は一つの確信に至った。
真言(マントラ)とは、遥か彼方の神仏に向かって「現世的な欲望の充足」を願うための呪文ではない。それは、私たちの内側に眠る「神仏の領域」――すなわち、本来の清らかな生命の輝き(仏性)を呼び覚ますための、聖なる発露(はつろ)なのだ。
では、数多(あまた)ある真言の中から、一体どのようにして「あなただけの最強の真言」を見つけ、それを人生に響き合わせていけばよいのだろうか。今回は、あなたが自身の深層とつながり、運命を切り拓く「いのちの言葉」を授かるための、具体的なアプローチを分かち合いたい。
真言を選ぶ際、私たちはどうしても頭で計算し、利害得失(りがいとくしつ)を秤にかけてしまいがちだ。知識や理屈に縛られず、純粋な感覚に身を委ねることは、案外難しいものである。「この真言にはどんなご利益があるのか」「どれが最も効率的か」と、功利的な打算が働いてしまうからだ。
しかし、真言を選ぶときに最も大切なのは、脳の理解ではなく「魂の直感」である。
例えば、いくつかの真言(大日如来、観音菩薩、不動明王、あるいは光明真言など)を実際に声に出してみる。あるいは、僧侶の読経に耳を澄ませてみる。そのとき、あなたの内側で何が起こるだろうか。
プロフィール
雨宮光啓(あめみや こうけい)/ 天宮光啓(KOKEI AMAMIYA)
高野山真言宗 僧侶(阿闍梨)。高野山大師教会光寿支部 支部長。 総本山金剛峯寺 阿字観指導員(能化心得)。 高野山大学大学院密教学科修士課程修了(密教学修士)。近畿大学法学部卒業(法学士)。2024年、仁和寺にて悉曇灌頂を授かり、澄禅流悉曇を継承。
著書:『空海散歩』(筑摩書房、第6〜10巻・共著)。
自身の経験(9.11の被災、親友の自死)を機に出家。10代の頃に交通事故で生死の境をさまよう。そのことがきっかけとなりタントラ、ヨーガ、瞑想に興味を持つ。2014年(四国霊場開創1200年)に、亡母追福菩提を祈り歩き遍路をおこなう。チベットで「天」、高野山で「光」の一字を授かる。初心(菩提心)を忘れないために「天宮光啓」の名で活動。
最強の真言:それは、終わりのない苦しみに終止符を打つあなただけの光
あなたは何度目の旅の途中なのか。
この響きと出会うために、何度も生死を繰り返してきた。
すべてを紐解く秘密の鍵が、ここにある。 …≫ 詳細ページ


