2026年6月29日 水没したガーナ共和国の首都アグラ


 

 

 首都の大部分が水没状態

 

大地震のあったベネズエラで、地震発生後に豪雨による洪水が発生したことを前回の記事で取りあげましたが、西アフリカにあるガーナ共和国で、大洪水が発生した後、その洪水の中で大火災が発生し、どちらでも被害が出ている、という出来事が起きています。

 

洪水かガーナの首都アクラを中心とした起きているようですが、洪水の規模はかなりのものです。

 

ガーナと首都アクラ

Google Map

 

 

広範囲にわたって、家屋や道路などが水没する様子が動画などに収められています。

 

2026年6月29日の首都アクラ

 

 

 

同時に、洪水の中で「大きな火災」が発生したことも報じられていて、こちらでも被害が出ているようです。火災はゴム工場で発生したもので、消火活動を洪水が妨げている、という、やや奇妙な語感を伴った事態となっています。

 

洪水の中で発生した火災

NnayiLexon

 

ガーナでは、近年になって洪水の発生が著しく増えたようですが、記事ではその理由を「都市開発」と「降雨量の予測が立たなくなってきた」ことなどを挙げています。

 

もともと自然の土や植物などに囲まれていた大地だった場所が、コンクリートで固められることにより、鉄砲水などが起きやすくなったと記されています。

 

いずれにしても、これからの季節は、北半球では本格的な雨のシーズンとなる場所も多く、エルニーニョの影響なども相まって、大きな洪水が発生する地域もかなり出てくるものと見られます。

 

現在すでに、小規模な洪水なら、ほぼ毎日複数箇所で起きているというのが現状です。

 

ガーナの報道からお伝えします。

 

 

 


アクラが洪水に見舞われた時:構造的な脆弱性と気候変動が豪雨をいかに災害に変えたか

When Accra Flooded: How structural vulnerabilities and climate dynamics turned heavy rain into disaster
myjoyonline.com 2026/06/29

 

 

 

日曜日 (6月28日)の夜遅くに雨が降り始め、6月29日月曜日の夜明けまでには、ガーナの首都の大部分が水没した道路、立ち往生した車両、浸水した家屋が立ち並ぶ光景へと変貌した。

 

豪雨は、あっという間に壊滅的な洪水へと発展し、アクラの日常生活は麻痺状態に陥った。

 

アラホ地区では、洪水で家が浸水した後、感電事故とみられる事故で少なくとも 3人が死亡したと報じられている。他の地域でも、洪水に関連した死亡者や行方不明者が報告されているが、いずれも確認は取れていない。

 

市内各地で、数百人の住民がなすすべもなく見守る中、泥水が家屋、商店、倉庫を襲い、財産、家財道具、そして企業の在庫を破壊していった。

 

主要道路が通行不能になったため、商業活動は完全に停止し、通勤者は数時間にわたって立ち往生した。

 

状況が悪化するにつれ、内務省は住民に対し、浸水した道路に近づかないこと、流れの速い水を渡らないこと、緊急事態が発生した場合は関係当局に通報することを呼びかける公共安全勧告を発令した。また、感電事故のさらなる発生を防ぐため、一部の地域では電力供給が停止された。

 

国家災害管理機構、ガーナ国家消防局、その他の治安機関から派遣された緊急対応チームが、被災地域全体に展開し、閉じ込められた住民の救助や、洪水で避難を余儀なくされた家族への支援を行った。

 

 

 

単なる降雨現象ではない

 

アクラで繰り返し発生する洪水は、もはや単なる豪雨の結果ではない。構造的な脆弱性と気候変動が相互作用した結果といえる。

 

気候変動によって極端な豪雨の頻度と強度は増加しているが、それぞれの嵐の後に見られる被害の規模は、都市が長年にわたってどのように計画、開発、管理されてきたかに大きく左右される。

 

豪雨が災害となるのは、都市のシステムが対応できなくなった時だけだ。

 

過去 40年間、アクラは急速な都市拡大を経験してきた。住宅団地、商業施設、道路が市内全域に広がり、排水設備やその他の重要なインフラへの投資を上回るペースで発展してきた。

 

自然の景観がコンクリートの道路、歩道、屋根に置き換えられたことで、地面の雨水吸収能力は著しく低下した。その結果、雨水は硬い表面を勢いよく流れ、排水溝が溢れ、鉄砲水が発生する可能性が高まっている。

 

さらに問題を複雑にしているのは、湿地、氾濫原、河川緩衝地帯、自然の排水路への広範な侵食である。

 

これらの生態系はかつて天然の貯水池として機能し、過剰な降雨を吸収して流出速度を緩め、徐々に河川や小川に水を放出していた。しかし、都市開発によってこれらの空間が失われるにつれ、都市の自然な洪水防御機能の多くが失われてしまった。

 

都市計画担当者らは、土地利用規制の執行が不十分であることも指摘している。無許可開発、洪水被害を受けやすい地域における非公式居住地の形成、そして不十分な開発規制により、洪水被害にさらされる人や財産の数は増加の一途をたどっている。

 

アクラの気候は本来、3月から 7月にかけての雨季と、9月から 11月にかけての小雨季という 2つの雨季がある。

 

しかし、気候変動により降雨量はますます予測不可能になっている。嵐は激しさを増し、降雨はより短い期間に集中し、鉄砲水も頻繁に発生している。

 

 

 

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