今月の日本経済新聞「私の履歴書」は、
元厚生労働次官
村木厚子さん。
冤罪で逮捕され、
長い裁判を経て、無罪を勝ち取った方だ。
記事の中に、印象に残る話があった。
無罪が確定したあと、
天台宗 大阿闍梨(あじゃり)の
故・酒井雄哉 さんに会ったという。
比叡山延暦寺の
千日回峰行を
二度も成し遂げた修行僧。
酒井さんは、こう語ったそうだ。
「人には一人ひとり、違う“お題”がある。
人生は、それを解いていくようなものだ」
この言葉を読んで、考えた。
私のお題は、何だろう。
世界では、今も戦争が起きている。
私は、歌うことで、
戦争を止めることもできない。
社会を動かせるわけでもない。
それでも、
歌うことで、
少し元気になってくれる人がいる。
「今日、来てよかった」と
言ってくれる人がいる。
それだけでも、十分ではないか。
目の前の一人の心が、
ほんの少し軽くなるなら。
それは、
この時代において、
決して小さなことではないと思う。
ボーカリストちか
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