「今度こそ、合理的に判断しよう」そう決めたのに、また同じ失敗。そんな経験ありませんか?実は、人間は「予想どおりに不合理」な生き物なんです。デューク大学教授で行動経済学の第一人者、ダン・アリエリーの世界的ベストセラー『予想どおりに不合理』が、その理由を教えてくれます。
また、同じ失敗を繰り返してしまった
「今度こそ、冷静に判断しよう」
そう決めたのに、気づけばまた同じ失敗。
値引きキャンペーンに飛びついて、結局利益が減った。
競合が新サービスを出したから、慌てて真似して失敗した。
「無料お試し」をつけたら、本契約につながらなかった。
「なんで、また同じことを…」
そう自分を責めたこと、ありませんか?
私もそうでした。何度も同じ失敗を繰り返して、自分はダメだと思っていました。
でも、この本を読んで気づいたんです。
失敗を繰り返すのは、あなたが悪いんじゃない。人間は「予想どおりに不合理」だから。
人間は「予想どおりに不合理」である
著者のダン・アリエリーは、デューク大学教授で、行動経済学研究の第一人者。イグ・ノーベル賞も受賞している世界的な研究者です。
その彼が、この本で断言しています。
「私たちは不合理なだけでなく、『予想どおりに不合理』だ」
つまり、人間はいつも同じように不合理な選択をする。
しかも、その不合理性にはパターンがあって、予測できる。
伝統的な経済学では、「人間は合理的に行動する」「間違っても、市場原理が正してくれる」と考えられてきました。
でも、それは間違っている。
人間は、合理的なつもりで、いつも同じように不合理な選択をする。
私はこれを読んで、ものすごく救われました。
「また失敗した」と自分を責めるのではなく、「ああ、これが人間の不合理性なんだ」と理解できるようになったんです。
「無料」は特別な価格―0円の魔力
この本の中で、特に起業家に刺さるのが「無料の力」の話です。
アリエリーは、こんな実験をしました。
【実験1】
- 高級チョコレート:15セント
- 普通のチョコレート:1セント
→ 結果:73%の人が高級チョコを選んだ。
【実験2】
- 高級チョコレート:14セント(1セント値下げ)
- 普通のチョコレート:0セント(無料)
→ 結果:69%の人が普通のチョコを選んだ。
どちらも価格差は14セントなのに、結果は真逆。
なぜか?
「2セントと1セントの違いは小さいが、1セントと0円の違いは莫大だから」
人は「無料」と聞くと、合理的な判断ができなくなる。
ゼロは、まったく別の価格なんです。
私はこれを読んで、自分のビジネスを見直しました。
「無料お試し」をやっていたのに、本契約につながらなかった理由がわかったんです。
無料で価値を感じさせすぎると、有料への移行が難しくなる。
逆に、「初月500円」のように、わずかでもお金を払ってもらうと、心理的なハードルが下がる。
この知識は、価格設定に直結します。
相対性の罠―人は比較でしか判断できない
もう一つ、起業家が知っておくべきなのが「相対性の罠」です。
人間は、絶対的な価値ではなく、相対的な比較で判断する。
例えば、こんな商品ラインナップがあったとします。
【パターンA】
- ベーシックプラン:月5,000円
- プレミアムプラン:月10,000円
→ 多くの人がベーシックプランを選ぶ。
【パターンB】
- ベーシックプラン:月5,000円
- スタンダードプラン:月7,000円
- プレミアムプラン:月10,000円
→ スタンダードプランが一番売れる。
なぜか?
人は「真ん中」を選びたがるから。
これを「おとり効果」と言います。
私はこれを知って、自分のサービスに「おとり選択肢」を追加しました。
すると、狙った価格帯の契約が増えたんです。
商品ラインナップを変えるだけで、売上が変わる。
行動経済学の知識は、こんなふうに実務で使えるんです。
まとめ:不合理を理解すれば、ビジネスが変わる
もしあなたが、「また同じ失敗を繰り返した」と悩んでいるなら、この本を読んでみてください。
人間の不合理性を理解すれば、自分を責める必要がなくなります。
そして、その不合理性をビジネスに活かすこともできます。
- 人は「予想どおりに不合理」である
- 「無料」は特別な価格―0円の魔力
- 人は比較でしか判断できない
この3つを理解するだけで、あなたの集客・価格設定は確実に変わります。
私も、まだまだ道半ばです。でも、この本を読んで「不合理は悪いことじゃない」と思えるようになりました。
あなたも、ぜひ試してみてください。
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