心理カウンセラー・公認心理師の栗林あや(いがぐりこ)です。
ゴールデンウィークの午後、台所の椅子に一人で座っていました。
家族はそれぞれの部屋にいて、私はぼーっとしていたんだけど、なんだか落ち着かなくて、
結局お茶を入れたり、洗濯物を取り込んだり、なにかしら手を動かしてしまっていました。
ぼーっと座っているだけでよかったはずなのに、「なんでこんなに落ち着かないんだろうなぁ」って、思ったんだよね。
考えてみると、これって、「ぼーっと座っているだけの自分」のままで家にいることに、私の体がまだ慣れていないだけなのかもしれない、って思いました。
「なんで体が慣れていないのかな?」って思い返してみたら、20年近く前のことが浮かんできました。
当時、私は、この旦那の実家で同居を始めたばかりだった。
義理のお父さん、義理のお母さん、旦那のおばあちゃんもいて、みんな、私に、すごくよくしてくれていました。
でも、よくしてもらえばもらうほど、私のお茶の出し方、洗濯物の干し方、たたみ方、夕飯の料理のしかた、食べ方、掃除の仕方、立ち振る舞い・・・
いろんなことが、義理の家族にどう見られているかが気になって、「これであってるのかな・・・」「どう思われてるんだろう・・・」って怖くなってしまったのです。
「この家に置いてもらっている」「ちゃんとやらなきゃ申し訳ない」。
そんな気持ちが、いつも先にありました。
優しくしてもらうのって、ありがたいことのはずなのに、私は優しさを受け取るたびに「返さなきゃ!」って気持ちが出てきちゃっていました。
同じだけ返せないと、義実家にいる資格がない・・・みたいに感じてしまっていたのです。
だから、義実家にいて、安心できる環境にいるのに、一息つける感覚がありませんでした。
何かをして、役たっている自分にだけ、義実家にいていい理由がある。
何もしていないと、「私がそこに居ていい理由」がなくなる気がして、つい立ち上がっちゃう。
あの頃の私は、ずっとそんな感じだったんだと思います。
そして、あの頃の癖は、20年経った今でも、ちょっとした瞬間に顔を出してきます。
台所で一人になったときに、つい立ち上がってお茶を入れちゃったのも、片付けを始めちゃうのも、たぶん同じこと。
最近は、家で何もせずに座っているときに、心の中で「なにもしてなくても、この家にいていいよ」って、自分に言ってみるようになりました。
すぐに楽になるわけじゃないけど、繰り返していくと、ちょっと不安が減ることがあります。
家にいるときに、「ちゃんとしなきゃ」って、つい、りきんじゃうのは、何十年も続いている癖なんだろうなぁって、思います。
そういうときに、「ぼーっと座っているだけの自分のままで、家にいる時間があってもいいんだなぁ」って、繰り返し自分に言ってあげるのは、すごく大事なことなのかもしれません。
詳しい話を今日のYouTubeにしてみました。
よかったらのぞいてみてくださいね。
▼家族なのに気を遣う。家でくつろげない理由
栗林あや(いがぐりこ)でした!
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